収納していた服に、カビ汚れで黒い点々ができて困った経験はありませんか?

自分で落とすことはできなくても、クリーニング店なら元通りにしてくれるのではないかと期待しますよね。

そこで今回は、服についた黒カビをクリーニングで落とすことができるのかについてご紹介します。

クリーニングで洋服のカビは落とせる?

服 カビのシミ

長期間収納していて衣替えでカビに気づいたときなど、いつカビができたかわからないような洋服は、クリーニングに任せるのが安心です。

特に衣類につく黒カビは、ほかのカビと比べても特殊で、植物のように根を張って繊維の奥深くに入り込むやっかいもの。黒い色素が深くまで入り込んでしまうと、家庭で元の色に戻すのはかなりむずかしくなります。

一度繁殖を始めるとすぐに広がり、色素が定着してしまいます。ひどい場合にはクリーニングでも落としきれないことがあるので、見つけ次第すぐに対処することが肝心です。

クリーニングでカビ取り|依頼時の注意点は?

クリーニング アイロン

カビで汚れた服をクリーニングに出すと「特殊染み抜き」というジャンルで受け取られます。

特殊染み抜きとは、カビに合わせて漂白剤などの薬品を調合し、繊維や柄をできるだけ傷つけずに染み抜きする方法のこと。家庭ではこの薬品が手に入らない上、調合もできないので再現するのは不可能です。

ただ、カビが深く染み込んでしまうと、プロの手でも完全には落とせないことがあります。受付のときにどれくらい落とせるのか、料金はどれくらいになるのかをよく確認して決めてくださいね。

クリーニングでカビ取り|自宅で洗う方法は?

実はカビ汚れができてすぐであれば家庭でも落とせる可能性があります。ただ、洗える服はかなり限られるので次の手順で確認しながら進めていきましょう。

① 洗濯表示を確認する

まずは洗濯表示を見て「50度以上のお湯で洗えるかどうか」「漂白剤を使えるかどうか」の2点をチェックしましょう。

洗濯表示 温度

洗濯表示 漂白

洗濯表示について詳しくは、下記の記事も参考にしてみてくださいね。

② 洗濯道具を用意する

必要なもの
必須
『ワイドハイター』などの酸素系漂白剤の粉末タイプ
洗面器
お湯

漂白剤は粉末タイプを用意するのがポイント。粉末の漂白剤は液体のものよりも漂白効果が高く、除菌効果も期待できます。

③ つけおきする

  • オキシクリーン お湯に溶かす
  • 手洗い 洗面器
  • レーヨン 洗濯 手洗い
  • 洗濯機 スイッチ ボタン

準備が整ったら染み抜き開始。つけ置き洗いをします。

お湯を用意する

洗面器に50℃ほどの蛇口からでる一番熱いお湯を張る。

洗浄液を用意する

漂白剤を計量スプーン半分〜1杯をいれてかき混ぜる。

カビがついた部分を浸す

カビがついて黒ずんだ部分だけを洗浄液に浸す。

放置する

1〜6時間ほど放置。浸けすぎると色落ちするので注意。

よく絞って洗濯する

最後に一度通常コースで洗濯したら完了。

お湯を使うことで漂白剤の効果が高まり、黒カビを落として白く戻します。つけおきの間にお湯が冷めてきたら足して再度温めるのもいいですよ。

クリーニングを頼らないようにカビは予防しよう

換気

黒カビによる洋服のシミは収納の工夫で十分予防ができるんです。

ポイントは「洗濯してしっかり汚れを落とす」「湿気をためこまない」の2点だけ。カビは汚れと湿気が大好物なのでこの2つがない状態にしておけば繁殖しにくい環境が整います。

洋服を長期間収納するときは汚れていなくても必ず一度洗濯するか、クリーニングに出して汚れを落としましょう。さらに、定期的に扉を開けて収納場所に湿気がこもらないよう空気を入れ替えるのも忘れずに。

収納前のひと工夫で、黒カビの心配がなくなりますよ。

クリーニングでカビ取りをするならすぐ行動を!

大切な服に黒カビのシミができてしまったら無理して家庭で落とさず、プロに相談するのが安心です。

早めの対処が肝心なので、カビを見つけたらすぐに落とすようにしてくださいね。