日頃から気にかけてはいても、いつの間にか生えてくるカビ。頭を悩ませている人は多いと思います。カビが発生すると見た目にもよくありませんが、臭いやアレルギーの原因になってしまうこともあるので早く掃除で取り除くのが大切。

今回はカビを掃除する方法について、場所別のポイントやおすすめのグッズなどもまじえながらご説明します。

カビはどうして出てくるの?原因は?

家型のクエスチョン
おうちの汚れのなかでも、カビはかなりやっかいな汚れ。気づかないうちにすぐに白い綿のようなカビや黒カビができて困ってしまいますね。

それもそのはずで、家をどんなにキレイにしたとしても空気1㎡のなかに数個はカビの胞子が漂っているため、1年中生える可能性があるんです。あとは次のような環境が整えばいっきに繁殖していきます。

カビの繁殖しやすい環境
●「温度」が20〜30℃
●「湿度」が70%以上
● 皮脂や石鹸カス、ホコリなどの「養分(エサ)」がある

要注意はホコリのまわり。目には見えませんがホコリ1gにカビの胞子が1〜1000万個もいるといわれています。

日常生活とカビは切っても切れない関係なので、発生しやすい場所を知って、きちんと対処することが大切ですよ。

カビの掃除法は?何を使えば除去できる?

カビを掃除でキレイにするには2種類の洗剤のどちらかを使うしかありません。ここではそれぞれの特徴をご紹介します。基本的には2本用意して使い分けるのが便利ですよ。

『カビキラー』などの塩素系漂白剤

カビキラー 窓掃除
カビ取り剤といえばジョンソンが販売している『カビキラー』や花王の『カビハイター』などが有名ですね。これらは塩素軽漂白剤と呼ばれるもので、次のような特徴があります。

メリット
強い漂白力があるのが特徴。根を張ってこびりついた黒カビにもしっかり浸透し、除菌しながら白く戻してくれます。
デメリット
相性の悪い素材があったり、酸性洗剤と併用してはいけなかったり、条件がいくつかあるので掃除の場所によって使えないことがあります

『パストリーゼ』などのアルコールスプレー

アルコール消毒スプレー パストリーゼ
カビ除去には『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレーも使えます。除菌しながらしっかりカビを除去できますよ。

メリット
最大の特徴は、「ほとんどの素材に使える」点。肌の除菌にも使うほどなので素材を傷めることも少ないのがメリットです。
デメリット
漂白力はありません。黒カビによるシミは元通り真っ白にはできません。

アルコール度数が70%ほどのものを使うのがポイント。市販の商品は50%前後が多く、アルコール濃度が高いほどカビへの効果も高まります。かといって「アルコール100%」がいいわけではなく、適度に水分があった方がカビのタンパク質が固まって死滅しやすくなります。

カビの掃除のポイントは?除去するときに気をつけることはある?

注意するポイント
カビを掃除するとき、普段の掃除方法で落とそうとすると逆効果になることがあります。カビ掃除のときは次のポイントを押さえて除去していきましょう。

ポイント①|上から掃除する

胞子は上から降ってくるので、できるだけ高いところからカビ掃除を始めるのがポイント。たとえば、お風呂だと換気扇をキレイにすることからカビ掃除を始めれば、ぐっと菌が広がる確率を低くできます。

ポイント②|すぐに掃除機をかけない

カビが生えているからといきなり掃除機で吸ってしまうと、排気の風でカビの胞子が飛び散って部屋中に広がってしまうことがあります。掃除機をかける前に「拭き掃除でまず除菌」することが大切です。

ポイント③|水拭きをしない

除菌前に水拭きをすると、カビの胞子を広げてしまうかもしれません。また、水で濡れると湿度が上がるので、カビが元気になってしまうので気をつけましょう。

ポイント④|最初はスプレーを直接吹きつけない

ついやりがちなのが、カビに向かってスプレーを吹きかけること。でもこれは間違いで、最初にかぎってはティッシュやキッチンペーパーなどにスプレーを吹きかけてからこすり落とすのが正解です。直接かけるとカビが舞ってしまうので注意しましょう。

ポイント⑤|お酢は使わない

酸性のものには殺菌効果があるからとお酢をカビ掃除に使いたくなるかもしれませんが、要注意です。お酢は殺菌効果がある反面、カビの栄養素も含んでいるからです。一度は殺菌できても、残ったカビが繁殖してかえって逆効果になりますよ。

場所別のカビの掃除法!除去のポイントは?

リビングの掃除
条件がそろえばどこにでも発生するカビですが、そのなかでも特に発生しやすいのが以下5つの場所です。

● 窓
● 畳
● フローリング
● 押し入れ・靴入れ
● お風呂場
 など

ここは普段から湿気が高くなりやすく、空気がこもっているのでカビが発生していることがあります。少し掃除しないでいたらカビが発生していた…なんてことはよくあります。それぞれどう落とせばいいか見ていきましょう。

窓のカビ掃除

窓を開ける
窓にカビが発生するのは「結露」が原因です。結露の水が窓枠やゴムパッキンにたまって、そこでカビが繁殖します。

まずは窓についた結露をこまめに拭き取ります。そのあと、アルコール除菌スプレーを吹きつけてタオルやスポンジで拭き取ります。それでも落ちないカビには塩素系漂白剤などを使う必要があります。

フローリングのカビ掃除

クッションフロア
フローリングはそのままなら風通しがいいのでカビが生えにくい場所ですが、布団やカーペットの下は高湿度で空気がこもっているのでカビが発生しやすくなります。

フローリングのカビはアルコール除菌スプレーを吹きつけて雑巾やスポンジで拭き取るだけです。放置しすぎた黒カビは落ちにくくなるので注意してください。

畳のカビ掃除

畳
天然素材の畳は、部屋の湿気を吸って湿度を調節する働きをしています。そのため、梅雨時にはどんどん湿気を吸い込んでカビが出やすくなります。

カビが生えた場所はアルコール除菌スプレーでたっぷりとしめらせて、畳の目にそって歯ブラシなどでかき出してあげてください。

押入れ・下駄箱のカビ掃除

下駄箱
下駄箱や押し入れは空気がこもっていて湿気がたまりやすい場所。特に押し入れに入れる布団や下駄箱の靴は、汗をすって湿気を含んでいるので、乾燥させずに入れるとカビが繁殖しやすくなります。

掃除は簡単で、カビが生えた場所にはアルコール除菌スプレーを吹きつけて拭き取るだけです。カビの生えた場所が黒くシミになっているときは塩素系漂白剤を使う方法もあります。

お風呂のカビ掃除

お風呂
お風呂はいつも湿っていて、汚れが多いので、カビもすぐに発生します。赤カビなら『バスマジックリン』などのお風呂用中性洗剤をつけてスポンジでこすれば簡単に落ちますが、黒カビになったら『カビキラー』などの塩素系漂白剤を使いましょう。

ゴムパッキンにこびりついた黒カビは、塩素系漂白剤を吹きつけたあとラップでパックすると落ちやすくなります。

カビ掃除に使える便利なグッズはある?

カビ掃除に使える商品はたくさんあるので、ここでいくつかご紹介します。これ以外にも、「壁用」など場所別に特化した商品もあるのでぜひ探してみてください。

『パストリーゼ77』(ドーバー酒造)

アルコール77%でカビの除菌にぴったり、食品へ直接かけてもいいほど安全な除菌スプレーです。シュッと吹きかけるだけでカビ予防につながるため、1本あると家中に使いまわせて便利です。

『カビダッシュ ガンコすぎる最強カビ専用・特濃ストロングジェル』(リベルタ)

カビ落としに圧倒的な効果を発揮する塩素系漂白剤です。今まであきらめていた黒カビによるシミなども驚くほど漂白できますよ。排水口の洗浄などにも使い回しがきくのもうれしいポイント。

『ゴムパッキン用カビキラー』(ジョンソン)

カビ落としの塩素系漂白剤で知られる『カビキラー』の、ゴムパッキンに付けやすいジェルタイプ。先端が細くなっているので狙った場所にピンポイントで塗れるのが特徴です。スプレーのように液垂れすることもないのでカビによく浸透しますよ。

『ルック お風呂の防カビ くん煙剤』(LION)

『お風呂の防カビ くん煙剤』は、名前のとおりお風呂の壁や床などにコーティングをしてくれる便利グッズで、水を注ぎ入れるだけで抗菌効果のある煙が浴室の隅々までいきわたります。手の届かない天井や面倒な浴室小物の除菌もまとめてできますよ。

お部屋のなかを換気してカビが発生しにくい環境をつくろう

窓
カビの発生を防ぐには、おうちのなかの湿度をあげないことです。水気は拭き取ることを心がけ、定期的に家中を換気してあげてください。空気を入れ替えるだけでもカビ対策になりますよ。

カビが発生していなくても掃除するときにアルコール除菌スプレーを使っておくと、カビが出にくい環境をつくれます。

おうちのなかはカビが発生しやすいと考えて、普段からカビ対策を心がけましょうね。