季節の変わり目になると段々と気になるのが、ノロウイルスなどの感染症。家のなかで広めないためにも、予防につとめたいところですね。
ノロウイルスを除菌する方法として、普段から活用している「パストリーゼ」は効果があるのかと疑問に思う方もいると思います。
そこで今回はパストリーゼでノロウイルスを退治できるのかをくわしく説明します。
そもそもパストリーゼってどんなもの?
「パストリーゼ」は、アルコール消毒スプレーのひとつ。酒造メーカーがつくった純度の高いアルコールが使われていて、食品に噴霧して使えるほど安全性が高いのが特徴ですよね。
パストリーゼには緑茶由来の抗菌成分が配合されているので、長時間消毒効果を発揮してくれます。
手指の消毒はもちろん、お部屋のちょっとした拭き掃除や食品を扱うキッチンの掃除など、幅広く活躍する使い勝手のいいアイテムなんです。
パストリーゼでノロウイルスを退治できるの?
「アルコール消毒」というくらいなのでノロウイルスだって退治できるんじゃないかと考えますよね。
たしかにパストリーゼは雑菌やカビなどの退治にとても強い効果があるんですが、実はノロウイルスなどの一部のウイルスには効果が弱く、完全には退治できないんです。
ただ、アルコール消毒ではノロウイルスを完全に退治できないとはいえ、効果が0なわけではありません。
最近の研究では、ある程度の消毒効果があることが示されているので「家に帰ってきたときに手指にかけて予防に使う」などとするといいですよ。
パストリーゼ以外でノロを退治するには?
頼りのパストリーゼがノロウイルスに効果が薄いなら、どうやったら繁殖を止められるの?と不安になってしまいますね。
ノロウイルスを退治するには2つのやり方があります。おうちでも簡単にできるので覚えておいてくださいね。
熱湯消毒をする
いくら頑丈なノロウイルスでも、熱湯をかければ死滅します。洗濯物や小物類などを汚してしまったときに試してみましょう。
やり方は簡単で「85℃以上のお湯に1分以上浸しておく」だけ。狭い範囲であればアイロンを使って熱を加えるのもOKです。
汚れが肌についたりしないよう注意しながら、慎重にやってくださいね。
塩素系漂白剤を使う
ノロウイルスは塩素による消毒にも弱く、ごく薄めたものに触れただけでも死滅します。床やテーブルなどの除菌をしたいときにやってみましょう。
やり方は『キッチンハイター』などの塩素系漂白剤を水で薄めたもので拭き掃除するだけ。1リットルの水に対して漂白剤を2〜4mlほど溶かし、ゴム手袋をして拭いていきましょう。
最後に水拭きで漂白剤を取り除いたら完了です。
パストリーゼ以外にノロ退治に使えるアイテムは?
パストリーゼなどの純粋なアルコールスプレーではノロウイルスは退治できませんが、ウイルスを消毒する用途で作られたスプレーであれば効果を発揮します。
パッケージに「ウイルス除去」などと、ウイルスにも効果があることをうたっているものがウイルス専用のスプレーです。常備しておくと、感染症が拡大しやすい時期でも安心して対処できますね。
『手ピカジェル プラス』
手についたものをしっかり退治するには、手指消毒用の『手ピカジェル プラス』がおすすめ。ノロウイルスも除菌できるように、液性が酸性に調整されています。
帰ってきて1プッシュ手に塗り込んでおけば、家のなかにウイルスを持ち込むのを防げますよ。
『ノロキンクリア PRO』
部屋のなかの消毒に使うなら『ノロキンクリア』がおすすめ。スプレータイプなのでシュシュッと手軽に使えます。ひと吹きしておけばスッキリウイルスを退治できますよ。
トイレに1本おいて、掃除のときにあわせて使うのもいいですね。
パストリーゼでウイルスの予防・対策をするならどうする?
パストリーゼでウイルスの予防をするなら、食事や保管する前に手や食品にパストリーゼを吹きかけるのが◯。もともとお酒を作るメーカーが食品にも使えるよう開発しているため、食品の防カビや生鮮食品の保存にも効果があります。
ノロウイルスの退治はパストリーゼ以外で
ノロウイルスのシーズンになると、普段よりもいっそう風邪予防には気を使いますね。
パストリーゼは雑菌やカビなど掃除に対して効果抜群です。ノロウイルスにある程度の効果があるので「予防に使う」と考えて活用しましょう。
ノロウイルスにかかり、寝具などを汚してしまったときは、熱湯消毒や塩素系漂白剤を使った消毒に切り替えれば大丈夫です。
気になるシーズンでは専用の対策グッズなどを用意してしっかり備えましょう。
まとめ
- パストリーゼでノロウイルスは完全に除去できない
- 汚れがひどいものの消毒には熱湯や塩素系漂白剤を使う
- パストリーゼはウイルスの予防や食品の保存への活用におすすめ