通気性がよく、夏物の洋服によく使われている「麻」の生地。ザラザラとしつつもやわらかな風合いがおしゃれですよね。
ただ、困るのがその洗濯方法。シワがつきやすいので、ふつうに洗うとしわくちゃになってしまうことも。
今回はそんな「麻(リネン)」の素材を使った服の洗濯方法をご紹介します。
もくじ
麻(リネン)の服やシャツの特徴は?
![麻 リネン 布](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/003/073/shutterstock_307160519-thumb_480.jpg?1500347746)
麻(リネン)は、植物の繊維を加工して作られた素材で、冷感があるので夏物の洋服やシーツなどの寝具によく使われています。
丈夫で吸湿性にすぐれているメリットがある一方で、摩擦で表面が毛羽立つ、シワがつくと元に戻りにくいといった欠点もあります。
そのため洗濯するときは、摩擦やシワを防ぐためいくつか気をつけるポイントがあります。ポイントをおさえれば洗濯機でも洗えますよ。
麻(リネン)の種類で洗い方は変えなくてもいい?
![布巾 麻](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/002/508/shutterstock_596854904-thumb_480.jpg?1496738223)
洋服に使われている麻には大きく2つの種類があります。
1つはラミー(別名:苧麻、チョマ)と呼ばれるコシが強いもの、もう1つはリネン(別名:亜麻、アマ)と呼ばれる麻のなかでも高級なものがあります。
種類で洗い方を変えたほうがいいのかと不安を感じる人もいるかもしれませんが、どちらも同じ洗濯方法でかまいません。
ただ、麻はていねいに洗うのが基本なので、どちらも手早く洗ってあげてくださいね。
麻(リネン)の洗濯のポイントは?
![麻のシャツ](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/011/041/shutterstock_390335458-thumb_480.jpg?1534903433)
麻の洋服を洗濯するときの1番のポイントは、「時間をかけず、手早く洗う」ことです。
いつも通りの方法で洗濯するとほかの洋服とこすれたり、脱水時に強い力がかかってシワが付きやすくなります。また、長時間水に浸かっていると色落ちのリスクも高まります。
できるだけ「時間をかけない」を意識してササッと洗濯しましょう。
麻(リネン)の洗濯|洗濯機での洗い方は?
![エマール おしゃれ着 中性洗剤](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/024/679/DSC_0180-thumb_480.jpg?1648710239)
- 必須
- 『エマール』などの中性洗剤
- 洗濯ネット
- あると便利
- のり剤
麻の洋服を洗濯するときは、洗濯ネットと『エマール』などのおしゃれ着洗剤の2つを用意します。
洗濯ネットは洗濯中に生地同士が絡まってこすれたり、シワができるのを防ぐために必須。使う洗剤も、『エマール』など生地への負担の少ないおしゃれ着用洗剤を選ぶとそのままの風合いが長持ちしますよ。
さらに仕上がりをよくしたいなら、「のり剤」もあると便利。シャツやシーツに使うとパリッとシワなく仕上がりますよ。
ガンコなシワができやすい麻素材ですが、適したコースを選べば、洗濯機でも洗えます。必要なものを整えたら、次の手順で進めていきましょう。
洗濯ネットに服を入れる
汚れが目立つ部分が外側になるように軽くたたみ、洗濯ネットに入れる。
洗濯機の「手洗いコース」を選ぶ
「手洗いコース」「ドライコース」といった、できるだけ水流の弱いコースを選んで洗う。
洗剤を入れる
通常の『アタック』などのアルカリ性洗剤ではなく、おしゃれ着用中性洗剤を入れる。
洗濯する
スタートボタンを押し、すすぎが完了するまで待つ。
脱水する
すすぎまで完了したら洋服を脱水する。シワを防ぐため、短めに10秒程度で終わらせるのがコツ。
のり剤を入れ、再度脱水する
すすいだら、仕上げにのり剤を薄めてつけ、再度10秒ほど脱水すれば完了。のり剤を使わない場合は⑤で完了。
選ぶコースは普段どおりで大丈夫ですが、コツは「脱水を短くする」こと。こうすることで、シワがつきにくくなり、生地への負担を減らせますよ。
お風呂の残り湯は使わず、できるだけ40℃以下の水で洗いましょう。また、乾燥機を使うのも生地を傷める原因になるので避けましょう。
麻(リネン)の洗濯|洗濯機で洗うときのポイント
麻(リネン)を洗濯機で洗う際には、以下のポイントに気をつけましょう。
![麻(リネン)の洗濯|洗濯機で洗うときのポイント](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/026/762/%E9%BA%BB%28%E3%83%AA%E3%83%8D%E3%83%B3%29%E3%81%AE%E6%B4%97%E6%BF%AF%EF%BD%9C%E6%B4%97%E6%BF%AF%E6%A9%9F%E3%81%A6%E3%82%99%E6%B4%97%E3%81%86%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%83%9B%E3%82%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88-thumb_480.png?1685343508)
脱水を短くする
脱水は短めに10秒程度で終わらせるのがポイントです。シワがつきにくくなるだけでなく、生地への負担も減らせますよ。
40℃以下の水で洗う
熱いお湯を使うと生地に負担がかかるので、お風呂の熱い残り湯は使わない様にしましょう。「手洗いコース」「ドライコース」を選べば問題ありませんよ。
乾燥機は使わない
生地を傷める原因になるので、乾燥機は使わないようにしましょう。
麻(リネン)の洗濯|手洗いの方法は?
![手洗い](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/005/256/pixta_13947255_S-thumb_480.jpg?1510994448)
麻は洗濯機以外に、洗面器を使って「手洗い」する方法もあります。
使う洗剤は洗濯機洗いのときと同じで大丈夫。できるだけ傷みを少なくして洗いたいときや、ほかの洋服への色移りが気になるときは手洗いを試してみてください。
洗面器で洗濯液をつくる
洗面器に水をため、その量に見合った分量の洗剤を入れる。
服を入れて洗う
基本はつけおき洗い。シワになるのでこすったり揉んだりしない。
洗濯ネットに入れて脱水する
軽くたたんで洗濯ネットに入れ、洗濯機で10〜15秒ほど脱水する。
すすぐ
洗面器にキレイな水を入れ直し、泡がなくなるまですすぐ。このときも揉みこまないこと。
タオルドライする
大きめのバスタオルを用意し、服を乗せてはさみこみ水分を取れば完了。
洗濯機を使うよりも準備は面倒ですが、自分で時間を調整できるので、生地への負担が少ないメリットがあります。大切な洋服を洗濯機で洗うと心配、という人におすすめです。
麻(リネン)の服の洗濯シワのとり方は?
![アイロンがけ](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/005/522/pixta_16476195_S-thumb_480.jpg?1512130501)
麻はシワがつきやすい素材。くたっとした独特な印象が魅力の素材ですが、あまりにもシワが気になるという場合はアイロンをかけましょう。念のため洗濯表示でアイロンをかけても問題ないか確認してくださいね。
熱には比較的強い素材なので、アイロンの「高温」に設定し、あとはいつもの方法でアイロンがけすればOK。念のため「あて布」も使うといいですよ。
さらに効果的にシワを伸ばしたいなら、霧吹きで水をふくませるのがオススメ。冷めるまで待ってからハンガーにかければ完了です。
麻(リネン)の洗濯は「手早く、優しく」がポイント!
![麻 リネン 布](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/003/073/shutterstock_307160519-thumb_480.jpg?1500347746)
麻の洗濯のポイントは「時間をかけない」こと。こうすることで、表面の毛羽立ちやシワ、色落ちをまとめて防げます。
ほかの洋服に比べると少し手間がかかる面もありますが、ぜひ洗濯方法を覚えて、大事な洋服を長く楽しめるといいですね。