掃除の大敵である「カビ」。苦労してこすり落としても、すぐにまたでてきてしまってキリがないですよね。
そんなカビにも弱点があり、「熱湯」を使うだけで簡単に撃退ができます。
今回は熱湯を使ってカビ退治をする方法をご紹介します。
もくじ
カビは熱湯で消毒できるの?死滅する温度は?
やっかいな汚れ「カビ」。そんなカビにもいくつか弱点があり、「熱」もそのつです。
カビといっても生物なので、50℃以上の高温には耐えられません。
お湯だけでキレイになるので洗剤などは一切不要。火傷に注意すれば、小さな子供のいるおうちでも安心して消毒できます。
こまめに熱湯をかけて「予防」したり、つきはじめてすぐのカビを「一掃」したりするのに便利な方法です。
ただし、熱湯を使った消毒は、表面のカビなら落とせますが、素材の奥にまで広がってついたシミまでは落とせません。
斑点状に残った黒ずみを落とすには『カビキラー』などの塩素系漂白剤を使いましょう。
どんなカビを熱湯で消毒できる?
一口にカビといっても「赤カビ」「白カビ」「黒カビ」など、いろんな種類がありますよね。実は、そのほとんどが熱湯で消毒できます。
水洗いできて、熱に強い素材にカビが発生したときには熱湯消毒にチャレンジしてみてください。参考までにいくつか例を見てみましょう。
お風呂のカビ
おうちのなかでもっともカビができやすいのがお風呂。お湯を使う場所だけあって熱いお湯で傷んでしまう心配はありません。マメに熱湯消毒することをおすすめします。
衣類やタオルのカビ
衣類やタオルについたカビ汚れにも熱湯消毒が効果的です。アイロンをかけることも多いので、基本的には熱に強い素材ばかり。
念のため、どれくらいの熱に強いかあらかじめ洗濯表示を確認しておきましょう。
カビを熱湯で消毒する方法は?
熱湯消毒の方法はいたってシンプル。熱いお湯に浸すだけです。カビにしっかり熱が伝わるよう、ポイントをおさえながら取り組んでみてくださいね。
お風呂のカビ
お風呂ではドア周りや壁、床の隅、パッキンなどによくカビができます。
次の道具と手順でカビ菌を退治しましょう。
用意するもの- 必須
- スポンジ
軽く汚れを落とす
壁や床、ドア周りの汚れを濡らしたスポンジで軽くこすっておく。
一番熱いシャワーをかける
50℃以上のシャワーをゆっくりかけていく。1か所あたり10秒以上かけると奥まで入りこんだカビにも効果的。
換気扇を回す
溜まった湿気を逃がすため、ひと晩ほど換気扇を回して完了。
お風呂の場合は、シャワーで出る一番熱いお湯をゆっくりかけるだけ。カビがパッキンなどに入り込んでいることもあるので、ゆっくり丁寧にかけるのがコツです。
衣類やタオルのカビ
衣類やタオルにできたカビの消毒は鍋を使った「煮洗い」がおすすめ。
用意するもの- 必須
- 鍋(衣類が入る大きさなら何でもOK)
- あると便利
- 『アタック』などの洗濯洗剤
- 『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤
鍋でお湯をわかす
鍋に7〜8分目まで水をいれ、一度沸騰させる。
洗剤を溶かす
効果を高めるなら、洗濯洗剤や漂白剤を煮立ったお湯に混ぜる。
煮る
洗濯ものを入れ、5〜10分ほど煮る。定期的にかき混ぜると全体に行き渡る。
取り出してすすぐ
冷めるまで待ってから取り出し、キレイにすすいで完了。
あとは通常の洗濯と同じように乾かせばOK。
煮洗いはガンコなカビも効果的に退治できる方法です。その半面、繊維への負担も大きく、色柄物の洋服などは熱で色素が染み出し、色落ちする可能性もあります。
「白物の洋服を捨てる前の最後の手段」くらいに考えるといいですよ。
カビの予防にも熱湯がおすすめ!
カビは35℃以下の温度を好み、これ以上の温度になると動きが鈍くなってきます。なので、カビを繁殖させないためには日頃から熱いお湯を流すように心がけるのがおすすめです。
特別な道具はまったく必要ないのでキッチンの排水口にあまった熱湯を注ぎ込んだり、お風呂から出る前に45℃以上のシャワーで全体をすすいだりと生活のなかでも取り入れやすいですよ。
こまめにかけておけばガンコなカビができるのを防げて、掃除の手間がはぶけます。
食品のカビも熱湯で消毒できる?
熱湯でカビ退治できるなら、食品にできたカビも消毒できるかな?と思うかもしれませんが、これはNGです。
たしかにカビ自体は熱湯を使えば死滅しますが、はじめにも紹介したとおり奥深くまで入り込んでいるカビは落とせません。
身体に入ると害を及ぼす可能性があるので、熱湯で消毒したとしても食べない方が無難ですよ。
カビを熱湯消毒で安全に死滅させよう
ガンコ汚れの代表格であるカビ。掃除中に見つけると、せっかくの掃除をやる気もしぼんでしまいますね。
でも、熱湯を使えば簡単に退治できます。お風呂だったらシャワーを当てるだけ。いつでも簡単に取り入れられますね。