人生の3分の1の時間をすごす場所ともいわれる布団のなかですが、汚れがたまりやすいという問題があります。正しく掃除してあげないと、ダニやカビが発生して、快適な眠りをじゃまされるなんてことも…。
今回は、家族みんなが安心してお布団で眠れるように、布団をキレイにする掃除方法や手入れのコツをご紹介します。
布団を掃除しないとどんな汚れがつく?
毎日使う布団にはさまざまな汚れがついています。代表的な汚れは体から付着する「皮脂やフケ」「汗」「ホコリ」の3種類。
![布団につく汚れの種類](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/026/368/%E5%B8%83%E5%9B%A3%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%8F%E6%B1%9A%E3%82%8C%E3%81%AE%E7%A8%AE%E9%A1%9E-thumb_480.png?1669796271)
皮脂やフケ
布団に限らず、クッションやぬいぐるみなど、人の肌が触れるものには皮脂やフケなどがつきます。特に肌が触れるシーツや掛け布団、枕カバーはこまめな掃除が必要。
放っておくと汚れが蓄積して黄ばみや黒ずみに変化するので、洗濯でスッキリきれいにしてあげましょう。
汗
人は寝ている間にコップ1杯の汗をかくといわれます。布団はその汗を吸い込んでいるので、湿気がたまったり、汗ジミができたりします。
放っておくと布団に湿気がたまって不衛生になり、ダニやカビの温床になります。
ホコリ
部屋の隅にころがるホコリの発生源は布団です。中綿などがこすれて細かい繊維が空気中に舞い上がって、床に溜まるようになり、それが布団にたまってと悪循環になります。
布団をキレイにしておけば、床に溜まるホコリも減って一石二鳥なんですよ。これら3つの汚れを放置していると、布団にはダニやカビなどが現れ、アレルギーの原因になることもあります。衛生面でも健康面でも、布団はきちんと掃除して、快適な睡眠環境を整えたいですね。
布団の掃除は週1回の3ステップで!
布団につく3種類の汚れを落として、毎日気持ちよく過ごすには週1回、3ステップで掃除をすればOKです。
![布団の掃除3ステップ](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/026/369/%E5%B8%83%E5%9B%A3%E3%81%AE%E6%8E%83%E9%99%A43%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%9A-thumb_480.png?1669796517)
ステップ②の天日干しは天気が悪ければしなくても大丈夫です。できるだけ毎週①〜③を繰り返すことでキレイな状態がキープできますよ。
次からは3つの具体的な方法を説明します。
ステップ① シーツ・枕カバー類の洗濯方法
肌が触れるシーツや枕には皮脂や汗がたくさんついています。こまめに洗うことでキレイになり、ダニの繁殖を抑えられますよ。ほかの洋服と混ぜないで、できるだけ寝具だけで洗濯するのがポイントです。
洗濯機にシーツを入れる
ファスナーがついているタイプは、生地を傷めないよう軽くたたんで洗濯ネットに入れる。
洗濯機で洗う
通常通り洗濯すれば完了。粉末洗剤だと溶け残りができやすいので注意。
ステップ② 布団を天日干しする方法
![布団 天日干し ダニ](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/002/399/shutterstock_601502120-thumb_480.jpg?1496131408)
太陽光をあてて布団を乾燥させるのがダニの予防になります。敷き布団も掛け布団も表裏それぞれ1時間くらいが目安です。天日干しするときに布団を黒いゴミ袋ですっぽりとおおうと、さらに高温に保つことができます。ダニやカビ対策にもってこいですよ。
物干し竿に布団をかける
布団を物干し竿にかける。風で飛ばないよう布団ばさみを用意するといい。
裏還す
布団を裏返してさらに1時間ほど干す。
ステップ③ 干したあとの掃除機がけの方法
![カーペット絨毯に掃除機をかける](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/003/854/shutterstock_682966939-thumb_480.jpg?1503047603)
布団の掃除は掃除機がけが有名だと思います。ポイントは「縦・横・斜め」と掃除機のヘッドの向きをかえながら、小刻みにゆっくり丁寧に動かすこと。ホコリやダニのフンなど細かい汚れを吸い出しましょう。
空気清浄機をつける
空気清浄機をつけ、掃除機で巻き上げた空気中の汚れが散らからないようにする。
掃除機をかける
1㎡を20秒、片面につき1分ほどを目安に掃除機をかける。
裏還す
裏返して同じ要領で丁寧に掃除機をかける。
布団の掃除の効果を高める工夫はある?
実は今回ご紹介した掃除法は、皮脂やフケ、ホコリは取り除けますが、ダニが発生した場合には駆除ができません。
ダニが気になるという人は「熱(乾燥)」でダニを死滅させましょう。ダニは熱が苦手で、50度以上の熱を20〜30分ほど加えれば死滅します。ここでは、その工夫をいくつかご紹介します。
![布団の掃除の効果を高める工夫](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/026/370/%E5%B8%83%E5%9B%A3%E3%81%AE%E6%8E%83%E9%99%A4%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C%E3%82%92%E9%AB%98%E3%82%81%E3%82%8B%E5%B7%A5%E5%A4%AB-thumb_480.png?1669796883)
洗濯乾燥機を使う
自宅の洗濯機に乾燥機能がついているおうちは、その乾燥機能を使ってダニを殺しましょう。シーツや毛布など生地の薄いものは簡単にキレイにできます。
布団乾燥機を使う
布団乾燥機は購入しなければなりませんが、1台あればスイッチを入れるだけで簡単に天日干し以上の効果を得られます。天気に左右されず、手軽にできますよ。
コインランドリーの乾燥機を使う
丸洗いできるタイプの布団や毛布なら、寝具専用の洗濯ネットに入れて布団コースや毛布コースで洗うだけ。そのまま乾燥までかければダニ対策にもなります。
布団の掃除に使えるグッズは何が便利?
布団の掃除に使えるグッズはさまざまな商品が販売されています。ここでは便利な商品をいくつかまとめてご紹介します。
『花粉ガード 布団干し袋』(東和産業)
布団を外で干すときに便利なカバーです。黒色で太陽の熱を吸収しやすく、花粉やホコリなどもしっかりブロックして風だけを通してくれるすぐれものです。
『ふとん清潔ノズル』(パナソニック)
布団専用ノズルで、使い方はふだん使っている掃除機のヘッドと付け替えるだけ。「かき出しブラシ」が繊維にからんだダニやホコリをたたき出してくれますよ。
『超吸引 布団クリーナー』(アイリスオーヤマ)
吸引力の強い掃除機といえばダイソンが有名ですが、この布団クリーナーも負けていません。ハウスダスト除去率は98%以上なのに、価格もお手頃。汚れが多い場所は本体が赤色に光っておしえてくれて便利です。
『ふとん乾燥機 AD-X80-T』(三菱電機)
布団のすみずみまで均一に熱を加えられる高性能布団乾燥機。約60℃ほどの熱をくわえるため、ダニの駆除率は100%近くにまでなります。
布団がへたっているなら掃除ではなく「打ち直し」してみては?
![羽毛布団 フェザー](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/003/643/shutterstock_366497387-thumb_480.jpg?1502876352)
日頃からきちんとしていれば布団はフカフカになりますが、長く使い続けていれば自然とへたってきます。
自分でどんなに頑張ってお手入れしても元に戻すのは難しいですが、業者に打ち直しを頼めば新品同様の布団にしてもらえます。汚れやダニを除去できて、布団もフカフカになるので一石二鳥です。
1枚あたり10,000〜20,000円くらいで費用はかかるので、買い替えも含めて検討してみてくださいね。
「布団は汚れるもの」と思って掃除しよう
布団は毎日使うものなので、どうしても汚れがたまっていきます。こまめに掃除をしたほうがよい理由もよくわかりますね。
布団は敷きっぱなしにはせず、朝起きたらあげて、1〜2週に1回は天日干しと掃除機がけをしましょう。これだけで布団を長い間清潔に使うことができますよ。
キレイな布団で家族みんなで心地よい眠りを手に入れてくださいね。