洗いたい服に「手洗い30」の洗濯表示があると、「どうやって洗ったらいいんだろう?」「洗濯機で洗えるのかな?」と悩みますね。この表示のついた服は、数ある服のなかでも特にデリケートなので、洗濯に注意しないと傷んでしまうかもしれません。

今回は、そんな「手洗い30」のついた服の洗い方をご紹介します。

「手洗い30」とは?表示にある「中性」の意味って?

ニット たたみ方 カシミヤ

「手洗い30」とは、30℃以下の水を使って優しく手洗いすることを表す洗濯表示です。主にウールやカシミヤといったニット製品など、傷みやすい洋服についています。

また、「手洗い30」の中には小さく「中性」と書かれて、「中性洗剤を使う」ことを指定されているものもあります。多くの洗濯洗剤は「アルカリ性」なので、「中性」のおしゃれ着洗剤を1本用意しておくと安心ですよ。

この表示を見たら「丁寧に扱わなければいけないんだな」とピンとくるようになれば、洗濯上手に一歩近づきます。

「手洗い30」は洗濯機で洗えない?

ドラム式洗濯機を動かす

「手洗い30」は、手洗い指定のマークのなかでも一番デリケートなものです。

基本的に洗濯機では洗えません。洗濯機による通常のコースでは、水温は問題ありませんが、洗い方が合わずに繊維や生地をすぐに傷めてしまいます。

「ドライコース」「手洗いコース」などの丁寧な洗濯コースを使ったとしても、縮みや色落ちにつながる可能性があるので、避けたほうが無難です。

「手洗い30」の服は基本的に洗濯機で洗うことはできませんが、最近の新しい洗濯機であれば洗える場合も。新しい洗濯機はデリケートな洗濯物やさしい水流で傷めず洗える機能がついていることがあります。

取扱説明書や型番を検索して確認してみてくださいね。

「手洗い30」の服を洗うときに必要なものは?

エマール おしゃれ着 中性洗剤

用意するもの
必須
『エマール』などの中性洗剤
おけ、または、洗面器
洗濯ネット
あると便利
『レノア』などの柔軟剤

「中性」のおしゃれ着洗剤は、花王の『エマール』やライオンの『アクロン』が有名です。

中性洗剤は、洗浄力がおだやかでデリケートな衣類の繊維に負担をかけません。「手洗い」のマークがついている洋服は基本的にすべて中性洗剤で洗っておけば間違いありませんよ。

「手洗い30」の洗濯|正しい手順は?

手洗い

手洗いといっても、さまざまな洗い方があります。「手洗い30」の洋服は特にデリケートなので、「押し洗い」や「つけおき洗い」がおすすめ。基本は押し洗い、汚れがひどい場合につけおき洗いと押し洗いを組み合わせると効果的ですよ。

洗面器で洗剤液をつくる

洗面器に水をため、決められた量の洗剤を混ぜる。

服を入れて押し洗いする

やさしく手早くを意識して、押して放してを繰り返す。

ネットに入れて脱水する

たたんでネットに入れ、洗濯機で10秒だけ脱水する。

すすぐ

洗面器の液を水に入れ替え、泡がなくなるまでキレイにすすぐ。

すすぎのときは柔軟剤を溶かしておくと風合いを保ち、仕上がりが良くなります。

あとは水気を切って、洗濯表示に従って陰干しや平干しなどで乾かしましょう。

「手洗い30」の洗濯|シミ汚れの落とし方は?

シミ コーヒー お茶

なかなか落ちないシミ汚れがあるときは、洗濯機にかけたり強めの洗剤を使いたいところですが、服が傷まないか心配ですね。

シミ汚れには『エマール』を原液で直接かけたり、つけおき洗いしたりする方法で時間を味方につけて汚れを剥がしていきます。

むずかしければクリーニングに出しても大丈夫です。クリーニングに出すときはどんな汚れかをしっかりと伝えると対応がしやすくなります。

「手洗い30」の服を間違って洗濯したときの対処法は?

アイロン 蒸気

手洗いでは洗濯の仕方はよくても、洗剤や干し方を間違えると伸びたり縮んだりすることがあります。

そんなときは、あて布をしてアイロンのスチームを浮かしながらかけて形を整えましょう。完全には直りませんが、元の形に近づきます。

スチームを多く含ませるのがコツ。湿気が取れるまで安静にしておくと、縮みや伸びは多少軽減されますよ。

「手洗い30」の洗い方をマスターしておしゃれをもっと楽しもう

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「手洗い30」の洋服はデリケートなだけに洗濯機を使っていいのかな?、何か気をつけることはあるのかな?と疑問は尽きないですよね。

洗い方を覚えておけば、お気に入りのおしゃれ着も長持ちします。毎日のおしゃれをもっと楽しめますよ。