ガンコな汚れを落とすのに便利な、「セスキ炭酸ソーダ」。重曹よりも強力なので、セスキスプレーにして常備しておくと、とっても便利ですよ。
今回はセスキ炭酸ソーダを使ったセスキスプレーの作り方と使い方をまとめてご紹介します。
もくじ
セスキスプレーとは?セスキ水の効果は?
粉末状のセスキ炭酸ソーダを水に溶かして「セスキ水」を作り、それをスプレーボトルに詰めたものを「セスキスプレー」と呼びます。
セスキ炭酸ソーダは見た目はサラサラとしたただの白い粉ですが、水に溶かすとアルカリ性を示し、油汚れを溶かし落とせるのが特徴。スプレーボトルに入れておくと汚れを見つけたときにシュッと一吹きすれば、市販の洗剤のように使えて便利です。
ナチュラルクリーニングのアイテムとして有名な重曹よりも油分を落とすのに長けていますが、重曹とおなじ自然由来のアイテムで体への害もないのが魅力です。
セスキスプレーの作り方は?
- 必須
- セスキ炭酸ソーダ
- 水
- 100均などで手に入るスプレーボトル
- あると便利
- 計量カップ
- 軽量スプーンの小さじ
用意するのはたった3つ。作るのが初めてで、分量をしっかり守りたい人は計量カップと計量スプーンがあると便利です。
セスキスプレーの作り方は「水100mlに対してセスキ炭酸ソーダ1g」を混ぜるだけ。500ml入るボトルであれば、子供用のスプーン1杯ほどを目安に混ぜましょう。できたセスキ水をスプレーボトルに入れれば完成。
慣れてきたらスプレーボトルに直接「水」と「セスキの粉末」を入れ、振り混ぜて作るのでもOKですよ。
溶け残りがあるとノズルが詰まってしまうので、よく混ぜてくださいね。
セスキ炭酸ソーダの量を増やすとより汚れ落ちがよくなるので、掃除場所や汚れに合わせて調整していきましょう。
セスキスプレーはおうちのどこに使える?
ご紹介したとおり、セスキスプレーが得意なのは「油汚れを落とす」こと。おうちにあるベタつく汚れは油分を含んでいるものがほとんどなので、これらの汚れを見つけたら「とりあえずセスキスプレー!」と考えておけばOKです。
とくに重宝するのは油汚れが多いキッチンと、皮脂汚れが目立つリビングです。
①|キッチン
キッチンのコンロ周りの油汚れにたっぷりスプレーしてキッチンペーパーなどで拭き取るだけ。油を分解してくれるので、べたつくことなくスルッと落とせますよ。
コンロ天板の汚れはもちろん、魚焼きグリルや換気扇などのガンコ汚れでもびっくりするくらい簡単にとれるので掃除がスイスイ進められます。
②|リビング
ふだんはあまり目につきませんが、リビングは皮脂汚れでいっぱい。リモコンやドアノブ、照明のスイッチ、フローリングなど、肌が頻繁に触れる場所には皮脂が蓄積しています。
素材がデリケートな場合もあるのでティッシュにスプレーしてから拭き取ると皮脂汚れがスッキリ落とせます。セスキが残らないように最後に水拭きしてあげれば完璧です。
ほかにもトイレの床や壁、ドアノブ、トイレットペーパーホルダー、お風呂の床や壁、浴槽などの「肌が触れる場所」はセスキスプレーですべてキレイにできます。
セスキスプレーを活用!セスキ水は洗濯にも使える!
セスキスプレーが使えるのは掃除だけではありません。ガンコな汗ジミのある洋服の洗濯にも使えます。
使い方はとっても簡単で、襟や脇など「皮脂汚れの気になる場所にスプレーしてから洗濯する」だけ。部分洗い用の洗剤と同じように使えます。
シュッとひと吹きするだけで汚れ落ちがぐっとよくなり、黄ばみができにくくなります。洗面所にスプレーを1本用意しておくのもいいですね。
セスキスプレーの注意点!セスキ水に保存期限がある?
セスキスプレーはほとんどの油汚れを落とせる使い勝手のいい洗剤ですが、使うときには3つおさえてほしい注意点があります。
注意①|吸水性のある場所には使えない
畳や塗装のされていない木材など、水を吸い込んでしまう素材には使えません。自然由来の素材はセスキの成分と反応して黒ずんでしまうことがあるので注意しましょう。
注意②|作り置きは1ヶ月間だけ
手作りのセスキ水は完全に無添加なので、1ヶ月ほどで質が低下し、汚れ落ちが悪くなります。1回にボトル詰めする量は1ヶ月で使い切れる最低限の量にとどめておきましょう。
衣類の汚れも落とせるので、期限が切れたら洗濯洗剤と併用して投入すると無駄なく使えますよ。
注意③|肌荒れが気になる場合は手袋をする
普段使いであればほとんどは問題ありませんが、手荒れしていたり傷ができていたりするとしみる場合があります。肌の油分を分解してしまうので、肌荒れが気になる場合には手袋を着用しましょう。
セスキスプレーでついで掃除が簡単に!
自然由来で身体にも環境にもやさしいセスキ炭酸ソーダ。汚れ落ちもいいとなると一石三鳥のすぐれものです。
セスキスプレーを1本用意しておけばおうちのあちこちの掃除で活躍します。部屋ごとに1本ずつ用意して目につく場所に置いておけば、気になったときにすぐ掃除が始められます。これならこまめな掃除も簡単になりますね。