カラーボックスにカビが生えて困った経験はありませんか?お部屋の収納に便利なカラーボックスですが、実は唯一「カビが生えやすい」という弱点があるんです。
ここではカラーボックスにできてしまったカビを取り除く方法と、再発させないための対策方法をご紹介します。
カラーボックスにカビが生える原因は?

その原因は、カラーボックスを置く「環境」にあります。ボックスの「裏側」や「棚の奥側」などは空気の流れが悪いうえに、もともと使われている合板の端が湿気を吸い込みやすい特徴もあり、カビが生えてしまうんです。
ジメッとした環境が続くとカビ菌が活発に動きはじめます。まずは一度すみずみまで確認してみましょう。
カラーボックスのカビ取りに必要な道具

- 必須
- 『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
- ティッシュ
- ゴミ袋
木製のカラーボックスに『カビキラー』のようなカビ取り剤は使えません。というのも、漂白力が強いのでカビ自体の除菌はできますが、木材まで傷める可能性があるからです。
少しデリケートな素材にカビがついた場合は、「アルコール消毒」がおすすめ。しっかり除菌できて作業も簡単です。
アルコールはすぐに蒸発してなにも残らないため、素材を傷めません。掃除用では『パストリーゼ』などが有名ですが、手肌の消毒用などでも十分代用できますよ。
カラーボックスのカビ取り方法は?

次の手順で拭き掃除していきましょう。
どこにカビが生えているか把握する
棚にしまっているものを出し、裏側や床面、棚の奥などすべての面を確認する。
拭き掃除
ティッシュにアルコールを吹きつけ、拭き取る。一度使ったティッシュは使い回さずに捨てること。これでカビを広げにくくする。
周囲の壁も拭く
カビ菌はどんどんと広がるので、念のため棚を置いているまわりの壁や床も拭いておく。
乾かす
カラーボックスにたまった湿気を追い出すため、半日ほどそのまま放置して乾燥させる。
設置する
通気性を保つため、壁からは5cm以上離して設置すること。収納物を戻せば完了。
念のため、アルコール消毒は2回ほどおこなうと安心です。風通しのいい場所でしっかり乾燥させると再発しにくくなりますよ。
カラーボックスにできるカビの予防法は?

カビは湿った環境だとどんどん繁殖するので、湿気をためこまないよう次の2点を意識してみてください。
壁とのすき間を広げる
壁にぴったりくっつけてカラーボックスを配置している人は多いと思いますが、実はそれはNG。裏側の通気性が悪くなり湿気がとどまってしまいます。
壁とのすき間はできれば10cm、最低でも5cmほどは開けましょう。コースターなどを敷いた上にカラーボックスを乗せると、底面の通気性も確保できますよ。
こまめに換気する
こまめに窓やドアを開けて湿気を追い出すのもカビ対策に有効です。
雨が続く時期だと窓を開けられないので、エアコンの除湿機能などを活用したり、除湿剤を置いたりして湿気を取り除きましょう。
覚えておきたい

カラーボックスのカビに強い洗剤を使うのはどうしてNGなの?

塩素系漂白剤はたしかにシミまで取り除く強い漂白作用がありますが、木材に使うと脱色を起こして色落ちさせる可能性があります。
それでも、「どうしてもシミを落としたい…」という場合は、『キッチンハイター』などの液体タイプの塩素系漂白剤を数倍に薄めて使ってみてください。
ゴム手袋を着用し、雑巾などにその漂白液を染み込ませて拭き掃除しましょう。まずは裏側など目立たない場所から。数回に分けて拭けば、軽いシミなら落とせるかもしれませんよ。
カラーボックスのカビはしっかり落とそう

使うときには、ぜひカビによるトラブルに注意してください。置く位置を見直したり、換気したり、湿気をためない工夫がポイントです。
この機会におうちの収納の配置をあらためて確認してみてはいかがでしょうか。