お風呂などの水回りにできやすいピンク色をした汚れ。「ピンクカビ」と呼ばれることがあるためか、この汚れをカビだと思っている人も多いのではないでしょうか?

掃除してもすぐにまたできてしまうことが多くてなかなかやっかいですよね。

今回はピンクの汚れの正体やその落とし方、予防策などをまとめてご紹介します。

お風呂のピンク汚れはカビなの?

お風呂の床につく赤カビ

ピンクの汚れの正体は「ロドトルラ」という酵母菌の一種で、厳密にいえばカビとは違います。

カビに似て高温多湿の場所を好み、湿気の多い場所で皮脂汚れや石鹸カスを栄養源にしてどんどん大きくなります。そのためお風呂などの水回りにできやすいのです。

ただ、カビのように根を張って定着することはないので、掃除するのはむずかしくありません。

ピンクの汚れがカビを引き寄せる?

ゴムパッキンにつく赤カビ

ピンクの汚れがカビではないなら、放置していても問題ないのかというと、そうではありません。

実は、水回りにできるやっかいな黒カビは、ピンクの汚れをエサにして繁殖する性質があります。そのため、ピンクの汚れを放置していると、そこに黒カビができやすくなるんです。

ピンクの汚れは繁殖スピードがとても早いので、見つけたら早めに退治することがカビができるのを防ぐポイントです。

お風呂のピンク汚れを落とすには?

カビキラー お風呂

お風呂のピンクの汚れは、お風呂用洗剤をかけてこすり洗いをすれば簡単に落とせます。

ただ、直接触れるのに抵抗がある人は、『カビキラー』などの塩素系漂白剤を使うのがおすすめです。泡を吹き付けるだけでこすり洗いすることなくキレイにできますよ。

用意するもの
必須
『カビキラー』などの塩素系漂白剤
スポンジ
あると便利
雑巾

ピンクの汚れの落とし方

ピンクの汚れができた場所を確認

ピンクの汚れはいたるところにできるので、乾いた状態で全体をチェック。

塩素系漂白剤を吹きつける

ピンクの汚れがついている部分に塩素系漂白剤を吹きつける。少し広めにかけると効果的。

5分放置する

塩素系漂白剤が浸透するほど効果が高まる。汚れがひどいときは時間を長めに。

冷水シャワーで流す

冷たい水で洗い流せば完了。落としきれない部分があれば再度漂白剤をかける。

基本的にこれでピンクの汚れは一掃できます。

最後に水滴が残っていると再びピンク汚れが発生しやすくなるので、乾いた雑巾で水気をとれば完璧です。

お風呂は、ピンクの汚れ対策でカビを予防する

お風呂のピンクの汚れは、繁殖するスピードがカビに比べて格段に早くて、掃除してもまたすぐにできたりします。

汚れができる度に掃除するのも大切ですが、お風呂を使ったあとに一手間かけることでピンク汚れを発生しにくくできますよ。

① 換気する

オリジナル お風呂の換気扇

ピンクの汚れが繁殖しないようにするには換気をして湿気を取ることが大切です。

スイッチ一つで簡単にできるのが換気扇を回すことで、24時間回し続けるのが効果的ですよ。

② 水気を拭き取る

風呂のクローサーをタオルで掃除

湿度が高いとピンクの汚れもカビも繁殖しやすくなるので、お風呂上がりにさっと水分を拭き取るといいですよ。

体を拭いたタオルを使うか、水気を取る専用の吸水性の高いタオルを用意しておくと便利です。

③ 熱湯をかける

シャワー

50℃のお湯を5秒以上かけると菌は死滅するといわれていて、シャワーのお湯でも活動を抑えることはできるんです。

お風呂を出るときに、シャワーの温度をあげてお風呂全体にかければカビの発生を抑えられますよ。

お風呂のピンクの汚れを落としてカビを予防するには、重曹が効く?

重曹 スポンジ 風呂

ピンクの汚れを掃除するのに塩素系漂白剤を使いたくないという人には、「重曹」を使って掃除してみるのがおすすめです。

重曹は自然由来のアイテムでありながら菌のはたらきを抑える効果もあるので、強い洗剤を使いたくない人でも安心して使えます。

重曹をふりかける

重曹を粉のままふりかける。ピンクの汚れをうっすらおおうくらいが目安。

こする

掃除用のスポンジで重曹ごとピンクの汚れをこすり落とす。

流す

シャワーでよくすすいだら完了。

重曹を使ってシンプルに「かける→こする→流す」だけでOK。肌に触れても大丈夫な素材なので安心して掃除できますよ。

お風呂のピンクの汚れを放置せずカビを防ごう

お風呂の浴槽

ピンクの汚れができてしまったら黒カビになる前の黄色信号。そうなる前に、なるべく早く対処しましょう。

ピンクの汚れを放置しないようにするだけで、頑固な汚れになるのを防げますよ。水回りをキレイにして気持ちよく過ごしてくださいね。