壁紙をみると、ふとしたときに黒ずみや黄ばみが気になったり、カビが生えていることに気づいたりすることはありませんか。ほかにも、子供が落書きなど、さまざまな理由で汚れますね。
でも、ふだん頻繁に掃除する場所ではないので、意外と掃除方法って分からないですよね。
そこで今回は、汚れ別に5種類の掃除法と注意点などをまとめてご紹介します。
もくじ
壁紙クロスにつく汚れの種類は?掃除でキレイに落とせる?
おうちの壁紙はさまざまな汚れによって色がついたり、傷んだりします。大きく次の5種類の汚れに分けられます。
壁につく5種類の汚れ
② カビ
③ 黒ずみ
④ 黄ばみ
⑤ 落書き
汚れの特性にあわせて使う道具もそれぞれ少しだけ変えれば、どれもキレイに落とせますよ。どう掃除すればいいのか、次から1つずつ順番にご紹介していきます。
壁紙クロスの掃除|ホコリを取るには?
「ホコリ」は壁紙につく汚れのなかでもかなりラクに落とせます。壁紙掃除の基本になるのでしっかり覚えておきましょう。
用意するもの- 必須
- 『ウェーブ』などのハンディモップ
- 『クイックルワイパー』などのペーパーモップ
- マイクロファイバークロス(雑巾でも可)
効率的に掃除するにはハンディモップとペーパーモップを用意します。手の届く範囲はハンディモップ、天井の近くなど手が届きにくい場所はペーパーモップと使い分けると便利です。
あとは拭き掃除用に雑巾があればOK。繊維の細かいマイクロファイバークロスを使えば仕上がりがキレイになりますよ。必要があれば『かんたんマイペット』などの住居用洗剤を用意しましょう。
クロスを掃除するときの手順
ハンディモップでホコリを取る
まずはハンディモップでサッとホコリを払う。高い場所にはペーパーモップにドライシートをつけて払う。
雑巾で水拭きする
固く絞った雑巾で水拭きする。マイクロファイバークロスなら壁紙のデコボコにつまった細かいホコリもキレイに取り除ける。
水拭きだけで落ちない汚れがあれば、雑巾に『かんたんマイペット』などのリビング用洗剤を吹きかけて水拭きと同じように拭けばOKです。ただ、洗剤を使って拭いた部分だけがキレイになりすぎてムラになることがあるので、その場合には壁紙全体を洗剤で掃除してあげてください。
壁紙クロスの掃除|カビを拭き掃除!
家具の裏側や、風通しの悪い場所の壁紙に黒いシミがあったら、それはカビかもしれません。特に梅雨時期はおうち全体が湿っぽくなっているのでカビができやすくなっています。
壁紙に生えたカビは水拭きしただけでは落ちないので、次の手順で落としましょう。
用意するもの- 必須
- 『カビキラー』などの塩素系漂白剤
- 歯ブラシ
- 捨ててもいい雑巾
- ゴム手袋
壁紙にカビができた場合、『カビキラー』などの塩素系漂白剤が効果的です。
掃除の手順
歯ブラシに漂白剤をかける
使い古しの歯ブラシに『カビキラー』などの塩素系漂白剤を吹きかける。カビに直接スプレーするのはNG。
カビ部分をこする
漂白剤のついた歯ブラシでカビ部分をこする。強くこすると壁紙が傷むのでやさしくこする。
雑巾で水拭きする
すぐに水拭きする。洗剤を丁寧に拭き取れば完了。
ただし、壁紙によっては変色したり、傷めたりする原因にもなるので、まずは目立たない隅の場所で試してから本格的に使うようにしてください。
壁紙クロスの掃除|黒ずみを拭き掃除!
壁紙が黒ずむのは「スス汚れ」か「皮脂汚れ」が原因。見分けるポイントは「よく肌が触れる場所かどうか」です。
たとえば、換気扇やコンセントの近くの壁紙が黒ずんでいれば「スス汚れ」、電気のスイッチの周りが黒ずんでいれば「皮脂汚れ」の可能性が高いですよ。
スス汚れの場合
用意するもの- 必須
- 『かんたんマイペット』などの住居用洗剤
- 雑巾
- 掃除機
- 歯ブラシ
スス汚れは万能洗剤『かんたんマイペット』で簡単に取れますよ。
掃除の手順
歯ブラシでススをこする
歯ブラシでススをこすりながら、掃除機で吸い取る。いきなり水拭きしてしまうとススが伸びて広がるので注意。
洗剤を吹きかける
『かんたんマイペット』などの住居用洗剤を壁紙に吹きかけ、泡を塗り込むように歯ブラシでこする。
雑巾で拭く
乾いた雑巾で泡を取りきり、濡らした雑巾で水拭きすれば完了。
皮脂汚れの場合
用意するもの- 必須
- 『キュキュット』などの食器用洗剤
- 雑巾
- お湯
手垢や皮脂は酸性の性質をもつ油汚れの一種なので、『キュキュット』などの食器用洗剤で落とせます。
掃除の手順
雑巾を濡らす
手で触れるくらいのお湯に雑巾を浸けて濡らし、よくしぼる。
雑巾に洗剤をなじませる
しぼった雑巾に食器用洗剤を数滴たらしてなじませる。
壁紙を拭く
壁紙の目に沿って拭いていく。温めることで洗剤の効果が高まり、皮脂汚れがどんどんキレイに取れる。
乾拭きする
乾いた雑巾などで乾拭きして洗剤をキレイに取り除けば完了。
壁紙クロスの掃除|黄ばみを拭き掃除!
壁紙が黄ばむ理由は「油汚れ」か「タバコのヤニ汚れ」が原因。キッチン周りなら油汚れ、ふだんからタバコを吸うならヤニ汚れが考えられます。
ちなみに、日焼けなどの経年劣化による黄ばみは、壁紙を貼り直さないとキレイに戻りません。長く住んでいる場合、掃除でも白く戻せない可能性があることは覚えておきましょう。
油汚れの場合
用意するもの- 必須
- 『キュキュット』などの食器用洗剤
- 雑巾
- お湯
台所の壁に飛び散る油汚れには、手垢と同じように食器用洗剤が使えます。それでも落ちないときは、『キッチンマジックリン』などの台所用アルカリ性洗剤を使うと効果的です。
掃除の手順
雑巾を濡らす
手で触れるくらいのお湯で雑巾を濡らしよくしぼる。
雑巾に洗剤をなじませる
しぼった雑巾に食器用洗剤を数滴たらしてなじませる。
壁紙を拭く
壁紙の目に沿って拭いていく。温めることで洗剤の効果が高まり皮脂汚れがキレイに取れる。
乾拭きする
乾いた雑巾などで乾拭きして洗剤をキレイに取り除けば完了。
タバコのヤニ汚れの場合
用意するもの- 必須
- 『かんたんマイペット』などの住居用洗剤
- 雑巾
- 歯ブラシ
掃除の手順
洗剤を吹きかける
『かんたんマイペット』などの住居用洗剤を壁紙に吹きかけ、泡を塗り込むように歯ブラシでこする。
雑巾で拭く
乾いた雑巾で泡を取りきり、濡らした雑巾で水拭きすれば完了。
洗剤を使いたくないときは、重曹やセスキ炭酸ソーダを水に溶かしたスプレーが便利ですよ。
壁紙クロスの掃除|落書きはキレイに落とせる?
子供がクレヨンや色鉛筆、ボールペンなどで落書きをしてしまうこともありますね。そんなときは次の方法で落とします。
用意するもの- 必須
- 除光液
- 歯磨き粉
- 歯ブラシ
クレヨンや色鉛筆、油性ペンなどは「油」を含むので、それを溶かすために除光液を使います。
消毒用のエタノールや化粧を落とすクレンジングオイルなどでも代用できるので試してみてくださいね。
掃除の手順
雑巾に除光液を含ませ、壁紙に押し当てる
雑巾に除光液を含ませて、汚れがついた壁紙に押し当てる。浸透するまで少し待つ。
汚れを拭く
こするとインクが広がる可能性があるので、たたくかつまむようにして汚れを取る。
歯ブラシでこする
もし汚れが落ちていなければ、研磨性のある歯磨き粉をつけて使い古しの歯ブラシでこする。
仕上げに雑巾で拭く
仕上げに水拭きと乾拭きをすれば汚れがキレイに落とせる。ガンコな汚れも薄くなる。
壁紙クロスの掃除は「素材」に注意!
リビングやキッチンなど、おうちで使われているほとんどの壁紙は紹介した方法でキレイにできます。
ただ、土壁や布製の壁紙など、水気を吸い取る性質の壁には拭き掃除ができません。
たとえば、和室のザラザラした壁などは、拭き掃除すると洗剤ごと水分を吸収し、劣化が早まってしまいます。こういった壁には、漂白剤は特に相性が悪いので使わないようにしましょう。
あらかじめ拭き掃除できるか知りたいときは、手に少量の水を取って壁につけてみればわかります。水を弾いて垂れるなら安心して拭き掃除できますよ。
壁紙クロスはこまめな掃除でキレイを長持ち!
壁紙の掃除はそれほど頻繁にする必要はありませんが、毎日生活していれば汚れはどんどん蓄積されています。
本格的に掃除するのは手間がかかりますが、普段から部屋の中を換気するなどして風通しをよくしたり、汚れを見つけたらサッとウェットティッシュで拭き取ったりしているだけでもキレイに保てますよ。
いつもピカピカな壁に囲まれて気持ちよく生活してくださいね。