毎日の睡眠に欠かせないお布団。晴れた日に干すとフカフカになって気持ちがいいですよね。
今回は、布団の正しい干し方やその効果などをご紹介します。
きちんとしたやり方を実践できれば短時間で気持ちのいい布団にできますよ。
もくじ
布団を干さないとどうなる?
そもそも、どうして布団を干すのでしょうか。理由は「布団を清潔にたもつため」です。
布団は人が寝るたびにコップ1配分の汗を吸収していると言われているため、かなり湿度が高い状態になっています。
定期的に乾燥させたり、日光にあてて除菌したりすることで清潔な布団が保てるのです。
布団を天日干しするメリット
布団を天日干しにすると3つのメリットがあります。どんな効果があるか知っておくと、より気持ちよく感じられますよ。
① 湿気がなくなってふわふわに
布団は寝ている間に体からでた汗を含んで湿っぽくなっているため、使っている間にどんどん重くなっていきます。干した布団はこれは布団のなかにたまった汗の湿気が飛んで軽くなり、フカフカになって肌触りがよくなります。
② 消臭効果がある
表面についた雑菌が繁殖すると汗臭いイヤな臭いを発生させますが、それも天日干しで退治できます。湿気が飛んで雑菌が繁殖しにくくなる上、殺菌効果のある紫外線にさらされるので簡単に臭いのもとを断つことができます。
③ ダニの繁殖を抑えられる
布団のように肌が触れるものに繁殖しやすいダニ。ダニは皮脂汚れと湿気があると活発に増え始めます。上で紹介したように布団を干すと汚れや湿気が取れるので、ダニが繁殖しにくい環境を整えられます。
布団の干し方|天日干しの方法は?
ここでは布団を効果的に干す基本の方法をご紹介します。敷布団でもかけ布団でもやり方は同じ3ステップです。
身体が当たる面を上にして干す
身体が当たる面に湿気がたまりやすいので、日光にあたるように上にして干す。カバーはそのままでOK。
裏返す
1〜2時間干したら裏返して表と同じだけ干す。
ホコリを払って取り込む
裏面まで干したら取り込む。花粉など外のチリがついているので軽く手で払う。
できれば裏面まで干せると効果が高いですが、時間がないときは飛ばしても大丈夫です。裏返すのが面倒…と思わず「晴れてたら外に出す!」くらいに考え気楽にやってくださいね。
取り込むとき時間があったら掃除機で軽くホコリを吸い取るとさらに効果的。アレルギーの原因となるダニのフンや死骸を効率的に回収できますよ。
布団の干し方|干す時間の目安は?
布団を干すのはいいけど、意外と迷うのが「どれくらいの時間干すか」ではないでしょうか。
実は朝から夜まで干す必要はなく、片面1〜2時間で十分なんです。夏だと気温も高いので1時間ほど、冬なら2時間ほどが目安です。
布団の干し方|干す時間帯はいつ頃がいい?
効率的に布団を干すには、時間帯も大切です。日の光が強い10〜14時に干すのがポイント。
季節によって日照時間は変わるので、下記を目安にしてみてくださいね。
基本的には太陽が出ている時間であればいつでも大丈夫ですが、朝早い時間は気温が低く湿度が高いので避けた方がいいですよ。
布団の干し方|干す頻度はどれくらい?
清潔な布団を保つには、1週間に1回くらいの頻度で干せるのが理想です。
季節によっても汗をかく量がちがうので、夏は1週間に1回、冬は2〜3週間に1回など少しメリハリをつけて、ムリのない範囲で取り組んでみてくださいね。
布団の干し方|天候や空気が悪い時は?
黄砂・花粉がひどい時期や雨続きの時期など、なかなか布団が干せないこともありますね。そんなときでも干すには「窓際に干す」「道具を使う」の2つのやり方があります。
窓際に干す
風が強くて外干しできない日や、短時間でも日が差しているときは簡単にできる「窓際に干す」方法がおすすめ。
陽の光が入る窓の近くにイスを持ってきて、布団を掛ければOKです。室内でも陽の光が当たれば、外干しの80%ほどの効果があります。
道具を使う
雨の日であればムリに干す必要はありませんが、いつでも布団をカラッとさせておきたい場合は「布団乾燥機などの道具を使う」のがおすすめ。日光に当てるよりも短時間で湿気が飛ばせてフカフカになります。雨の日でも関係なく、いつでも気持ちいい布団になりますよ。
ほかにも、布団を乾燥させるためのアイテムはいろんなものが市販されているので取り入れてみてくださいね。
布団の干し方|花粉や有害物資が気になるときは…
花粉が舞う季節や、有害物質が気になって天日干しをためらってしまう…という人もいるかもしれません。
下記のポイントに気をつけることで、花粉や埃などがおうちに入り込むのを防ぎやすくなりますよ。
どれもちょっとしたことなので、ぜひ試してみてくださいね。
布団を干すとき長時間の「干し過ぎ」には注意
布団の干し方はとっても簡単ですが、より効果を高めるためにちょっとしたポイントがあります。意外と間違って覚えていることもあるので確認してみてくださいね。
「1日中」など長時間干さない
太陽が出ている時間をムダにしたくないあまり、ずっと干している人も多いですよね。長く干すほど効果が高まるように思えますが、実は干しすぎは布団への負担も大きくなってしまいます。素材によっては日焼けしたり、変色したりすることもあるので時間を決めて早めに切り上げましょう。
両面乾かす
身体が当たる面だけではなく、裏面も干しましょう。特に敷布団は汗などによる湿気を溜め込みやすく、万年床になっているとカビの原因になることも。しっかり両面から乾かしてあげてください。
素材によっては陰干しにする
綿の布団は日光にあてても問題ありませんが、羽毛布団はデリケートなので陰干しにします。これは中の素材へのダメージが違うためです。洗濯表示などを確認してから乾かすと間違いありません。
叩かない
布団についた花粉やチリは叩いて落としたくなりますが、これはNG。ホコリが取れているように見えて、千切れた繊維が舞い上がっているだけなので傷みの原因になります。手で軽く払うか、洋服用のブラシなどで払うのもおすすめです。
布団の天日干しのやり方を覚えて快適な睡眠を
「布団の正しい干し方」というとむずかしそうですが「時間を短めに、両面干す」と最初のうちは覚えておけば問題ありません。
晴れた日の朝干せば、冬でもお昼過ぎにはカラッと乾いて気持ちのよい仕上がりになります。
こまめに干すことを心がければ、毎日の睡眠がもっと快適になりますよ。