乾燥させた「そばがら」を使った、そばがら枕。天然の素材を使っているので取り扱い慎重に扱わなければならず、汚れたときにどんな手入れをすればいいのか困ってしまいますね。
そこで今回は、そばがら枕の洗濯方法をご紹介します。正しい手入れの仕方を覚えておけばいつもキレイに保てますよ。
もくじ
そばがらの枕は洗濯してもいいの?
そばがらの枕は、丸っと水洗いすることはできません。
天然のそばがらを洗浄したあと乾燥させてつくられるものなので、水で濡れると素材が劣化し、腐ってしまうこともあるからなんです。
なので、そばがら枕を洗うときは「中身とカバーを分けて考える」必要があります。別々で手入れすることによって、中身のそばがらを傷めることなく、キレイに汚れが落とせるんですよ。
そばがらの枕を洗濯するのに使うものは?
- 必須
- 『アタック』などの液体洗剤
- 洗濯ネット
- 新聞紙
そばがら枕の洗濯に特別な道具は必要なく、おうちにあるもので十分できます。
別々に洗うので、カバーの汚れを落とすための洗濯洗剤と洗濯ネット、そばがらを広げて干すための新聞紙を用意しましょう。
そばがらの枕を洗濯する方法は?
そばがら枕を洗濯する場合は、カバーだけを洗濯機で洗い、その間に中身のそばがらを干せばOK。
日光にあてると殻の乾燥が早まるので、晴れの日を選ぶのがポイントですよ。
そばがらを出す
高さ調節用の穴からそばがらを出し、新聞紙に広げる。
そばがらを干す
外に置くと風で飛んでしまうので、室内の日当たりのいい場所に干しておく。窓を少しあけて風通しをよくするのがおすすめ。
カバーを洗濯する
外した枕カバーは念のため洗濯ネットに入れ、通常コースで洗濯する。
カバーを干す
カバーを小物用のピンチハンガーを使って干す。
戻す
カバーが乾いたころで干していたそばがらを元に戻し、カバーもつけなおして完了。
枕の汚れはほとんどカバーが受け止めているので、カバーを洗濯するだけで汚れはキレイに落とせます。
湿気を吸い込んだそばがらも、日光に当てればカラッと乾いて清潔になりますよ。
枕に入っていたそばがらは洗えない?
そばがらは水濡れ厳禁ですが、ずっと使っている枕の場合は一度キレイに洗いたい…とムズムズしますね。
そばがらは水にとても弱いので、どう工夫しても家庭で洗うことはできません。でも、そばがらだけでも販売されているので中身を交換するという方法ならありますよ。
『そば殻 日本製』(SEIDO)
低めの枕ひとつ分のそばがらパックです。高温で処理されているので虫などが発生することもなく安心して使えます。
そばがらは使っているうちにだんだん潰れてしまうので、定期的に新しいものに交換すると使いごこちも新たになりますよ。
そばがら枕を洗濯せずに手入れするには?
洗濯できないそばがら枕を清潔に保つためには、ふだんからの手入れも欠かせません。
そばがらは湿った状態が長く続くと傷みの原因になるので、こまめに干して乾かすのが大切。
中身をわざわざ出す必要はありませんが、晴れた日には布団と一緒に外に出し、風通しがいい場所に干しておきましょう。外に出す時間がないときは、室内の日なたに移動させておくだけでも除湿効果がありますよ。
洗濯できるそばがら枕もある?
そばがら枕は基本的には水洗いできませんが、最近では洗濯できるタイプも扱われるようになってきました。そばがらに特殊な処理をほどこすことで、水に強くなっているのです。
ただ、乾燥が不十分だと傷んだり臭くなったりすることもゼロではないので、洗ったあとにはしっかりと乾燥させることは重要です。
今使っているものが古くなっていたら、このタイミングで買い替えてみるといいかもしれませんね。
そばがら枕は正しい洗濯で長持ちする
長年使っているそばがら枕は、愛着も出てきますよね。できることなら買い替えるのではなく、自分で手入れして長く使えるといいですね。
そばがらは正しい手入れをしてあげればずっと長持ちします。定期的に干してあげて日の光を当てればいつもキレイで寝心地のいい枕を保ちましょう。