気温や湿度が上がってくると気になりだす「ダニ」の存在。「掃除機で吸ったらキレイになるかな?」とこまめに掃除している人もいるかもしれませんが、実は掃除機をかける前のひと手間がとても大切なんです。
ここでは布団についたダニを掃除機を使ってキレイにする方法をご紹介します。
もくじ
布団のダニは掃除しないとどうなる?
そもそも「布団にそんなにダニがいるの?」「掃除しないとどうなる?」と気になっている人もいると思います。
ダニは高温多湿でエサとなる汚れが多い場所に繁殖する特徴があり、人肌で温められて汗で湿った布団は格好のすみか。とくに梅雨時期の6〜7月から急激に数が増えはじめ、そこから10月にかけてフンや死がいの量がピークを迎えます。
この「ダニのフンや死骸」が曲者で、吸い込むとアレルギーを引き起こすこともあるんです。小さい子供がいるおうちは、とくに気をつけたいですね。
布団のダニは天日干しと乾燥機で殺菌/退治しておこう
ダニを効率よく取るには湿気を取って乾燥させるのがベスト。乾燥した環境ではダニは繁殖をやめて動きが鈍くなります。掃除機をかける前に次の方法で乾燥させ、ダニ退治しましょう。
方法①|天日干し
一番手っ取り早くできるのが、晴れた日に天日干しする方法。日光には殺菌効果があリます。半日ほど日光に当てれば布団に含まれる水分が蒸発します。さらに黒い布や袋をかぶせると効果的です。軽くなったところに掃除機をかければ一度でごっそり取り除けますよ。
方法②|布団乾燥機を使う
雨の日でも布団を乾燥させたいなら布団乾燥機が便利。布団乾燥機を15分ほどかけておくだけで、温風によってまんべんなくダニを退治できます。あとは仕上げで掃除機をかければフンや死骸がたくさん取れます。
布団のダニを掃除機でキレイに吸引する方法は?
ダニは布団の奥にまで潜り込んでいるので、アレルギーの原因となるフンや死骸も同じように布団の奥までいっぱいあると考えましょう。そのため、掃除機を使って吸い取るときは「ゆっくりかける」のがコツです。
カバーを外す
布団カバーや枕カバーは外し、洗濯に出しておく。
布団を広げる
掃除機をかけやすいように大きく広げる。四隅におもしをのせておくとかけやすい。
ゆっくりと掃除機をかける
短い辺を上から下に掃除機をゆっくりとかける。1列10秒ほどかけるのが目安。
裏面も同じようにかける
ひっくり返し、同じ方法で裏面まで掃除機をかければ完了。
掃除機によっては布団用のノズルが付属している場合もあります。なければもちろん普通のヘッドを使っても大丈夫です。
少々時間はかかりますが、掃除機で吸うと灰色の細かい粉がいっぱい取れてキレイになります。
布団のダニ掃除におすすめの掃除機おすすめ5選
布団用の掃除機も販売されています。専用品なので、ダニやホコリをしっかり吸い出してくれますよ。
『超吸引 布団クリーナー』(アイリスオーヤマ)
吸引力の強い掃除機といえばダイソンが有名ですが、この布団クリーナーも負けていません。ハウスダスト除去率は98%以上なのに、価格もお手頃。汚れが多い場所は本体が赤色に光っておしえてくれて便利です。
『布団乾燥機 Vsadey ダニ退治』(Vsadey)
4つのアタッチメントがついているクリーナーです。60db以下の静音なので、夜間でも使用できます。15−180分の間で8段階温度調整ができるので、用途に合わせた使い方が可能です。
『ふとん清潔ノズル 布団クリーナー 多機能』(Cozylife)
多機能が満載の布団クリーナーです。UVランプが搭載されているためダニを殺菌してくれます。また、高速で振動することで布団の奥に潜んでいるダニも吸引できる設計になっています。
『ふとんクリーナー LITE』(レイコップ)
水拭きクリーナーや布団コンディショナーなどを販売するレイコップから販売されている布団クリーナーです。UV照射による殺菌はもちろんのこと、毎分3,300回の振動で布団の奥にいるダニを叩き出し、吸引してくれます。
『ふとん清潔ノズル』(パナソニック)
布団掃除専用ノズルも販売されています。使い方はふだん使っている掃除機のヘッドと付け替えるだけ。「かき出しブラシ」が繊維にからんだダニやホコリをたたき出してくれますよ。
布団のダニを掃除機だけで退治するときの注意点
布団に掃除機をかけるという人は多いかもしれませんが、実はダニのフンや死骸は吸引できても、生きたダニまでは吸い取れません。
アレルギーを引き起こすのはダニのフンや死骸なので、アレルギー対策として掃除機を布団にかけることは効果があるといえます。
ただ、生きたダニも退治したあとに掃除機で吸い取るともっと効果があるんです。
布団のダニを掃除機でとれている気がしない…そんなときは?
布団のダニ退治は作業に時間がかかるので面倒に感じる人も少なくありません。
こまめに掃除機をかけなくてもいいようにするには、布団を一度洗濯するのがおすすめです。
ダニのフンや死骸は水に溶けるので、洗濯をすると布団の奥に入りこんだ汚れもキレイに洗い流せます。掃除機で時間を掛けて吸い取るよりもずっと効果がありますよ。
まずは自宅で洗濯が可能なのかどうか確かめましょう。自宅の洗濯機で洗うのがむずかしい場合はコインランドリーやクリーニングを使うのが得策です。
時間がないときは乾燥機も置いてあるコインランドリーがおすすめ。数百円でふかふかでキレイになった布団を持ち帰れますよ。
最近は羽毛布団でも洗えるものが多いので、洗濯表示を一度確認してみてくださいね。
布団のダニは掃除機で吸って快適な睡眠を
ダニは目に見えないほど小さいからこそ、どこにどれだけいるのかわからず不安になってしまいますね。
かゆみや喉のイガイガなどのアレルギー症状を引き起こすのはダニ自体ではなく、ダニのフンや死骸。掃除機でこまめに取り除くだけで症状はよくなります。不調のもとを取り除いて毎日の睡眠を快適なものにしましょう。
ダニはどこにでもいる虫なので完璧に退治するのはかなり難しいため、神経質になりすぎず、増えすぎないように予防しながらうまく付き合っていってくださいね。