「漂白剤」と耳にするとどんなイメージを思い浮かべますか?「混ぜるな危険」など、扱いがむずかしそうな洗剤と思うかもしれません。ただ、どんなものか理解して日常に取り入れられると、とっても便利なアイテムなんですよ。

今回はそもそも漂白剤とは何か、どんな種類があってどんなときに使うかなどを、わかりやすくまとめました。

そもそも漂白剤ってどんな薬剤?

キッチンハイターの成分

漂白剤とは、色を取り除いてさまざまなものを白くする薬剤の総称を指します。

英語では「ブリーチ」といい、医療品の用途として美容院で髪の毛の色素を抜く溶剤として馴染みがあると思います。家庭用の場合は、用途に応じて「衣料用漂白剤」「台所用漂白剤」とパッケージに記載があります。

家事に使う洗剤のなかでもとくに効き目が強く、色柄物の柄が白くなってしまうなど、扱いに注意が必要な面もありますが、特徴さえ覚えてしまえばとっても役立つ便利アイテムでもあります。どう付き合うといいのか詳しく見ていきましょう。

漂白剤を使うとどんな効果がある?いつ使うもの?

頑固なシミに酸素系漂白剤

漂白剤は「ものを白くする」はたらきがあるので、家庭で使う場合には「色のついた汚れ」を取り除く場面で主に活躍します。

たとえば、洗剤では落ちないような洋服についたシミや黄ばみを落としたり、まな板についた食材の色移りを落とすのに便利。ほかにも次の効果があります。

漂白剤の効果
● 頑固なシミ汚れを落とす
● 落ちにくい黄ばみを落とす
● 除菌する
● ニオイを除去する

漂白剤で頑固なシミや汚れが落ちるワケ

洗剤 汚れ落ちる 繊維 漂白 シミ

洗剤でも汚れが取れるというのに、それで落とせない汚れやシミをどうして漂白剤で落とせるのでしょうか?

漂白剤のメカニズムはとてもシンプル。たとえばコーヒーやカレーなどをシャツにこぼして拭き取ったときに残ったシミには黒色や黄色の「色素」が含まれています。漂白剤はこの色素を化学反応で分解し、キレイに流せる成分に変えるのです。

洗剤が汚れを浮かせて取り除くのに対して、漂白剤は分解(破壊)までするため、キレイになりやすいというわけです。

漂白剤の種類は3種、4タイプ!

漂白剤 ハイターシリーズ

一口に「漂白剤」といってもいくつか種類があり、大きくわけると「塩素系漂白剤」「酸素系漂白剤」「還元漂白剤」の3種類に分類され、さらに酸素系漂白剤は形状のちがいから「粉末」と「液体」の2タイプに分けられます。

ほとんどの家庭用漂白剤は、この3種類4タイプのどれかに分類されます。

漂白剤で有名な花王の「ハイター」シリーズでも、それぞれの種類に対応した商品が販売されているんですよ。どんな特徴があるのか詳しく見てみましょう。

【漂白剤の種類①】「塩素系漂白剤」は最強クラスの漂白力が特徴!

キッチンハイター 塩素系漂白剤

花王の『ハイター』や『キッチンハイター』に代表される、漂白剤のなかでももっとも漂白力の強い洗剤。主成分が「次亜塩素酸塩」なので「塩素系漂白剤」と呼ばれています。

汚れをグングン落とすパワフルな「漂白力」と強い「殺菌作用」がウリで、頑固な汚れもスッキリ落とせます。

ただ、色落ちしてしまう可能性があるため、色柄物の衣類には使えなかったり、肌につくとかぶれたり、プールのようなきついニオイがしたりと欠点も。

扱いにさえ気をつければ、汚れをスッキリ落とせる便利な漂白剤です。

【漂白剤の種類②】幅広く使うなら「酸素系漂白剤」がおすすめ!

ワイドハイターEXパワー

酸素系漂白剤の代表は『ワイドハイター』。塩素系よりも漂白力が弱いので、洗濯機にまぜて柄物を洗うのにも使える比較的手軽な漂白剤です。

ワイドハイター 粉末と液体

「粉末」と「液体」の2タイプがあり、「洗浄力」と「使いやすさ」に違いがあります。

実は、そもそもこの2つは主成分がことなるため洗浄力に差があり、粉末の方が汚れ落ちが◎。一方、液体タイプは水に溶けやすく、シミに直接もみこんだり使いやすいのが特徴です。

酸素系漂白剤は、粉末の方が漂白力が高く、液体の方が扱いやすいとおぼえておきましょう。色落ちしにくいのはどちらも共通ですよ。

【漂白剤③】ほかの漂白剤で落ちない汚れは「還元系漂白剤」が便利!

ハイドロハイター

還元系漂白剤は、上記の2つとシミの分解方法が異なる漂白剤のことで、花王の『ハイドロハイター』が代表的です。

漂白の方法がそもそも異なるので、塩素系や酸素系漂白剤で落ちない黄ばみや汚れもこの漂白剤で落ちることがあります。たとえば、サビなどの赤茶けた鉄分汚れの漂白が得意。

塩素系と同様に色落ちするので、白物の洋服に使いましょう。

漂白剤はどうやって使う?

漂白剤の種類がわかったところで、実際にどう使うのかチェックしましょう。

ここでは、色落ちする「塩素系漂白剤」「還元漂白剤」と、色落ちしにくい「酸素系漂白剤」にわけ、洋服の染み抜きの手順をご紹介します。

- 「塩素系漂白剤」「還元漂白剤」の使い方 -

① まず洋服の洗濯表示を確認する

水洗いできる洗濯表示

そもそも水洗いできる洋服かチェック。続いて漂白のしかたも確認。洗濯表示に「△」や「エンソサラシ」のマークがついていれば問題なく使える。

② 洗浄液をつくる

ハイター液にTシャツをつけ置き

洗面器などに水やお湯を張り、規定量の漂白剤を溶かす。そこに30分〜2時間ほど衣類を浸す。手が荒れないよう、ゴム手袋を着用しておくとよい。

③ 入念にすすぎ、干せば完了

しみ抜きしたTシャツを干す

しっかり水ですすぎ、漂白剤を落とす。あとはいつも通り干して乾燥させれば完了。

- 「酸素系漂白剤」の使い方 -

① まず洋服の洗濯表示を確認する

洗濯表示

水洗い、洗濯機洗いができる洋服か確認し、漂白のしかたも確認する。

② 洗濯洗剤といっしょに漂白剤を入れる

ワイドハイターを洗濯機に入れる

分量を守って、洗濯洗剤と合わせて入れる。液体タイプなら、洋服の気になる汚れに直接塗り込んでおいてもOK。

③ 洗い終わったら通常通り干せば完了

物干し 洗濯

あとは脱水後に、通常通り干して乾かせば完了。

色落ちが心配な衣類は、あらかじめ色落ちしないかテストしておくと安心です。漂白剤の原液を綿棒に染み込ませ、裾などの目立たない部分につけて色落ちしないかチェックしましょう。5分ほどで変色しなければ問題なく使えますよ。

漂白剤を使うときに注意すること

ダスター !

漂白剤を使うときの注意点はあらかじめ確認しておきましょう。

注意①|使える服と使えない服がある

素材によって使える服と使えない服があることを知っておきましょう。洗濯機に混ぜて使えるからといって、いろいろな洋服を詰め込んで漂白剤を入れるのはNGですよ。

注意②|換気が必要な場合がある

塩素系の漂白剤は特にニオイがきついので、換気をしながら使う必要があります。窓の近くで漂白作業をするといいですよ。

注意③|ほかの薬剤と混ぜると危ない

塩素系漂白剤は酸性の性質をもつものと混ぜると体に害のあるガスを発生させます。効き目が強い溶剤なだけに、「基本は単品で使う」と覚えておくと安心ですよ。

漂白剤を使いこなして清潔なおうちに

洗濯 物干し 屋外

「漂白剤は扱いが難しそう…」と思うかもしれませんが、注意点をいくつか守れば日々の生活を向上させてくれる便利なグッズです。とくに洗濯の染み抜きには重宝しますよ。

使い方をぜひ覚えて、おうちを真っ白ピカピカ、清潔に保ちましょう。