寒い季節に大活躍する「土鍋」。家族みんなで土鍋を囲む団らんは楽しい時間ですが、厄介なのは食後の土鍋に残る「焦げ」ではないでしょうか。
焦げ付きがなかなか取れずに放置している方も多いと思います。
そこで今回は、土鍋についた焦げを簡単に落とす方法を説明します。道具や手順もしっかりチェックしてくださいね。
焦げ付きを予防する方法や、日頃の手入れ方法についても一緒に紹介するのでぜひ取り入れてみてください。
土鍋が焦げる原因は何?
そもそも土鍋に焦げができるのはどうしてなのでしょうか?土鍋の焦げの落とし方を学ぶ前に、焦げができる原因について知っておきましょう。
フライパンなどで焼き物をしたときと同じで、土鍋内の具材が強く熱されたために焦げになってしまいます。
スープに浸っているのにどうして?と疑問に思うかもしれませんが、大きく以下3つのような原因が考えられます。
食材の入れ過ぎ
土鍋に食材を詰め込みすぎると、下の方にある食材が底にくっついて加熱されるため焦げ付きやすくなります。
「食べる人数が多いから食材もたくさん入れなくちゃ」と食材を入れ過ぎてしまうことはよくあると思いますが、焦げ付き予防のためには入れすぎに注意です。
加熱時間が長い
土鍋で調理するときは、食材にきちんと火を通すために火にかけっぱなしにしていると思います。しかし、加熱する時間が長すぎると、食材に熱が加わりすぎて焦げ付きの原因になってしまいます。
ある程度火が通ったら、火を止めて余熱を使うなどの工夫をしてあげたいですね。
火加減が強い
早く仕上げるために、強火で勢いよく加熱するケースもあると思います。土鍋は金属製の鍋よりも熱が伝わるのが遅いため、ついついやってしまいがちですが、火加減が強過ぎるのも焦げができる原因の1つです。
急いでいるとはいっても火を強くしすぎないようにしてください。
土鍋を焦げ付かせないためには、食材を入れすぎない・長時間加熱しない・火を強くしすぎないことが大切です。
土鍋の焦げの落とし方|重曹を入れて放置が正解
では、土鍋に焦げができてしまったら、どうすればいいのでしょうか?ここで慌てて力任せにこすらないことです。強くこすりすぎると土鍋の底に傷ができて、今後さらに焦げ付きやすくなるといったトラブルの原因になります。
軽い焦げであれば、水につけて一晩置いておけばふやけてスポンジでこすれば落とせるようになります。
しかし、水に浸しただけでは落ちない頑固な焦げもあります。その場合は、「重曹」を使ってみてください。やり方はとても簡単です。
土鍋の焦げを重曹で落とす方法
土鍋に水を張る
焦げついた部分が浸るように水を入れる。
重曹を大さじ4〜5杯入れる
水の量にあわせて重曹を入れる。
沸騰させて、沸騰後火を止めて一晩放置
重曹を溶かした水を沸騰させることで焦げが落ちやすくなる。
スポンジで焦げをこすりおとす
一晩置いたら焦げがやわらかくなるので軽く落とせる。
土鍋の焦げがひどいからといって金属製のタワシや研磨剤の入ったクレンザーなどは使わないようにしてください。キレイになったとしても土鍋の底が傷ついて汚れやすくなってしまいます。
土鍋にカビが生えたときは酢を使う
土鍋の焦げを放置しておくとそこにカビが生えてしまうこともあります。カビができてしまったときは、お酢の殺菌作用を活用して退治してください。
土鍋にできたカビをお酢で退治する方法
土鍋に水を張る
カビができた場所が浸るように。
お酢を大さじ2〜3杯入れる
食用で使っているお酢を使う。
火にかけて10分煮沸する
煮沸することでカビをしっかり退治できる。
お湯を捨て洗剤をつけたスポンジで洗う
最後は通常通り食器用洗剤で洗えばOK。
土鍋の焦げを予防する方法は?
頑固な焦げでも重曹で落とせるとはいえ、手間を考えるとできるだけ焦げ付かないようにしたいですよね。
最初にお伝えしたように、土鍋を使うときには「食材を入れ過ぎない」「長時間加熱しない」「火を強くしすぎない」ことが基本です。焦げるような臭いを感じたら火加減を調節しましょう。
そして、土鍋を長く愛用するためには、日頃のお手入れにも気をつけてください。
土鍋は急激な温度変化に弱いので、熱い状態の土鍋に冷水をかけて急冷することは避けましょう。
また、水気が残っているのも土鍋によくないので、洗い終わったら水分をよく拭き取り、15秒ほどコンロの火で空焚きしましょう。翌日も風通しのよいところに置いて乾燥させるとベストです。
土鍋の焦げを落としてキレイに使おう
鍋料理を中心に、さまざまな料理に活躍する土鍋。使用方法によっては焦げ付いてしまいますが、入れる食材の量や加熱時間・火力を加減したりすることで焦げ付きを防げます。
万が一焦げが付いてしまっても、重曹を使えば簡単に落とせるので時間をかけてしっかりとふやかしてあげてください。
土鍋の焦げでお悩みの方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね!