さまざまな料理に使える玉ねぎ。どうせ使うから、とつい買いだめして長い芽が出てきた経験はありませんか?
今回は、そんな芽が出た玉ねぎの対処法をくわしく説明します。
芽が出た玉ねぎは食べられる?根が生えても大丈夫?
玉ねぎから芽が伸び始めると、「何これ…」と不安で処分する人も多いと思います。また、「芽が伸びた野菜は体によくない」と処分する人もいるかもしれません。
しかし、玉ねぎは芽が出ていても問題なく食べられます。根が生えてきていても、体に悪影響はないので安心してください。
ただ、栄養がどんどん芽にいくので、芽が伸びれば伸びるほど玉ねぎ自体の味が落ち、栄養も少なくなってしまいます。できるだけ早めに食べることが大切ですよ。
芽が伸びて数十cmほどになると、玉ねぎの表面もシワシワになって、握るとかなりやわらかい状態に。この状態にまでなっていたら食べるのは避けたほうがいいですよ。
玉ねぎから芽が出る理由は?
普段よく口にする玉ねぎは、実は園芸分野でいうところの「球根」です。
小学校の授業などで、チューリップやヒヤシンスの球根を土に植えて花を咲かせた覚えはありませんか?同じように、玉ねぎも植えると芽や花を咲かせます。
たくさんの栄養素がたまって膨らんでいるので、放っておくとどんどん芽を出そうと成長します。時間がたつと、芽だけではなく、根が生えてくることもありますよ。
芽が出た玉ねぎの食べ方は?
芽を取る手順は次の通り。簡単ですよ。
頭の部分を切る
まずは、頭の部分を芽ごと切り落とし、根の部分もいつも通り切る。皮をむく。
芽とつながっている芯を取り除く
次に繊維にそって半分に切る。芽とつながっている芯の部分を取り除く。
料理にあわせてカットする
あとは料理にあわせて切れば問題なく食べられる。
皮をむいたときに、いつも通りの白い玉ねぎに見えても、半分に切ると芯の部分が茶色くくさっていることがあります。茶色い部分が広範囲に広がっている場合は処分しましょう。
玉ねぎから芽が出るのは予防できるの?
玉ねぎは芽が出たとしても食べられますが、そもそも芽を出さないのが一番。それには「正しい保管方法」を覚えておく必要があります。
ポイントをおさえれば玉ねぎから芽が出るスピードを遅らせられます。
風の通りがいい場所で保管する
販売時にネットに入っていることからもわかるとおり、玉ねぎの保管は「風通し」がとても重要です。常温で保管するなら水分の多い場所から遠ざけ、できるだけ乾燥した場所で管理しましょう。
冷蔵庫に入れる
実は、野菜室は冷蔵室に比べて温度と湿度が少し高めに設定されています。冷蔵庫にしまうなら、冷蔵室で保管するのが◎。ポリ袋やラップ、ジッパー付きの保存袋を活用して、湿度を調節するといいですよ。
玉ねぎは芽が出ても食べられる!
これからは、玉ねぎから芽が出たからといってすぐに捨てる必要はありません。芽の部分を取り除けば問題なく食べられますよ。
ただ、栄養素がどんどん芽に流れ、味も落ちてしまうので、できるだけ早めに使い切るよう心がけましょう。