これまで購入した洋服にある「ポリエステル100%」のマークを見たことがある人も多いのではないでしょうか。

100%表示のある洋服は、素材の性質をちゃんと知っておかないと、もしかしたら間違えた洗濯や乾燥方法をとっているかもしれません。

今回はそんな悩みを解消するために、ポリエステル100%の洋服の洗濯方法や乾燥の仕方をご紹介します。

ポリエステル100%ってどんな生地?

繊維 生地 

ポリエステルはブラウスやワンピース、下着、アウターなどによく使われる合成繊維の一つ。

丈夫で軽くて、乾きやすいなどの多くの特長を備える一方で、汚れを吸収しやすく落としにくいという欠点もあります。

オーソドックスな素材でさまざまな服に幅広く使われていますが、素材にあった洗濯の方法を選べると生地が傷まず長持ちしますよ。

ポリエステル100%の洋服によっては洗濯機がNGなときも

ポリエステルの服を洗うときに一番気になるのが「洗濯機で洗えるのか」ではないでしょうか。

実は「ポリエステル100%」といっても、生地のつくりかたや縫製によって、丈夫な服もあればデリケートな服もあり、洗濯方法は一概に同じとは言えません。

まずは洗いたい服の洗濯表示を確認することが大切です。

洗濯表示

ポリエステルが100%使われている生地はかなり丈夫なので、おうちで洗っても問題ないことがほとんど。「洗濯機可」「手洗い可」の表示に合わせて洗い方を選びましょう。

それぞれの方法を具体的に次でご紹介します。

ポリエステル100%の洗濯|①洗濯機

ここからは「洗濯機で洗う」「手洗いする」の2通りの手順を見ていきましょう。

どちらの方法でも、最後に柔軟剤を使うといい香りになる上、ポリエステルで発生しやすい静電気を防げるので活用してみてくださいね。

洗濯機

用意するもの
必須
『アタック』などの液体洗剤
『レノア』などの洗濯用柔軟剤
あると便利
洗濯ネット

用意するのはいつも使っている『アタック』などの洗濯洗剤と、『レノア』などの洗濯用柔軟剤の2つだけ。

基本的なやり方は普段と同じで大丈夫です。

洋服を洗濯機に入れる

洋服を洗濯機に入れる。大事な洋服なら、洗濯ネットに入れてから洗濯機に入れる。

通常コースで洗う

いつもと同じように「通常コース」で洗えば完了。大切な洋服は、負荷が少ない「ドライモード」などで洗うのがおすすめ。

洗濯表示に「弱」の文字が入っているものはデリケートなものが多いので、ほかの洗濯物とわけて「ドライコース」で洗いましょう。

生地の素材にかかわらず、細かい装飾がついているものなどはたたんでネットに入れて洗うと安心です。

ポリエステル100%の洗濯|②手洗い

手洗い しみ抜き シミ

用意するもの
必須
『エマール』などのおしゃれ着用中性洗剤
『レノア』などの洗濯用柔軟剤
洗面器(洗面台のシンクなどでも可)
洗濯ネット

手洗いマークのついた服や装飾がついた服は、洗濯機を使わずに「手洗い」でキレイにします。

洗面器がなければ、洗面所のシンクに栓をして水を張るのでもかまいません。

洗浄液をつくる

洗面器に水を張り、その水量にあわせて洗剤を入れる。

押し洗いする

平たくたたんだ服を洗浄液に入れ、手のひらで押したり離したりして洗う。できるだけ揉んだりこすったりはしない。

洗濯ネットに入れて脱水する

たたんだまま洗濯ネットに入れ、洗濯機に移して10秒ほど脱水する。

洗剤をすすいで脱水する

洗面器に水を張り直し、衣類についた洗剤をすすぐ。

柔軟剤を含ませて脱水する

最後の仕上げに柔軟剤を含ませて、再び10秒ほど脱水すれば完了。

ポリエステルは乾きやすい生地なので、脱水は10秒ほどで十分です。

ポリエステル100%の洗濯|シワはアイロン掛けで伸ばす

部屋干し

洗濯が終わったら、風通しのいい場所に干して乾かしましょう。

もしシワが気になる場合は、乾ききったあとにアイロンをかけても大丈夫。温度を「中」よりも低く設定し、「あて布」を当ててアイロンをかけましょう。

干し方もアイロンのかけ方も、どちらも洗濯表示を見ればわかるので、念のため確認しておくと安心です。

ポリエステル100%の洗濯|基本は自然乾燥

洗濯物

梅雨など雨の多いシーズンでは、洋服を乾燥機にかけたくなりますよね。

そもそもポリエステルは乾きやすい素材なので、乾燥機にかけなくても自然乾燥で十分です。さらに、乾燥機の熱風で生地を傷める可能性があるので洗濯後は乾燥機にかけないよう気をつけてください。

短時間であれば乾燥機にかけられないこともありませんが、洋服が縮んだりする可能性を考えると乾燥機の使用は避けた方が無難です。

ポリエステル100%の洗濯で注意することは?

洗剤 汚れ落ちる 繊維

ポリエステル素材には「汚れを吸収しやすく落としにくい」という欠点があります。

そのため、汚れのひどい服と一緒に洗濯すると流れ出た汚れを吸い取って、逆に汚れてしまうことがあるんです。

あらかじめ「汚れのひどい服は分けて洗濯する」とキレイに仕上がりますよ。

洗濯前に洋服をチェックして、洗濯の二度手間を減らしましょう。

ポリエステル100%の服は洗濯や乾燥の仕方で長持ちする

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ポリエステルという聞きなれない素材でできた服は特別な洗濯方法があるのかなあと思ってしまいますね。

多くの服は洗濯機であらえますが、迷ったときは「洗濯表示を確認する」と洗い方のヒントを得られます。

不安があったら手洗いでやさしく洗えば、大切な服が長持ちしますよ。