カーペットや絨毯にカレーやミートソースの食べこぼし、コーヒーや紅茶、ジュースなどの飲みこぼしで、シミにつくってしまった経験は誰にでもあると思います。
そこで今回は、キレイなカーペットを取り戻すために、染み抜きの方法をご紹介します。時間がたった取れにくい汚れもキレイに落とせますよ。
もくじ
カーペットや絨毯の染み抜きのポイント!
カーペットにできたシミの染み抜きで1番のポイントになるのが、汚れの特徴で染み抜きの方法を変えることです。
実は、染み抜きといっても方法は1種類ではありません。汚れにあわせて使う道具も落とし方もことなります。
間違った方法で処理すると汚れが広がってしまう可能性があるので、まずは落ち着いて次に紹介するどの汚れがついたのか確認しましょう。
カーペットや絨毯の染みの種類とは?
カーペットにつくシミは大きく「水性」「油性」の2つに分類できます。まずはどちらのシミがついたのかを確認しましょう。
水溶性のシミ汚れ
「水」に溶けやすい性質をもった汚れで、油分を含まないので比較的落としやすいシミです。コーヒーやジュース、ワインなどの飲料や、醤油やケチャップなどの調味料の汚れが当てはまります。
油溶性のシミ汚れ
「油」に溶けやすい性質をもった汚れは、水になじみにくいので少し厄介。洗剤を使うなどして染み抜きはやり方を工夫する必要があります。
この汚れが当てはまるのはミートソースやチョコレートなどの油を含んだ食品のシミ、口紅などの化粧品によるものです。
カーペットや絨毯の染み抜きに使う道具
- 水溶性汚れの場合
- 『キュキュット』などの食器用中性洗剤
- 雑巾
- 油溶性汚れの場合
- 『ワイドハイター』などの酸素系液体漂白剤
- 雑巾
- 重曹
- ゴム手袋
2種類の汚れの基本的な取り方は同じで、「目に見える汚れを取る→洗剤をつける→たたいて落とす」です。
汚れの種類によって使う洗剤がちがうので、よく確認してください。
汚れた雑巾だとシミが広がることがあるので、できるだけキレイな雑巾、洗いたての雑巾を用意しましょう。
下記ではカーペットについたシミの落とし方を、「水溶性のシミ汚れ」「油溶性のシミ汚れ」それぞれご紹介します。
カーペットや絨毯の染み抜き方法|水溶性の汚れの場合
水溶性のシミを落とすのはとっても簡単。食器用洗剤で汚れをふやかしてから、水拭きで仕上げるだけです。
固形の汚れを取り除く
シミの原因になった固形の汚れをティッシュなどで取り除く。
雑巾に食器用洗剤をつける
濡らして絞った雑巾に食器用洗剤を1〜2滴たらしてなじませる。カーペットに直接たらさないこと。
上から抑えるように拭く
雑巾で汚れの上から叩く。周囲から中心に向かって雑巾に汚れをうつすイメージでやると汚れが広がらない。
水拭き
洗剤を残さないよう、水拭きで吸い取ったら完了。
水溶性の汚れは水に溶けやすい性質があるので、実は水を数滴たらして雑巾でポンポンたたくだけでも十分落とせますが、色の濃いものをこぼした場合は洗剤を使うともっと効果的です。
雑巾をこするように動かすとシミが広がることがあるので注意してください。
食器用洗剤でも染み抜きはできますが、できれば『マイペット』などのリビング用洗剤を使うのがおすすめ。リビング用洗剤は泡切れがよく、2度拭き不要。洗剤を含ませた雑巾で軽く拭き取るだけでキレイにできますよ。
カーペットや絨毯の染み抜き方法|油溶性の汚れの場合
油溶性の汚れには、ワイドハイターなどの液体酸素系漂白剤を使うのがおすすめ。素材にやさしく、デリケートな繊維に使っても大丈夫。重曹を混ぜることで油汚れを分解する力を高め、汚れがすっかりキレイにできます。
『ワイドハイター』と重曹を混ぜる
『ワイドハイター』20mlに重曹大さじ1(15g)を混ぜて洗浄液をつくる。
雑巾をレンジで温める
濡らしてしぼった雑巾を電子レンジで温める。ゴム手袋越しでも熱さが伝わる程度。
洗浄液を汚れにかける
洗浄液を汚れにかけて少し放置し、その後上から熱い雑巾でたたく。
水を少量かけて雑巾で拭く
最後に水を少量かけて乾いた雑巾で叩く。汚れが落ちていなければ③から繰り返す。
仕上げに水拭きする
汚れが落ちたあと、水拭きで洗剤を拭き取って完了。
『ワイドハイター』の影響で色落ちする可能性があるので、あらかじめ隅の目立たないところで試してみましょう。
料理を丸ごとひっくり返してしまったときなどはまず大まかな汚れを落とすのが先決。油分をふくんだ汚れがベッタリとついていると洗剤が効きにくいので、水溶性の染み抜き方法で下処理すると効果的です。
カーペット・絨毯の染み抜きでのワンポイントテクニック
カーペットのシミがなかなか落ちないときは、掃除機を使う方法もあります。
シミに雑巾をかぶせてその上から掃除機の「強」で吸い取って、吸引力で雑巾にシミを移していきます。掃除機は水を吸うと壊れることがあるので、しっかり水分を拭き取ったあとで吸い取ってください。
こうすることで、カーペットの汚れが吸い上げられてタオルに移り、キレイになりますよ。とくに水溶性の汚れに効果があります。
カーペットや絨毯の染み抜きに使える便利なグッズは?
カーペットにはたくさんの汚れがつくので、強力な洗剤を1本用意しておくと応用して使えます。ここで参考までにいくつかご紹介するので、ぜひ試してみてください。
『かんたんマイペット』(花王)
かんたんマイペットは2度拭き不要で、簡単に除菌までできます。1本でカーペット以外にフローリング、ガラス、サッシ、畳などさまざまな所についた汚れをキレイにできます。
『カーペットクリーナーF625』(リンレイ)
カーペットについている水溶性、油溶性のあらゆる汚れに効果があります。1本あればキレイにできますよ。カーペットの種類によっては使えないことがあるのであらかじめ確認しておきましょう。
カーペットや絨毯の染み抜きは洗濯で落とす方法も
カーペットがそれほど大きいサイズでなければ、洗濯機やお風呂、コインランドリーで洗ってシミ汚れを落とす方法もあります。
「カーペットって洗えるの?」と思うかもしれませんが、フチについている洗濯表示を確認して、「洗濯機洗い」か「手洗い」ができると確認できれば問題なく洗えます。
先ほどの染み抜きを下処理として行い、その後水洗いすればカーペット全体の汚れがいっきに落とせますよ。
カーペットや絨毯の染み抜きは汚れに合わせて
カーペットにぽろぽろ食べ物をこぼしたり、飲み物をこぼしたりしてシミがついてしまうと、どうしたらいいのか困ってしまいますね。でも、何をこぼしたのかを確認して、準備をして染み抜きすれば、ほとんどはキレイに元通りになりますよ。
カーペットの上で過ごすのも気持ちよくなりますね。