リビングのフローリングや畳のうえに毎日敷きっぱなしにしているカーペット。たまに消臭スプレーをかけるくらいで、ほとんど手入れしないけど「清潔なの?」と心配になりますね。
そこで気になるのが洗濯方法。そもそも洗濯できるのか、できるならどうやって洗うのか気になると思います。今回はそんなカーペットの洗濯にまつわる疑問にまとめてお答えします。
カーペットや絨毯は洗濯していいの?
おうちのリビングなどに敷いているカーペットや絨毯。ずっと敷いているうちに、食べ物のカスをこぼしたり、汗や皮脂が染み込んだりして汚れも臭いも気になってきますね。
そこで「洗濯で全部キレイに!」と考える人も多いと思います。洗濯できるのかどうか、まずはタグなどについている「洗濯表示」か「取り扱いについて書かれた書類」、「メーカーサイトの商品ページ」を確認しましょう。
読み方は洋服と同じで、洗面器のような形にバツ印がついたマークは「水洗い不可」。クリーニングに出すほかありません。裏地が固いものや毛がデリケートな素材だと水洗いできないことが多くあります。
それ以外の「手洗い」や「洗濯機洗い」など水洗いできるものであればで問題なく洗濯できますよ。
カーペットや絨毯はどう洗濯すればいい?
次に考えるのが「洗い方」です。基本的には洗濯表示の洗い方にしたがえば問題ありませんが、絨毯やカーペットの場合、「大きさ」が問題です。
ラグマットなどの比較的小さい敷物であれば洗濯機で洗えるものの、サイズが大きすぎると洗濯機に入りません。
水洗いできるもののなかでも、折りたたんで「洗濯機に入る大きさなら洗濯機で洗う」「入らないものは浴槽で手洗いする」と判断しましょう。
折りたたんでも浴槽にすら入らない大きさの場合は、クリーニングに依頼すると失敗が少ないですよ。
カーペットや絨毯の洗濯に必要な道具
- 必須
- 『エマール』などのおしゃれ着洗剤
- あると便利
- 洗濯ネット
- 柔軟剤
- ブラシ
カーペットの洗濯は、最低限、洗濯洗剤があればOKです。
もし洗濯機で洗えるものであれば「洗濯ネット」は必須。汚れを外側に向けて丸めたカーペットをネットに入れましょう。洗濯機に直接入れてしまうと、脱水時に遠心力で洗濯槽にへばりつき、エラーを起こすことがあります。
カーペットや絨毯を洗濯する方法!お風呂場をフル活用しよう!
カーペットや絨毯は少しサイズが大きいので洗濯機で洗うのがむずかしいですね。お風呂場を活用してキレイにしていきましょう。
シャワーで濡らす
お風呂のフタの上などに置き、シャワーを全体にまんべんなくかける
洗剤をなじませる
浴槽に水とおしゃれ着洗剤を規定の割合で混ぜ、その洗浄液にまんべんなく浸ける。
洗う
手で良くこすって洗う。カーペットの毛が固くて丈夫ならブラシでこすってもOK。
すすぐ
シャワーのキレイな水をかけて泡がなくなるまですすぐ。
柔軟剤をかける
必要があれば水をためて柔軟剤溶かし、少し浸して再度すすぐ。
脱水する
折りたたんで浴槽に置き、全体重をのせて脱水する。
丈夫なカーペットであれば、浴槽内で足踏みしながら洗うのでもOKです。あとは浴槽のヘリにかけておいて水が抜けるまで1時間ほど放置しましょう。
カーペット・絨毯を洗濯機で洗う場合は?
サイズが小さく洗濯機に入るもので、洗濯表示でも問題なければ、カーペットを洗濯機で洗うこともできます。次の手順で進めましょう。
下処理する
汚れが気になる部分に洗剤を直接かけてなじませる。
洗濯ネットに入れる
汚れた部分を外側にして丸め、洗濯ネットに入れる。
洗濯機に入れる
ネットごと洗濯機に入れ、洗剤と柔軟剤をセットする。
コースを選ぶ
「大物洗い」があればそれを選ぶ。なければ標準コースで。
脱水を設定する
脱水時間を30秒ほどに設定する。脱水時間が長いと毛が傷むことも。
運転する
洗濯して取り上げれば完了。脱水時間を設定できないなら、一時停止して引き上げる。
もしホコリや髪の毛がたくさんからまっているなら、あらかじめ掃除機をかけたり、ベランダではらったりして、洗濯機内に持ち込まない工夫をしてくださいね。
カーペットや絨毯を洗濯したあとは「M字」に乾かす!
カーペットを洗濯したあとは乾かして完了です。
水を吸って重みがあり、サイズも大きいカーぺットはなかなか乾きません。そこで干し方にひと工夫。
ただ物干し竿に2つ折りにしてかけるのではなく、物干し竿2本にまたがってM字になるように干します。こうすることで風の通り道が増え、乾きが早くなります。途中で裏返すと乾きがさらに早まりますよ。
最後にブラシで毛並みを整えればバッチリです。
カーペットや絨毯を洗濯なしでキレイにできる!?日々の手入れ方法は?
カーペットはふだんから丁寧に掃除していれば洗濯の必要がなくなります。
基本は毎日の掃除機がけで十分。週に1回程度ていねいな掃除をしてあげましょう。
何かこぼしてシミがついたら部分的な染み抜きをし、臭いが気になる場合は「重曹」を振りまいて掃除機で吸ってあげます。
汚れたときの対処法はいくつかあるので、それでも対処しきれないときだけ洗濯すると面倒が減りますよ。
カーペットや絨毯を洗濯すれば臭いも汚れもスッキリ!
カーペットはサイズが大きくなかなか洗濯する機会がありませんね。まずは洗濯できるカーペットなのか確認すること、そしておうちの環境で十分洗えるサイズかを確認してから洗濯に取り掛かりましょう。
洗い方自体にむずかしいことはありません。もし心配ならクリーニングに出すのが安心です。集荷してくれるサービスもあって便利ですよ。
洗濯してキレイになったカーペットなら寝転がっていても気持ちよく過ごせますね。