クッションフロアに家具やイスなどを置いていると、移動したときに「へこみ」ができていてビックリした経験はありませんか?四角や丸の跡がくっきり残っていると、「直るのかな…」と心配になりますよね。
今回はそんなクッションフロアのへこみの直し方をご紹介します。意外と簡単に直せるんですよ。
もくじ
クッションフロアとは?どうしてへこむ?
クッションフロアは、クッションとビニールを組み合わせてつくられた床材のこと。クッション性や防水性が高く、子供のいるおうちなどでよく使われています。
このクッション性が、重いものを置いたらへこむ理由です。
裏を返せば弾力のあるクッションからできているので、へこみを元に戻すのは簡単なんですよ。
クッションフロアのへこみを直す方法は?
クッションフロアのへこみを直すのはとっても簡単。2つの方法があるので参考にしてみてくださいね。
放置する
クッションからできているので、へこみは放っておいても元に戻ります。強い力がかかっていた時間が長いほど元に戻るのにも時間がかかりますが、ほとんどのへこみは数日〜数週間ですっかり元通りになりますよ。
温める
できるだけ早くへこみを元に戻したいときは「温める」のがおすすめ。少し離したところからドライヤーの温風を当て、1分ほど温めてみましょう。こうすることで素材がやわらかくなり、なかの空気も温められてふくらみやすくなります。
クッションフロアのへこみが元に戻らないときはどうする?
クッションフロアに長期間重いものを置いていた場合などは、温めても放置してもどうしても直らない場合があります。
ずっと家具を置いていた場合は、戻るまでに1ヶ月以上かかることもあります。だんだんと直っていくのであまり気にせずそのままにしていて大丈夫ですよ。
それでもどうしてもへこんだままの場合は、フローリング補修用のパテを使って直すなどの処置が必要です。
クッションフロアのへこみを防止するには?
クッションフロアがへこんでしまうのを防ぐには「強い圧力を1点にかけない」ことです。むずかしくはないので、次を参考に取り入れてみましょう。
カーペットを敷く
テーブルやイスを置くならカーペットを敷くのがおすすめ。直接力が加わらないので、薄手のものでも十分へこみ防止に役立ちます。
また、カーペットを敷くと床とぶつかった音が出にくくなります。マンション暮らしのおうちや小さな子供がいるおうちには一石二鳥なんですよ。
台やカバーをつける
クッションフロアにかかる圧力は同じでも、面積が大きくなるとへこみは出にくくなります。めったに動かすことのない棚やソファの脚には、台やカバーを取り付けましょう。
専用のものを用意しなくても、丈夫なコースターなどで大丈夫。100均などでも売られているので手軽に取り入れられますよ。
クッションフロアのへこみを放置するとどうなる?
クッションフロアは賃貸マンションによくあるフローリングです。
賃貸のおうちは退去時に「原状回復」といって、入居前の状態に戻す義務があります。傷などを残すと敷金から補修費用を差し引かれるので、できるだけ傷やへこみは直した方がいいように思えますね。
でも実は、クッションフロアのへこみは原状回復の対象外。棚などをおくのは通常の生活の範囲内のことなので、借り手が補修費用を負担する義務はないんです。また日焼け跡なども経年劣化として扱われるので、ムリに直す必要はありません。
そのほか気になる人は、国土交通省の「原状回復ガイドライン」(※1)を読むと、どこまで直した方がいいのかわかりますよ。
クッションフロアのへこみは簡単に直せる!
クッションフロアはクッション性が高いのでへこみができやすいですが、直すのは放置するだけととても簡単。取り急ぎ何かする必要はありません。
どうしても取り除けないへこみや傷ができた場合だけ、市販の補修材で直してあげましょう。
※1 参考文献:国土交通省『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』