「手洗い」の表示があるデリケートな服は、大事にしたいと思っていても手で1着ずつ洗うのが面倒ですよね。実は洗濯機のコースをうまく使うと手洗いの代わりができるんですよ。
ここでは、「手洗い」の表示がついた服をどう洗ったらいいのか、洗濯機で代用できないかをくわしくご紹介します。
手洗いマークの洗濯表示がある服はどんなもの?

洗濯表示で手洗いマークがついているものは、ウールやシルクなどデリケートな素材を使った服に多く、通常の洗濯機の洗い方では傷んでしまうものがほとんどです。
表面が毛羽立ったり、伸び縮みしたり、シワがついたり、大切にしてきた洋服を1回の洗濯でダメにしてしまうことも。
そうならないよう、洗面器で手洗いしたりクリーニングに出したりと、手をかけているおうちも多いと思います。
実は「手洗いマーク」はていねいに洗う必要があることを表すマークなので、洗濯機でていねいに洗う方法があれば、その手間をはぶけるんですよ。
手洗いマークのある服を洗濯機で洗ってもいいの?

手洗いマークのある服でも、ものによっては洗濯機で洗えます。
デリケートな服を洗うときは、洗濯機のコース選びで「ドライ」を選びます。メーカーによっては「手洗いモード」「おうちクリーニング」など名前が違うので、操作パネルを確認してみましょう。
これらのコースは手洗いを再現するために、通常の洗濯よりも少量の水でやさしく揺するように洗うので、繊維へのダメージが少ないのが特徴。
装飾が多くて傷みやすい洋服も、このコースを使えば手間をかけずに洗えます。
手洗いマークの洗濯表示がついた服の洗い方

「手洗い 30」の表示がついた洋服や大切な洋服は次の方法で手洗いしましょう。
洗浄液をつくる
洗面器や洗面所のシンクに水をため、その分量にみあった洗剤を溶かす。
つけおき洗いする
洋服をその洗浄液に浸し、つけおき洗いする。前後左右にゆする振り洗いでもOK。
脱水する
軽く水を切って洗濯ネットに入れ、そのまま洗濯機に移して10秒ほど脱水のみをおこなう。大きめのタオルにくるんで水気を取るだけでも大丈夫。
すすぐ
洗面器の水をキレイな水に入れ替え、泡が出なくなるまですすぎ、再度脱水すれば完了。
手洗いのなかでも「つけおき洗い」や「振り洗い」と呼ばれる、繊維に負担の少ない方法で洗いましょう。
これを洗濯機で洗うまえの下洗いとするのもおすすめ。ただ「ドライ」で洗濯機を回すよりも汚れがキレイに落とせますよ。
手洗いマークの洗濯表示がついた服を洗濯機で洗う方法は?

- 必須
- 『エマール』などのおしゃれ着洗剤
- 洗濯ネット
- あると便利
- 『レノア』などの柔軟剤
洗う服をたたんで洗濯ネットに入れます。こうすることで服が絡まらなくなり、型崩れを防ぎます。
そして、『エマール』などのおしゃれ着洗剤を使って洗います。通常の洗濯洗剤は洗浄力があるので、多少繊維を傷める可能性があるためです。柔軟剤はいつも通り入れてかまいません。
洗い方
手順はふだんの洗濯とほとんど同じ。設定を変えるだけであとは完了まで待てばいいだけなので、楽ちんですね。
たたんでネットに入れる
たたみ方は自由で大丈夫。ただ汚れた面が表にくるように入れると汚れ落ちがよくなる。
コースを選ぶ
洗濯機の電源をいれ、弱水流で洗えるコースを選ぶ。
洗剤を入れる
中性のおしゃれ着用洗剤を、洗濯機に表示された量いれる。
干す
脱水まで完了したら、風通しのいい場所で干したら完了。
洗濯機の「手洗いコース」で「よりやさしく仕上げる」には?

洗濯機で洗えるおしゃれ着は、基本は洗濯機に任せきりでも大丈夫ですが、さらに服を長持ちさせる上級テクニックもあります。
それは「脱水の時間を10秒くらいで切り上げる」という方法。水を含んだまま取り上げるので乾くのに時間はかかりますが、生地に余計な負担がかからないので傷むのを抑えられるんです。
お気に入りの服をもっと長持ちさせるために、余裕があるときに実践してみてくださいね。
洗濯機の「手洗いモード」でも洗えないデリケートな服ってあるの?

「手洗い」の表示にも種類があり、なかには洗濯機で洗うと傷んでしまう、とてもデリケートな服もあります。
それは「手洗い 30」の表示がついている服です。「手洗い 30」とは、「液温は30℃を限度として、弱い手洗いがよい」の意味で、手洗い指定のなかでもとくに傷みやすいものについています。
この服は洗濯機を使わず、次の方法で手洗いしましょう。
手洗いマークの洗濯表示があるときは洗い方に注意して

洗濯表示と洗濯機を見直して、手洗いを洗濯機で代用できないか確認してみてください。面倒な手洗いの時間がなくなるかもしれませんよ。
洗濯機が自動でやってくれるなら、あとあとの洗濯の手間を考えなくていいので、着るときの気もラクになります。もっとおしゃれを楽しめますね。