布団のダニ対策ってしていますか?知らず知らずのうちに布団にダニが現れ、アレルギーなどの原因になることもあります。

そのダニ退治を1番効率的にすすめられるのが「布団乾燥機」です。温風を送りこむことで、布団に潜むダニを一網打尽にできます。

今回は布団乾燥機でダニ退治をするときのやり方やポイントなどをまとめてご紹介します。

布団乾燥機でダニが退治できるのはどうして?

布団乾燥機

ダニは温かく湿った環境を好み、人の皮脂やホコリなどをエサに繁殖します。

温かい環境を好む一方で、ダニの一番の弱点は「熱」なんです。

特に50℃以上で熱されると死んでしまうので、50℃以上の温風を送り続ける布団乾燥機はダニ退治にもってこい。これでまんべんなく布団を温めれば、効率的にダニ退治できるというわけです。

最近販売されている布団乾燥機には「ダニ退治コース」などがついているものも多いんですよ。

ダニは50度で駆除できるって本当?布団乾燥機でも効果が出ない原因は?

気温 室温 温度

ダニが死ぬには、「約50度以上の温度(かつ50%未満の湿度)」が必要です。一般的な布団乾燥機においては、ダニ退治のために完全に布団を乾燥させて温めるまで6時間ほどかける場合もあります。

布団乾燥機を使っても、「ダニを退治できている気がしない・・・」という方は3つ要因が考えられるので注意してください。

3つの要因
十分に布団内が温まりきっていない→掛ふとんをしておらず、熱が逃げていることも
湿度が高い→湿度が80−90%近くになる雨の日は避けて晴れた日に変更するなど
死骸を吸いきれていない→乾燥させたあとの掃除機が雑になって死骸が残っている場合

上記3つのポイントに注意して、次のダニ退治の正しい手順を参考にしてみてください。

布団乾燥機でダニ退治|正しい手順

布団乾燥機を使ったダニ退治のやり方はとっても簡単で、大きくわけると「①布団乾燥機で温め、②死骸を掃除機で取り除く」の2ステップ。

乾燥機の使い方は機種によってちがいますが、参考までにマットタイプの布団乾燥機でダニ退治する手順をご紹介します。

①部屋の温度を上げる(湿度は下げる)

エアコンのリモコン

冬場など、部屋が寒い場合は布団があたたまるのに時間がかかるため、できれば暖房を入れて室温を上げて起きましょう。

②布団を温める

布団乾燥機

まずはマットを敷きます。付属のマットを敷布団の上に敷き、布団乾燥機のホースをつなぎます。続いて、掛け布団をかけて布団乾燥機をスタートさせます。

布団乾燥機

マットの上に掛け布団をかぶせ、敷布団と掛け布団でマットをはさんだ状態にします。布団乾燥機を「ダニ退治コース」で運転しましょう。機種によって異なりますが、1〜3時間ほどで片面が完了です。もう片面をひっくり返して、同じ作業を行います。

③掃除機で死骸を吸う

布団 クリーナー ベッド ハンディ 掃除機

時間がたって乾燥機が止まったらそっとマットを外し、布団乾燥機は片付けます。

最後に死骸を吸っていきます。掃除機をできるだけゆっくり動かしながら、1列10秒ほどを目安にできるだけゆっくり吸い取りましょう。掛け布団は両面、敷布団は表面だけで大丈夫。これでふとんのダニ退治は完了です。

アレルギーは生きたダニではなく、ダニの死骸を体内に吸い込むことで起こります。退治したら必ず掃除機で死骸を吸い取りましょう。

布団乾燥機でダニ退治|布団乾燥機の選び方

布団乾燥機

いざ選んでみると、市販の布団乾燥機はほとんどダニ退治コースがついていて、どれを使うといいのかなかなか判断がつきません。

選ぶときには次の3点を重視にするのがおすすめ。

温風が効果的に行き渡るもの

ふとん乾燥機によってはマットを敷布団に巻きつけるようにして使うタイプも。このタイプは熱を逃さず布団にかけつづけてくれるので、ダニ退治の効果も高いのが特徴。しっかりハウスダスト対策をしたいおうちにおすすめです。

ダニ退治にかかる時間が短いもの

こまめにふとん乾燥機を使うおうちなら、ダニ退治にかかる時間が短いものを選ぶのがおすすめ。機種によってダニ退治にかかる時間は60〜180分とかなり異なります。両面の温めが必要なものなどは効果も高いですが、その分手間も増えるので、手軽に使いたい人にはシンプルで扱いやすいものを選ぶのがおすすめです。

セットが楽なもの

ふとん乾燥機の多くは布団の間にマットをセットする必要がありますが、なかにはマット不要タイプも。ノズルを布団の間に差し込むだけでいいので、乾燥を始めるまでのステップがずっと簡単になります。冬、布団を暖めるためにも使いたいおうちにおすすめです。

布団乾燥機でダニ退治!おすすめの布団乾燥機4選

ここではダニ退治ができるおすすめの布団乾燥機をいくつかご紹介します。

『布団クリニック』(三菱電機)

敷き布団を覆うような形状のマットがついた布団乾燥機です。温め効果は抜群で、隅に潜むダニまで効果的に退治できます。かかる時間も90分ほどと短くすみますよ。

口コミ
・広範囲で高温キープ出来るためしっかりダニ駆除ができると思います。
・マット全体が温風で膨らみふとん全体が均一に加熱されているのがわかります。

『ふとん乾燥機 マットタイプ』(パナソニック)

初心者がはじめて購入するなら、シンプルなデザインのものがおすすめ。目安時間つきのわかりやすいダイヤルがあるので操作はとっても簡単です。

口コミ
・ダニ退治モードで90分放置するだけ。マットのセットも面倒くさくないです。その後手持ちの掃除機(東芝トルネオVC920の布団モード)で吸うだけでダニ退治が簡単に出来ました!

『布団乾燥機 アッとドライ』(日立)

インテリアとしても映えるスタイリッシュな布団乾燥機。マットを使わず乾燥できるので、準備に手間がかからないのもうれしいポイントです。ダニ対策モードが約90分ほど。吸気口には高性能のフィルターがついているので、空気中に舞うホコリなどもしっかりキャッチしてくれます。

口コミ
・寝る前にスイッチオンで、ホカホカで眠れると好評です。
・子供が産まれ、布団のダニが気になり購入しました。これから冬ー花粉の季節と、なりなかなか外に干しづらい時期になりますが、これがあれば安心です。

『ふとん乾燥機 ホワイト』(三菱電機)

シンプルなデザインが特徴のふとん乾燥機です。冷風と温風の切り替えができるので、夏でも気軽に乾燥できるのが嬉しいところ。

靴や小物の乾燥モードもついているので、雨続きの時期にも重宝します。

口コミ
・布団全体をくまなくフカフカにしたいのと、ダニ退治の安心感で以前から使っていたマットタイプにしました。
・長年愛用しており、買い替えで購入しました。気になるダニ対策もできるし、非常に役立っています。

布団乾燥機でのダニ退治で注意すること

布団乾燥機 布団

布団乾燥機を使ったダニ退治には注意点があります。もし、ダニを撃退できていない場合は、次のことを意識して振り返ってみてください。

温める時間が短い

各製品ごとに設定されている「ダニ退治コース」は、ダニを退治するために時間や温度などが調整されています。自分で時間を調整しないように注意しましょう。時間が短かったり、お部屋や布団の温度が低い場合は規定の時間でも場合によっては布団が十分に温められていない可能性があります。

換気をしない

換気をしないと湿度が高くなり、ダニが繁殖しやすい環境を作ってしまいがちです。定期的に換気をして空気を入れ替えましょう。

床掃除をしない

家の中でダニがたまりやすいのは床です。天井や壁よりもダニの数が多いので、布団だけを掃除していてもその他の場所にダニが多いとせっかく布団乾燥機でダニを撃退してもすぐに繁殖してしまいます。

日当たりが悪い

日当たりが悪いお部屋では、ダニが繁殖しやすくなります。本来、日光が当たることでダニのえさとなるカビの繁殖が抑えられたり、紫外線が殺菌してくれたりするのですが、その効果が期待できません。日当たりが悪いお部屋はなおさら換気や掃除を心がけましょう。

布団乾燥機だけでは足りないかも…他にできることって?

布団たたく

初めて布団乾燥機でダニ退治をする場合や長年放置していた場合などは、布団乾燥機だけで大丈夫なのかな・・・って心配になることもありますよね。

布団乾燥機以外で熱をくわえるなら、「コインランドリーの乾燥機」を使うか、夏の炎天下の「車内に布団を置きっぱなしにする方法」がおすすめです。

退治をしたら掃除機で死骸を取り除くのを忘れずに。ふだんはこまめに干し、3ヶ月に1回くらいはこれらの方法で退治すると清潔な状態を保てますよ。

布団乾燥機でダニ退治するポイントは十分すぎるくらい温めること

ダニが潜んでいると思うと、布団に入ってもなんだかリラックスできませんよね。

そんな不安を解消するためにも、布団乾燥機を使うのが一番です。セットして温めるだけなので、重い布団を持ち運ぶ必要がありません。

布団乾燥機を使ったダニ退治すれば、清潔でふわふわな布団を使ってぐっすり寝られますよ。