不意に重いものを壁にぶつけてしまって、壁に穴があいた…なんて経験ありませんか?どうにかしたい…と思っても、どう対応していいかわからずに、とりあえず隠しているという人も多いのではないでしょうか。
実は、壁にできた穴はおうちでも簡単に補修することができるんですよ。今回紹介する道具を使って、元通りの壁に戻しましょう。
壁の穴って補修できるの?
「壁の補修」はプロに任せるべき…?と不安になってしまいますね。
実は穴の補修は意外と簡単で、おうちでも簡単にできます。こぶし大の大きな穴でも問題なく元通りにできるんですよ。
ただ、壁の補修にはきちんとした道具が必要です。おうちにあるものでは代用できないので、まずは次のリストを参考に道具をそろえましょう。
壁の穴を補修するのに必要な道具は?
- 必須
- パテ
- ヘラ
- 網テープ
- 張替え用の壁紙
- 壁紙用の接着剤
- マスキングテープ
- カッター
- ヤスリ
- あると便利
- 定規
壁の穴をふさぐのは「パテ」という石膏と「網テープ」というネット状につくられたテープを使います。
道具をそろえるだけで大変そうですが、ホームセンターの壁紙用品コーナーにまとめて売られています。ネットショップでは次のようなセットも販売されているので、探すのはそれほど手間にはなりませんよ。
『石こうボード穴埋めパテセット』(家庭化学)
「石膏(パテ)」「ヘラ」「網テープ」がひと揃いになっている補修キットです。
大きな穴でもふさげる量のパテがついているので、たいていの補修はこれですみますよ。
『補修用カベ紙』(アサヒペン)
替えの壁紙がなければ別途買い求めましょう。補修用の壁紙のなかには裏地がシールになっていて接着剤が不要なタイプもあります。
色味や模様があうものを探す必要はありますが、貼り付けはとても簡単です。
『耐水性壁紙のりキット』(建築の友)
壁紙を貼る接着剤には剥がれを直すキットを使うのがおすすめ。しっかり貼り付けられるローラー付きなので、なじませるのがラクちんです。
壁の穴を補修する方法!
壁の穴の補修は「準備→壁紙をはがす→石膏を塗る→乾かす→壁紙を貼る」の流れで進めます。
乾かすのに少し時間がかかりますが、実際の作業自体は1時間ほどでできます。
準備
ホコリや汚れを取り除くため、タオルなどで周囲を軽く水拭きして乾かしておく。
補修用の壁紙を穴の部分に当てる
穴を覆うように補修用の壁紙を当てて、マスキングテープを使って固定する。
補修用の壁紙を切ってはがす
カッターを使い、補修用壁紙の上から元の壁紙を四角く切る。補修用の壁紙と一緒に切ることでサイズのズレがなくなる。
網テープを貼る
穴を塞ぐように網テープを貼る。強さに不安があるなら2重にしておくとよい。
パテを塗る
パテに水を加えて混ぜる。ヘラを使っ網テープの上から穴をふさぐように塗る。2〜3回塗ると強度が出る。
乾かす
3時間ほど放置して、パテが乾くのを待つ。
ヤスリでならす
ヤスリでこすって石膏のザラザラを取る。サラッとした平面に整えればOK。
壁紙を貼る
石膏にまんべんなく接着剤を塗り、切っておいた壁紙を貼り付けてなじませれば完了。
穴のまわりの壁紙と一緒に補修用の壁紙を切ることで、サイズを調節する手間が省けます。
壁の穴を補修するときのポイントは?
壁の穴を補修するときのポイントは大きく3点。意識して作業すると、より目立ちにくく仕上げられるので、あらかじめ確認しておきましょう。
色をあわせる
新たに貼る壁紙はしっかり色や模様をあわせるのが大切。できればホームセンターなどで、直接目で見て選びましょう。同じ壁紙でも経年劣化で色味が変わっていることも多いので注意してくださいね。
サイズをぴったりあわせる
新たに貼る壁紙のサイズがあわないと、すき間ができて補修した跡が目立ってしまいます。壁紙を切るときはズレないようにしっかりテープでとめ、手で押さえましょう。
パテはたっぷり塗る
パテは多めに塗るのがおすすめ。1回塗るだけでは網テープの裏側までは行き渡らないこともあるので2〜3回は重ね塗りしましょう。石膏が分厚いと補強になって、ぶつかってまた穴が空くのを防げますよ。
壁の小さな穴の補修方法は?
画鋲やネジなどを刺した小さな穴なら、大掛かりな補修は必要ありません。
ホームセンターなどで売られている「穴埋め剤」を使うだけで簡単に元に戻せますよ。チューブ状の使いやすいものを選びましょう。
穴をふさぐように流し込み、はみ出た分はティッシュなどで拭き取って仕上げたら完了。これだけで穴が目立たなくなりますよ。
壁の穴の補修はおうちでもできる!
壁に穴ができてしまったら、気持ちが落ち込んでしまいますね。
でも、キットを用意すれば自分たちで簡単に直せます。やってみると数時間で元通りに。見栄えの悪かった壁の穴もこれで気にならなくなりますよ。
自分で修理するのが不安であれば業者に頼む方法もあります。時間的な余裕も考えながらよりよい方法を選んでくださいね。