エアコンをずっと使っていると、「空気が出てこない」「風が冷たくない…」など不調になることがあり、いろいろチェックしたところ、室外機が動いていないかも?と不具合を発見することもありますね。
今回は、そんな「室外機が動かない」というトラブルの対処法を紹介します。
もくじ
そもそもエアコンの室外機の役割って?
室外機は外にあるのでふだん意識して見る機会はほとんどないと思います。
そもそもエアコンとは、「室外機」と「室内機」を1セットにしたもののこと。2つはつながっていて、室外機で室内と室外の熱の交換をしています。
夏は室外機を通して室内の熱を外に出し、冬は熱を取り込んでいるんです。
室内機ばかりに目がいきがちですが、室外機は人知れずはたらいてくれる縁の下の力持ちなんですね。
エアコンの室外機のファンが動かない!なぜ?
運転中に室外機が動いていないと不安に思うかもしれませんが、実はそれだけでは故障かどうか判断できません。
室外機は雨風にさらされてもいいよう丈夫につくられているうえに、もともと室温が設定温度になっていれば、自動で止まる仕組みになっているからです。
室内と熱の交換をおこなう場所なので、必要がなければ少し休むこともあります。まずは次の手順で状態をチェックしていきましょう。
エアコンの室外機が動かない|チェック項目3点
動かなくなった室外機をおうちで直すには3つのステップがあります。ただの不具合やエラーならこれだけで簡単に元通りになりますよ。
① 室外機の周囲にあるものをどかす
室外機のまわりを収納スペースとして使っている場合は、空気の流れが悪くなって室外機がうまくはたらけていない可能性があります。
とくに吹き出し口をふさぐようにモノを置いていたら要注意。室外機の安全装置などが作動しているかもしれません。
室外機の周囲には何も置かず、できるだけ風の通りがよくなるよう配置を工夫してください。
② 設定温度を調節する
室外機周辺のスペースを空けたら、室内に戻って設定温度を調節しましょう。
短時間でいいので冷房なら18℃、暖房なら30℃など極端な温度設定にしてエアコンが問題なく動くか確認してください。
ただ室温が設定温度になって止まっていただけなら、温度を変えればすぐに動き出しますよ。
③ コンセントを差し直す
設定温度を変えても室外機が動き出さない場合は、エアコンを再起動するのがおすすめ。
一度運転を止めたら、コンセントも抜いて完全に電源を落としましょう。1〜2分ほど待ってもう一度コンセントを差し込み、再度起動します。
内部のシステムにエラーが起きていただけならこれですっかり元通りになりますよ。
エアコンの室外機が動かない|修理の依頼を出すタイミングは?
紹介した手順を試しても室外機が動かないときは、熱を取り出すコンプレッサーやファンにトラブルが起きているのかもしれません。
この場合はおうちで対処するのがむずかしいので、修理が必要です。
まずは購入したメーカーへ問い合わせ、症状をくわしく伝えてみてください。室外機のトラブルは経年劣化が原因のことが多いので、賃貸のおうちなら管理会社に伝えて修理対応してもらうのもいいかもしれません。
エアコンの室外機が動かなくなる前にできることって?
一度室外機が動かなくなってしまうと、直ってもまた動かなくなりそうで心配になりますね。
下記のポイントに気をつけるて、室外機の不具合を起こしにくくしてあげましょう。
まわりにモノを置かない
室外機は室内外の熱の交換をするものなので、とにかく周囲の風通しをよくしてあげるのがポイント。
植木やベランダに置いてある荷物などは、1m以上離して置くようにしましょう。
直射日光に当てない
夏は特に、直射日光で室外機が暑くなりすぎると、うまく熱を逃すことができなくなってしまいます。
すだれを置いたり、離れた場所にものをおいて日陰を作ってあげると、効率的に空気を循環させられます。
結果、省エネや電気代の節約にも繋がりますよ。
ひどい汚れは拭き取る
また、普段はとくにお手入れなどは必要ありませんが、ひどく汚れてきた場合は雑巾などで拭いて汚れを落としてあげましょう。
こうすることで室外機の劣化が多少は抑えられますよ。
室外機が動かなくなったら、まずできることから
今回紹介した3ステップを試しても動かない場合は故障の可能性が高いので、ムリに対処せずプロに見てもらいましょう。
居心地のよいお部屋を保つためにも、面倒臭がらずにできるだけ早めに見てもらってくださいね。