お気に入りのシャツやブラウス、スカートなどによく使われているポリエステル素材。ただ、よく耳にしたり目にしたりするものの、ふだん洗わないアイテムにポリエステルが使われていると「普通に洗濯しても大丈夫?」と心配になりますよね。
そこでここでは、ポリエステルを洗濯するときのポイントを詳しくご紹介します。
ポリエステルってどんな素材なの?
ポリエステルは石油を原料につくられた合成繊維の1つで、丈夫で軽く、熱や摩擦に強いという特徴があります。
そのタフな特徴から、ブラウスやスカート、ワイシャツ、夏用のインナー、フリース、帽子、着物、コートなど、さまざまな衣類に使われています。また、シワがつきにくくてすぐに乾くので、学校の運動着などにもよく使われています。
一方で、汚れを吸収しやすいのでこまめな洗濯が必要で、静電気が発生すると黒ずむこともある、デリケートな面もあります。
ポリエステルは普通に洗濯してもいいの?
ポリエステルは衣類に広く使われている素材で、基本的には洗濯機でふつうに洗えます。
ただ、ポリエステルを使った衣類といっても「ポリエステル50%、ウール50%」や「レーヨン70%、ポリエステル30%」など、デリケートな素材を折り込んでいるものもあり、ものによっては手洗いでやさしく洗う必要があるかもしれません。
そのため、買った洋服を初めて洗うときには、まず洗濯表示を必ずチェックしましょう。洗濯機洗いか手洗いが可能な洋服だけがおうちで洗えます。
【ポリエステルの洗濯】洗濯機洗いのやり方!
- 必須
- 『アタック』などの液体洗剤
- 『レノア』などの洗濯用柔軟剤
- あると便利
- 洗濯ネット
- 『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤
用意するのはいつも使っている『アタック』などの洗濯洗剤と、『レノア』などの洗濯用柔軟剤の2つだけあれば大丈夫。
洗濯機洗いのやり方
洗濯機洗いができるポリエステルの服なら、基本的な流れはいつもの洗濯と同じで大丈夫。次の2ステップで洗いましょう。
洋服を洗濯機に入れる
洋服を洗濯機に入れる。大事な洋服なら、洗濯ネットに入れてから洗濯機に入れる。
通常コースで洗う
いつもと同じように「通常コース」で洗えば完了。大切な洋服は、負荷が少ない「ドライモード」などで洗うのがおすすめ。
長く着たい服なら、洗濯ネットに入れると生地への負担を最小限にできます。シミ汚れなどがある場合は酸素系漂白剤を加えるなど、服にあわせてやり方を工夫してみてくださいね。
ポリエステルは汚れを吸着する性質があるため、ひどい汚れのものとは一緒に洗わないのがポイントです。キレイになったところに、汚れが再吸着する可能性があるので気をつけましょう。
【ポリエステルの洗濯】手洗いのやり方!
- 必須
- 『アタック』などの液体洗剤
- 『レノア』などの洗濯用柔軟剤
- 洗面器(洗面台のシンクなどでも可)
- 洗濯ネット
- あると便利
- 『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤
手洗いに使う洗剤は普段と同じものでも大丈夫ですが、『エマール』などの中性洗剤があるとよりやさしく洗えます。
洗面器も加えて用意しましょう。なければ、洗面所のシンクに栓をして水を張るのでもかまいません。
手洗いのやり方
基本的な流れは「押し洗い→脱水→すすぎ→脱水」の4ステップ。洗濯するよりも短時間ですみますよ。
洗浄液をつくる
洗面器に水を張り、その水量にあわせて洗剤を入れる。
押し洗いする
平たくたたんだ服を洗浄液に入れ、手のひらで押したり離したりして洗う。できるだけ揉んだりこすったりはしない。
洗濯ネットに入れて脱水する
たたんだまま洗濯ネットに入れ、洗濯機に移して10〜30秒ほど脱水する。
洗剤をすすいで脱水する
洗面器に水を張り直し、衣類についた洗剤をすすぐ。再度同じように脱水にかける。
柔軟剤を含ませて脱水する
最後の仕上げに柔軟剤を含ませて脱水すれば完了。
あとは風通しのいい場所に干すだけ。しっかり乾かしたら取り込みましょう。
ポリエステルを洗濯して長持ちさせるコツ
ポリエステルは、洗濯するときに柔軟剤を使うことで生地を長持ちさせられます。
柔軟剤にはポリエステルが弱点とする静電気の発生を抑える作用があるので、黒ずみなどを防ぐ効果があるんです。
服がいい香りになる上に、長持ちさせられるのなら一石二鳥ですね。
洗濯後、ポリエステルの服にシワがついていたらどうすればいい?
洗濯したあとに思ったように仕上がらず、シワがついた…なんてこともあるかもしれません。
そのときはアイロンをかけてシワを伸ばしましょう。ポリエステルにもアイロンをかけられますよ。
まずは、設定温度を「中」よりも低くすること。あとは「あて布」をして、その上からアイロンをかければOK。
設定を間違うと表面がテカテカになってしまうので、念のため洗濯表示を確認しておくと安心です。
覚えておきたい
洗濯後にポリエステルの服を乾燥機にかけても平気?
ポリエステル素材の衣類が多くあると、洗濯したあと一気に乾燥機にもかけたいと思いますよね。
基本的に、水洗いできるポリエステルの衣類であれば乾燥機を使えます。
ただ、いくら丈夫な素材とはいっても、乾燥機の熱で生地が傷むこともあるので、生地を長持ちさせるためには、乾燥の時間を短めに設定するのがおすすめです。
また、熱をもった状態で放置するとシワが元に戻らなくなるトラブルも。乾燥が終わったらできるだけすぐに取り出し、シワを伸ばした状態で熱が冷めるようにしましょう。
ポリエステルの洗濯方法を覚えて、洋服を長持ちさせよう
ポリエステルは丈夫な生地なので、注意深くならなくても、ふつうに洗濯機で洗える素材です。
お気に入りのものは、きちんと洗濯表示を確認しておくと、洗い方がわかって役立ちますよ。
洗濯方法をマスターして、大切な洋服を長く着られるように丁寧に扱ってあげてくださいね。