朝食に夕食に、いつもご飯をたくときに使っている炊飯器。毎日使っていて掃除する余裕がないかもしれませんが、よく見ると色々な汚れが目につきませんか?
口に入れるものを作るものだからこそ、いつも清潔にしておきたいですね。
今回はコジカジ編集部が、炊飯器の簡単なお手入れ方法を実践しながら解説します。
炊飯器は掃除したほうがいいの?
お米を炊く内釜は毎回洗っていても、本体までは掃除したことがないという人は多いと思います。毎日使うのが当たり前だと、なかなか掃除まで意識が回りませんよね。
炊飯器の中は高温の水蒸気がこもって湿度が高くなりやすく、この蒸気のせいで内釜以外もかなり汚れています。湿気にはお米のデンプン質も含まれているので、どうしても乾くとこびりついてしまいます。
そのままお米のデンプン質が放置されていると雑菌が繁殖する原因になり、イヤな臭いのもとにもなります。
いつでもおいしいご飯が炊き上がるように、定期的に手入れをしておきたいですね。
炊飯器の掃除に必要な道具は?
- 必須
- 『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
- いらない布(キッチンペーパーでも可)
- あると便利
- 綿棒
- 爪楊枝
炊飯器に付いている汚れはご飯粒のデンプンや水滴をエサにして発生した雑菌。どれも頑固な汚れではないので、アルコール除菌スプレーがあれば十分です。
アルコールは除菌力が抜群な上、すぐに蒸発するのですすぎなど水洗いが不要で便利。ウェットティッシュなどでも代用できますが、1本用意すると重宝しますよ。
炊飯器の掃除の仕方は?
炊飯器の掃除はとってもシンプルで「アルコールを使って拭き掃除する」だけ。内釜を水洗いするタイミングでパパっとできますよ。
基本的に、内釜や内ぶた以外は水洗いできないので、注意してくださいね。
① 炊飯器の外側を拭く
炊飯器の外側、特にフタの部分はホコリがたまっています。アルコールを含ませたティッシュで拭き取りましょう。
手垢やデンプン汚れまでしっかり落とせば、これだけでもツルッとした印象になります。
② 内釜や内ぶたなどを拭き掃除する
炊飯器が冷めていることを確かめたら内釜と内ぶたを外しましょう。ツメで固定されていなければ、引っ張るだけでも取れますよ。
取れた内ぶたはアルコールスプレーを使って拭き掃除すれば大丈夫。炊飯後の温かいうちならでんぷん質も固まらず、スルッと落とせます。
今回はティッシュを使って拭き取りました。
③ 内ぶたの付いていた場所を拭く
内ぶたが付いていたところにも蒸気が入り込んで汚れがたまっています。
乾いたティッシュで水気をとってから、消毒用エタノールを吹きかけて布で拭き取るとキレイになります。
④ フタ周辺の細かい部分の汚れをかき出す
フタの接続部など、細かい部分を拭き掃除しましょう。取れにくい汚れは綿棒や爪楊枝で汚れをかき出すと言いですよ。
⑤ 外釜を乾拭きする
外釜の部分は濡らすと故障の原因になる場合があるので、乾拭きして水気を拭き取りましょう。汚れにくい場所なので乾拭きで十分です。
⑥ 乾かした部品を取り付ける
洗った部品を乾燥させたら元通りに取り付けます。もともと洗えるように作られているので取り付けも簡単ですね。
炊飯器を掃除しても臭いが落ちないときは?
汚れがたまって炊飯器からイヤな臭いがするときは、炊飯機能を使って全体をキレイにしましょう。炊飯器に水だけを入れて炊飯して、たくさんの蒸気で汚れをふやかします。
蒸気で汚れがやわらかくなっているほど落ちやすいですが、急いで掃除しようとすると火傷します。手でさわれるくらいに冷めてから取り扱ってくださいね。
① 炊飯器に水を入れて早炊きする
炊飯器に3分の1ほどの水だけを入れて「早炊き」か「お手入れ」のスイッチを入れます。
水と一緒に輪切りしたレモンを数枚入れるか、レモン果汁を入れると掃除効果が高まります。
小さじ1杯のクエン酸で代用するのもいいですよ。
② 内ぶたと内釜を外して洗う
炊飯後はさわれるくらいに冷めるまで時間をあけ、内ぶたと内釜を丸洗いします。
食器洗いと同じように食器用洗剤を泡立てたスポンジでこすり洗いし、水気を取っておきましょう。
③ 本体の水気を拭き取る
炊飯器本体も蒸気で濡れているので、いらない布やキッチンペーパーで水気を拭き取ります。
アルコールスプレーを使うとさらに効果的ですよ。
④ 部品を乾燥させて取り付ける
部品を乾かしたら、外したのと逆の手順で取り付ければ完了です。
基本的には「蒸気でふやかした後に丸洗いする」と考えればOK。レモンやクエン酸を入れておくと効果が高まり、水垢などの取れにくい汚れまでスッキリ落とせます。
炊飯器をキレイに保つ掃除の頻度は?
炊飯器の内釜や内ぶたは、使うたびに毎回掃除するのが理想です。ただ、毎回は洗わなくても1週間に1回ほど洗っておけば、炊飯器内を衛生的に保つことはできるので、週末にキッチン掃除するときにあわせてささっと掃除してしまいましょう。
仮に毎回掃除するといっても、基本的にはお米のデンプンを含んだ水分を拭き取るだけなので、それほど手間ではありませんよ。
内釜をあらうときに、内蓋やフタの接合部分に垂れた水気だけティッシュやキッチンペーパーで拭き取るだけでもキレイになるので、ぜひ試してみてくださいね。
炊飯器を掃除して手入れしよう
主食のお米を炊き上げる炊飯器だからこそ、いつも清潔にしておきたいですね。お米はキレイな炊飯器で炊いたほうが、臭いもつきませんし、おいしく炊き上がります。
炊飯器を使ったあとに、ササッと水気を拭き取る習慣をつけるだけでご飯がおいしくなると考えれば、それほど苦にはならないはず。
みんなのご飯をおいしくするためなので、食器洗いをしている間に旦那さんや子供たちに炊飯器の水気を拭き取ってもらうようにするのもいいですね。