布団を干したときに、ホコリを払おうとパンパンとたたいている人は多いのではないでしょうか?叩くたびにホコリが舞い上がるのでキレイになっている気がしますよね。

でも実は、布団のケアとしてNGだってご存知ですか?

今回は布団を叩くことのデメリットと、正しくホコリを払う方法についてご説明します。

布団たたきには意味がない?

布団を叩くと白いホコリがたくさん舞い上がるので、汚れが落ちている気がしますよね。ホコリを落とすには多少の効果はありますが、実際は次のようなデメリットがあります

布団叩きのデメリット

布団の繊維がちぎれる

布団を叩くと、衝撃で表面の繊維や中綿がちぎれます。いくら叩いてもホコリが無尽蔵に出てくるような気がするのは、このちぎれた糸くずがどんどん発生しているから。

また、布団表面につくハウスダストも衝撃で細かく壊れます。多少はホコリに混じって出ていきますが、細かくなったハウスダストは奥に潜り込んでしまいます

奥の汚れは取れない

布団を叩いたときにでるホコリは表面にあるものばかりなので、布団の奥にある汚れまで落とすことはできません

強く叩いても表面が傷んだり、中綿が固まったりして逆効果になります。

近所迷惑になる可能性がある

布団を叩いたときの音は想像以上に大きいので、住宅地などでは近所迷惑になってしまうケースも。

払ったホコリが風に乗って近隣の洗濯物を汚してしまうこともあるので配慮が必要になります。

布団たたきに効果はある?正しい使い方は?

布団たたく

布団を叩く効果がそれほどないなら、「どうして布団たたきってあるの?どう使えばいいの?」と思うかもしれません。

実は、パンパンと強く叩くような使い方をしなくなってきたのは最近のこと。もともとは名前の通り、布団を叩いてホコリを落とす道具でしたが、布団を傷めるという認識が少しずつ広まりました。

使うのであれば、強くたたいてホコリを落とすのではなく、なでるように払うか、ポンポンと軽く叩くのが正しい使い方。布団を干していると花粉や土ボコリなど、外の汚れがつくのでおうちのなかに入れる前に表面をキレイにするために使います

表面のホコリを払いやすいように、先端にブラシがついた布団叩きも増えてきているほどです。

「布団たたき」以外のホコリ対策は?

布団を叩かなくてもホコリ対策の仕方はいくつかあります。簡単にできることも多いので、この機会に見直してみてくださいね。

「布団たたき」以外のホコリ対策

掃除機でゆっくり吸う

布団クリーナー ベッド

ハウスダストを減らすのに最も手軽で効果的なのが、布団を干したあと掃除機でゆっくり吸い取る方法です。

1列5〜10秒ほどを目安に、端から順に吸い取りましょう。これだけで表面近くにあるホコリは一掃できます。布団掃除用のヘッドを装着するとさらに効果が高まりますよ。

こまめにカバーを交換する

ベッドメイキング 布団

布団カバーやシーツには布団からでたホコリがたくさんついています。どんどんたまってくると表面にも出てきてしまうので、1週間1度は取り替えましょう。

シーツも一緒に洗濯してホコリや汗を洗い流せばハウスダストが出にくくなります。

布団自体を洗濯する

布団 洗濯機 大物洗い

ホコリがいっぱい出てくるのがどうしても気になるというときは、思い切って布団を洗濯する方法もあります。最近の布団は洗濯も乾燥も対応しているものが多いので、まずは洗濯表示を確認しましょう。

布団を洗うときは、コインランドリーを活用するのがおすすめです。2時間ほどで洗濯〜乾燥まで終わって、フカフカでキレイになった布団を持ち帰れますよ。

布団叩たきをしなくてもキレイにできる

布団

「ホコリが出てくるから…」とつい布団を叩いてしまいがちですが、労力の割に大きな効果を得られません。かえってデメリットのほうが大きいものです。

布団を叩いてホコリを追い出すよりも、掃除機をかけたりカバーを交換したりする方がずっと効果的にハウスダストを取り除けます。この方法なら繊維がちぎれないので、布団も長持ち。

年に1回くらいは洗濯し、たまった汚れを落としておけば対策は完璧です。いつもフカフカで気持ちのいい布団が使えますよ。