電子レンジは使っているうちに、食べ物や飲み物が飛び散ってどんどん汚れが溜まっていきますよね。放っておくと焦げ付いて、なかなか落とせなくなります。
そんなときにおすすめなのが「重曹」。自然由来のアイテムで、安全に電子レンジの庫内をキレイにできますよ。
今回は重曹を使った電子レンジの掃除方法についてご紹介します。
もくじ
電子レンジの汚れに重曹が効くワケ
電子レンジのなかは、弾けて飛んだ料理の油や吹きこぼれた汁などが積み重なって汚れています。そしてレンジを使うたびに汚れは蒸発を繰り返し、焦げと油の混ざったガンコな汚れに変化していきます。
そのレンジの焦げや油を含む汚れを落とすのに、重曹はピッタリ。重曹がもつ「アルカリ性」の性質が、油汚れを溶かして落ちやすくしてくれるからです。
おまけに重曹は自然由来の成分なので、口に入れても害がありません。食品を扱う電子レンジ内でも安心して使えますよ。
電子レンジを重曹で掃除|必要な道具は?
- 必須
- 重曹
- 底の深い耐熱容器
- キッチンペーパー
重曹で掃除するときは、電子レンジの「温め機能」を活用するので、沸騰に耐えられるくらいの耐熱容器をあらかじめ準備しましょう。耐熱容器であれば、深いお皿でもマグカップでもかまいません。
あとは汚れを拭き取るためのキッチンペーパーがあれば準備完了です。
電子レンジを重曹で掃除|基本の手順は?
電子レンジの汚れはガンコなので、しっかりと汚れをやわらかくすることが重要。熱の力を加え、時間をかけて重曹を汚れに浸透させましょう。
① 重曹水をつくる
耐熱容器に重曹大さじ2杯と水200mlをいれて混ぜ合わせる。
② 温める
ラップなどをせずにそのまま耐熱容器をレンジに入れ、600Wで5分ほど温める。蒸気が庫内に広がって、汚れになじむ。温めが終わったら、ドアを開けずに熱が冷めるまで5分ほど放置する。
③ 拭き取る
行き渡った蒸気をキッチンペーパーで拭き取る。汚れがゆるんでいるのでスルスル落とせる。容器に残った冷めた重曹水をキッチンペーパーになじませ、それで拭くのも効果的。
④ 水拭きする
キッチンペーパーを少し湿らせて残った重曹をキレイに拭きとれば完了。
ターンテーブルなどの取り外せる部品があるときは、温めたあとにさわれる温度になってからシンクで丸洗いすればOK。
庫内を掃除したら、電子レンジの外側も軽く水拭きすると全体がキレイになりますよ。
電子レンジを重曹で掃除|頑固な汚れの落とし方は?
ある程度の汚れは沸騰させた重曹水の蒸気の力で落とせます。ただ、ガンコにこびりついた焦げ付きは取り切れないことも。
繰り返し重曹水を温めて徐々に汚れをふやかすのも効果的ですが、そんなときは水回りの掃除でおなじみの「メラミンスポンジ」を使いましょう。
硬い樹脂でつくられており、研磨作用があるので、水に濡らして軽くこするだけでキレイさっぱり汚れを落とせますよ。
水しか使わないので、重曹と同じように体に害はありません。すすぐ手間がいらないのもうれしいですね。
電子レンジを重曹で掃除|「吹きこぼれ」に注意!
電子レンジで重曹水を温めるていると、温度が上がって吹きこぼれを起こす可能性があります。
それを回避するためにも、できるだけ底の深い耐熱容器を使ってください。もし吹きこぼれそうなら、途中で停止しましょう。
庫内が重曹水でビシャビシャにならないよう気をつけてくださいね。
電子レンジを重曹以外で掃除するなら?
電子レンジの掃除には、重曹以外に「セスキ炭酸ソーダ」もおすすめ。市販のおすすめグッズも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
セスキ炭酸ソーダ
「セスキ炭酸ソーダ」は、重曹よりもアルカリ度が高く、油汚れを落としやすいのが特徴です。
重曹と同じように、耐熱容器に水250mlとスプーン1杯のセスキ炭酸ソーダを入れて混ぜ、温めたあとに蒸気を拭くだけで汚れを落とせます。
水とセスキ炭酸ソーダを混ぜたセスキ水をスプレーボトルに入れれば、ふだんから汚れを落とす簡易な洗剤としても使えて便利ですよ。
『チン! してふくだけ 電子レンジ専用お掃除シート』
スーパーやドラッグストアなどを探せば、電子レンジの掃除グッズが販売されています。「何か洗剤が使われているのでは…?」と心配になるかもしれませんが、シンプルな成分のものもあるんですよ。
こちらは電解水とエタノールだけのシンプルな成分でつくられたお掃除グッズ。袋状のパッケージのまま加熱することで蒸気が広がりやすい構造になっています。
電子レンジの掃除は、重曹を使って手軽に!
毎日のように使う電子レンジ。気づかないうちに汚れがたまっていきます。そのまま汚れを放置するとイヤな臭いの原因になって、温める食べ物に臭いが移ってしまうこともあります。
重曹を使った本格掃除を月に1回くらいできれば、電子レンジはキレイな状態が続きますよ。ピカピカの電子レンジで日々の料理時間を楽しんでください。