お気に入りの服にシミがついて困っていませんか?洗濯表示を確認するとポリエステルと書かれていて、「どんな方法でシミを落とせばいい?」「染み抜きで注意することはないのかな…?」と気になっている人は多いと思います。
そこで今回はコジカジ編集部が、ポリエステルの染み抜き方法についてくわしく説明します。
もくじ
ポリエステルは染み抜きしやすい?
「ポリエステル」は合成繊維のひとつで、丈夫で軽く、熱や摩擦にも強い、扱いがとてもラクな素材です。ブラウスやワイシャツ、インナーなどさまざまな洋服に使われています。
デリケートな素材ではないので、比較的染み抜きしやすい素材といえます。汚れを吸着してシミをつくりやすいデメリットはあるものの、汚れが落ちやすいように少し工夫するだけで、元通りに染み抜きができますよ。
ただし、ポリエステルのほかにデリケートな繊維を混ぜて使われていないかは、はじめに確認しておきましょう。
ポリエステルの染み抜きに必要なものは?漂白剤は使える?
- 必須
- 『キュキュット』などの食器用中性洗剤
- 『アタック』などの液体洗剤
- 『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤
- あると便利
- 洗面器
染み抜きは、シミの種類によって洗剤を使い分けることが大切です。
何の汚れかわからない場合も、この3つがあれば十分対応できますよ。
ポリエステルの基本の染み抜き方法!
ポリエステルの染み抜きは「食器用洗剤で下洗いし、洗剤を塗り込んで洗濯する」が基本の流れです。
水洗いできるかを確認
洗濯表示をチェックし、洗濯機や手洗いができることを確認する。
流水ですすぐ
シミの裏から流水をあてて、汚れを押し出す。
食器用洗剤で下洗い
シミ部分に食器用洗剤を直接たらし、指で軽くもみ込む。
すすぐ
再びシミの裏から流水をあてて、洗剤をすすぐ。
漂白剤をつける
シミを覆うように漂白剤をかける。ここでも軽くもんでなじませておく。
洗濯する
普段通りのやり方で洗濯機で洗濯すれば完了。
時間がたってガンコにこびりついたシミの場合は、⑤のあとにぬるま湯に浸けておくのがおすすめ。洗面器にお湯を張り、30〜60分ほど浸しておきましょう。時間をかけると汚れがふやけ、落ちやすくなりますよ。
ポリエステルの汗染みや油染みの落とし方は?
ポリエステルの染み抜きは先ほどのやり方が基本です。ただ、シミの種類によってやり方を少し変えるだけで生地にかける負担を減らせたり、作業時間を減らせたり、もっとスムーズに進められます。
衣類につく汚れは大きくわけて「水性のシミ」「油性のシミ」、両方が混ざった「混合性のシミ」の3種類。それぞれ落とし方を見てみましょう。
水溶性のシミ
ワインやお茶、醤油、汗などは水溶性のシミ。水に溶けやすい汚れなので、ついてすぐであれば普通に洗濯するだけでも目立たないくらいに薄くなります。
漂白までしなくてもキレイにできることがあるので、シミに直接洗剤をもみこみ、すぐに洗濯をして様子を見ましょう。それでも落ちなければ、漂白剤を使うとキレイに落ちますよ。
油性のシミ
チョコレートや口紅、皮脂などの汚れは油性の汚れです。油に溶けやすいので、食器用洗剤の代わりに「クレンジングオイル」を使い、油を油で落とすのがおすすめ。
また、温めるとゆるんでじんわり広がる汚れでもあるので、水洗いのときはお湯を使うと効果的です。
混合性のシミ
ミートソースやカレー、焼肉のタレなどのシミは、水性と油性の両方からできた混合性の汚れ。
落としにくい一番厄介な汚れです。クレンジングオイルで油を溶かし出し、そのあとに食器用洗剤や漂白剤をつけて洗うのがおすすめ。
漂白剤をつけたら、ドライヤーで少し温めると効果が高まってすんなり落ちますよ。
水洗い不可のポリエステルの染み抜きは?
「水洗い不可」のマークがついた服は、家庭での染み抜きはできません。
水で洗うと傷んでしまうデリケートな素材が使われているので、無理に洗わずクリーニングに出しましょう。キレイに元通りにしてくれますよ。
クリーニングに出すときは、シミの位置やどんなシミがついたのかを説明しておくのがポイントです。
ポリエステルの染み抜きは簡単!
お気に入りの服にシミを作ってしまうときちんと落とせるかどうか不安になりますね。
ポリエステルは基本的に丈夫な繊維なので、洗剤でつけおきしたり温めたりしても傷みません。
効果的な染み抜きのやり方を覚えておけば、いざというときも安心。お気に入りのおしゃれ着も長く楽しめますね。