子供の持ち物に名前を書くのに便利な「油性ペン」。ときに間違って洋服についてしまったことはありませんか?また、ふとしたはずみで机にはみ出してしまったり、壁についたりしてどうしていいか困った経験があると思います。

そこで今回は、間違えて机に油性ペンで書いてしまったときの落とし方についてご紹介します。

机などについて油性ペンはキレイに消せる?

油性ペンと紙

油性ペンとは、色素の元になる着色剤を油に溶かしてつくられたペンのこと。水などをはじくのが特徴で、洋服についたインクを水で濡らして落とせないのはこのためです。

基本的には簡単に落ちないやっかいな汚れですが、素材の相性によっては落とせることがあります。まずはどんな素材に油性ペンがついたのか確認しましょう。

ほとんど落とせない素材

● 紙
● 革製品
● 石材

ある程度落とせる素材

● ガラス
● 陶器
● 金属
● プラスチック
● 布
● 木材
● ビニール(ほとんど落とせないものもある)
● 壁紙

紙や革製品、石材などについたものはインクが奥まで浸透してしまうので、キレイに落とすことはできません。素材と似た色を上塗りして隠すなどの方法を検討しましょう。

それ以外の素材なら、完全にとはいかなくても、色素を薄くしてある程度落とすことはできますよ。

油性ペンの消し方|必要な道具は?

油性ペン

用意するもの
必須
『MONO』などのプラスチック消しゴム
『手ピカジェル』などの消毒用アルコール(除光液でも可)
タオル か キッチンペーパー
あると便利
固形石鹸

油性ペンの汚れは、その色素をこすり落とすか、溶かして落とすことになります。そこで必要になるのが、「消しゴム」「消毒用アルコール」です。

時間がたつほどインクが浸透するので、早めに取り組むのがポイントですよ。

油性ペンの消し方|①ガラス、陶器、ビニール

ガラスや陶器、プラスチック、ビニールなど油性ペンを落とせる素材であれば、その落とし方はどれも同じです。ビニール製の壁紙や、ワックスなどでコーティングされたフローリングの床、机なども同じ方法で対処できますよ。

素材によって汚れの落ち方には違いがありますが、色を薄くすることはできるのでチャレンジしてみてください。

① 消しゴムで汚れをこする

消しゴム

油性ペンの跡をこする。表面についたばかりの油性ペンならこれだけで落ちることも。やわらかい素材だと壊れることがあるので、力加減に注意。

② アルコールを含ませたタオルで拭く

パストリーゼ 拭き掃除

消しゴムで落としきれないものには、消毒用アルコールか除光液を染み込ませたタオルで「トントン叩くように」拭く。油性ペンを溶かして吸い取るイメージ。

③ タオルに汚れがつかなくなるまで続ける

雑巾

布に汚れがうつらなくなるまで続ける。でこぼこのあるものなど、素材によっては落としきれないものも。

消毒用アルコールや除光液は揮発する際に汚れもいっしょに浮かす作用があります。このはたらきを使えば油性ペンは落とせます。

もし、素材に色素が残っているのにタオルに色移りしなくなったら、それ以上落とすのは難しいというサインです。

油性ペンの消し方|②肌

油性ペンのインクが手に漏れる

おうちのなかだけではなく、自分の手や足、顔といった肌に油性ペンがつくこともありますね。その場合にも消しゴムやアルコールを使って落とせばいいと思うかもしれませんが、肌を傷める可能性があるので注意してください。

慌てて落とそうとせず、石鹸を泡立ててやさしく洗いましょう。すぐには落ちませんが、時間をかけて徐々に落ちていきます

油性ペンの消し方|おすすめの商品は?

「油性ペンが浸透してどうしても落とせない…」という場合もあると思います。

その場合は専用のマーカー落としを用意しておくと便利です。1本用意しておくと、次回以降トラブルが起きたらすぐに対応できます。

汚れに直接スプレーし、あとはタオルやキッチンペーパーでこするだけ。歯ブラシや綿棒などでやさしく丁寧にこするとより汚れ落ちがよくなりますよ。

机や肌などについた油性ペンを完璧に消す方法はない

文房具 ノート ペン立て

油性ペンは気にならないくらいまでに落とせることもありますが、時間がたっていると完全に落とすのはむずかしいこともたくさん。

油性ペンがついてしまったら、「落ちたらラッキー」くらいの気持ちでいることも大切です。そのほうが落ちないときにイライラする気持ちが抑えられますよ。子供の落書きならいい思い出になるくらいの余裕をもってあげたいですね。