和室の砂壁がカビ臭いような...。もし黒い斑点の汚れができていたら、カビの可能性大です。
砂壁は触るだけでポロポロと砂が落ちてくるので、どうやってカビ取りしたらよいのか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、砂壁にできたカビの取り方について説明します。
もくじ
砂壁にカビができる原因は?
日本家屋によく見られる砂壁。今でこそ少なくはなりましたが、日本の気候にあったメリットがあります。
たとえば湿気を吸って湿度を保ってくれたり、夏は涼しく・冬は暖かく感じさせてくれたり。自然素材なのでシックハウス症候群などの心配もいりません。
しかし、その反対でデメリットもいくつかあります。そのなかでも気になるのが「カビが生えやすいこと」です。
砂壁は表面がデコボコしているので汚れやホコリがつきやすく、湿気を溜め込んでしまう性質もあります。そのため砂壁の周りの風通しがわるくなると、湿度が高くなってカビが繁殖しやすい環境になってしまうのです。
砂壁の前に本棚やサイドボードといった大型の家具を置いていると、その裏にカビが発生するのはこのためです。
砂壁のカビの取り方は?カビキラーは使える?
砂壁にカビを発見したら真っ先に、カビキラーなどの塩素系漂白剤で除去できないのか?と考えるかも知れません。
しかし、砂壁は水で洗い流すことができないので塩素系漂白剤で除去するのが難しいのです。塩素系漂白剤を使うと砂壁が吸い込み、カビは除去できても塩素臭が残ったり、色落ちしたりといったトラブルを引き起こしてしまいます。
そこで砂壁のカビを取る方法としては、水で洗い流さなくてもいいアルコール除菌スプレーを使う方法と、砂壁のカビ専用の洗剤を使う方法とがあります。
どちらもカビを除去してカビによる悪影響を防ぐことができます。砂壁にカビを発見したらどちらかの方法でしっかりと取り除きましょう。
砂壁のカビの取り方①|アルコールで除菌
砂壁のカビを除去するのはアルコール除菌スプレーが一番簡単です。
アルコール度数70〜80度のアルコール除菌スプレーなら、カビ菌を完全に除去できます。しかも除菌したあとは蒸発してくれるので、二度拭きする必要がありません。こするだけで砂がパラパラと落ちてしまう砂壁には、吹きつけるだけで除菌できるアルコールが便利ですよ。
ただ、アルコールでカビを除菌できても、漂白効果はありません。黒カビのせいでできた斑点状の黒ずみまでは落とせない点は覚えておいてください。
砂壁のカビの取り方②|砂壁のカビ専用の洗剤を使う
黒ずみまでしっかり漂白したいのであれば、砂壁にも使えるカビ取り剤がおすすめです。
砂壁に使うときは薄めるなど、やり方が違ってくるので、それぞれの使用方法をチェックしてから使ってくださいね。
『カビホワイト』
カビホワイトは、砂壁のようにデリケートな素材の壁にも使えるカビ取り剤です。使い方はカビに直接吹き付けるだけ。仕上げの拭き掃除などは必要なく、そのまま乾くのを待てばOKです。
『カビ取り侍 液スプレー』
業務用のカビ取り剤で、さまざまな種類のカビに効果を発揮します。カビに吹きかけたあと、乾燥するのと一緒にカビ取り剤の成分も蒸発するので、土壁や砂壁などにも使えます。薄めて使えるので、カビの状態にあわせて調整できるのも便利。
砂壁の頑固なカビをどうにかしたいならプロに頼む方法も
アルコールや専用の洗剤を使っても落とせない頑固な黒カビになっていることもありますよね。
そんなときはプロのクリーニング業者にカビ取りをお願いしましょう。自分では落とせないカビでもプロの手にかかればキレイになりますよ。
そして砂壁がきれいになったら、定期的に掃除をして、風の通りをよくするなどのケアが大切です。これを怠ると、せっかくカビを退治してもまたすぐに生えてきてしまいますよ。
もし砂壁の手入れが大変なのであれば、砂壁からビニールクロスや一般的な壁紙などへリフォームする方法もあります。日々の手入れやカビ取りの手間などを踏まえてぜひ検討してみてくださいね。
砂壁のカビを取り除いて家族の健康を守ろう
砂壁にカビができてしまうと見た目も悪く、カビ臭がするなど衛生的にもよくありません。
手入れがしにくい砂壁ですが、アルコールや専用の洗剤を使えばカビを除去することはできます。砂壁にカビを発見したらまずは自分でできる範囲で退治してみてください。ただ、自分でやるのには限界もあるので、不安があればプロに依頼するのが簡単ですよ。
砂壁にできたカビは放置せず、早めに対処してくださいね。