おうちのなかを彩ってくれるカーペットや絨毯。よく見ると汚れがたまっていて、気になっている人は多いのではないでしょうか。

そこで今回は、カーペットや絨毯をキレイにするための掃除のポイントをご紹介します。

カーペットや絨毯の掃除ではどんな汚れを落とせばいい?

カーペット ラグ

カーペットや絨毯は汚れがたまりやすい場所で、次のようなさまざまな汚れがつきます。


● 汗・皮脂
● 髪の毛
● 衣類のこまかい繊維カス・ホコリ
● 食べこぼし・飲みこぼし
● ダニ
● カビ

表面的にはキレイに見えても、繊維の奥には気づかないうちに汚れが積み重なっています

なので、きちんとした掃除方法で奥の汚れまでかき出すことが何よりも大切なんですよ。

カーペットや絨毯を掃除するコツは?

カーペットと掃除機

用意するもの
必須
掃除機
あると便利
『コロコロ』などのカーペットクリーナー

掃除機をかける

表面のホコリを掃除機で吸い取る。ゆっくり時間をかけて動かすのがポイント。

コロコロで髪の毛などを取る

さらに細かく汚れを取りたい場合は、カーペットクリーナーを使う。できるだけ簡単にすませたいなら①だけでも十分。

毎日の掃除はすでに多くの人が実践している「掃除機」を使う方法です。こまめに継続することが大切ですが、毎日がむずかしければ週に1〜2回でもOK。

たくさん吸いたいからと、つい力を入れてしまいがちですが、毛がたおれてゴミが出にくくなるので逆効果。「力を抜いてゆっくり動かす」のを意識しましょう。

また、「いろいろな角度からかける」のも奥の汚れを吸い出すコツ。一方向からでは取り切れない汚れが「タテ・ヨコ・ナナメ」と角度をかえることで吸い出せます。

カーペットや絨毯の掃除|しっかり掃除する方法は?

カーペット 絨毯 ラグ

用意するもの
必須
傘などの固い棒
掃除機
『コロコロ』などのカーペットクリーナー

カーペットや絨毯などは日々掃除機でキレイにしているつもりでも、少しずつ汚れがたまります。月に1回この掃除をすると、かなり細かい汚れを落とせますよ。

カーペットをはがす

カーペットの上に置いているものを移動し、カーペットをはがす。

裏側からたたいてゴミを落とす

ベランダなどに運び、裏側から傘などでたたいてゴミを落とす。こうすることで毛も立つ。

もとに戻して掃除機をかける

表面のホコリを掃除機で吸い取る。ゆっくり時間をかけて動かすのがポイント。

コロコロで髪の毛などを取る

髪の毛や糸くずなど、掃除機で取り切れない汚れはカーペットクリーナーで取る。

カーペットの奥につまった食べこぼしのカスやホコリがたくさん取れます。また、カーペットをはがした裏のフローリングにも汚れが落ちているので、このタイミングで掃除機で吸いましょう。

カーペットや絨毯を掃除するには洗濯も効果的

カーペットは掃除以外に洗濯でも汚れを落とせます

洗濯表示を確認し、水洗いできるもので、かつサイズが小さいものであれば数ヶ月に1回は洗濯したほうがキレイな状態で保っておけるのでおすすめです。

洗濯機に入らないサイズでも、お風呂で手洗いすることもできるので、大掃除などのタイミングで洗ってみるといいですよ。

カーペットや絨毯の掃除|汚れ別の掃除方法は?

掃除機でカーぺットをキレイにしていても、さまざまな汚れがついて困ることも…。それぞれの詳しい掃除法を紹介するので、ぜひ覚えておきましょう。

困る汚れ①|毛

ゴム手袋をつける

髪の毛やペットの毛など、長い毛がカーペットにからんだら「ゴム手袋」で取り除きましょう。

ゴム手袋をつけてなでるようにこすると、摩擦の力でゴミだけをからめとることができますよ。

困る汚れ②|飲み物によるシミ

カーペットにできたコーヒーのシミ

用意するもの
必須
『キュキュット』などの食器用洗剤
キッチンペーパー(ティッシュでも可)
雑巾 2枚

コーヒーやワイン、オレンジジュースなど飲み物をこぼしたら、次の手順で落とします。できるだけついてすぐに対処するのがキレイに落とすポイントですよ。

ティッシュで水分を拭き取る

ティッシュやキッチンペーパーを押し当てて水分をすぐに吸い出す。こすらない。

洗剤を吹きかける

『キュキュット』などの食器用洗剤か『かんたんマイペット』などの住居用洗剤をたっぷり吹きかける。

水拭きする

汚れの外側から中心に向かうように雑巾で水拭きし、汚れを追い出す。

乾拭きする

水拭きと同じ要領で、最後に乾拭きすれば完了。

シミの種類によって落とし方がちがうので、気になる人は確認してみてくださいね。

困る汚れ③|嘔吐物やペットの粗相

ペットの粗相 犬

用意するもの
必須
重曹
ペットシート(キッチンペーパーでも可)
掃除機
雑巾 2枚

カーペット上で嘔吐したときや、ペットによるおしっこなどで汚れることがあると思います。その取り方は次のとおり。

キッチンペーパーで拭く

ペットシートやキッチンペーパーで表面の汚れを取る。

重曹をまく

汚れた場所に重曹をこんもりとかける。2時間ほど置いて乾燥させる。

掃除機で吸う

時間がたったら掃除機でていねいに重曹を吸う。

雑巾で拭く

重曹が残らないようにしっかり水拭き、乾拭きすれば完了。

困る汚れ④|その他

カーペット・絨毯・マットのシミを染み抜き

用意するもの
必須
『オキシクリーン』などの酸素系漂白剤
お湯
雑巾 2枚

種類がよくわからない汚れには「酸素系漂白剤」を使います。いつの間にかついた黒ずみなんかもキレイに落ちますよ。

洗浄液をつくる

40〜50℃のお湯2Lに、酸素系漂白剤10gを入れてよく混ぜる。

雑巾をつける

洗浄液に雑巾をつけ、軽くしぼってシミを覆うようにのせる。

汚れを拭き取る。

雑巾を汚れにもみ込むようにこすって、汚れを出す。

布巾で拭く

洗剤が残らないようにしっかり水拭き、乾拭きすれば完了。

カーペットや絨毯の掃除|手間を省く方法は?

フローリング カーペット

カーペットや絨毯を長持ちさせるためには、普段から「乾燥」を意識することが大切です。

汚れたカーペットや絨毯が湿っていると、ダニやカビが繁殖しやすくなってしまうからです。特にカビは一度発生すると完全に取り除くことが難しくなってきて、カーペットの寿命を縮めてしまいます。

こまめに掃除ができない場合でも、湿気がたまらないように部屋の換気をしたり、ときどき端の方をめくってみたりして「乾燥」を心がけましょう。

カーペットや絨毯の掃除の頻度は月に1回、丁寧に。

カーペット・絨毯の皮脂汚れ

カーペットや絨毯をこまめに掃除するのが難しいなら、食べ物や飲み物などをこぼしてしまったときにだけでもすぐに掃除してください。「あとで掃除しよう…」という気持ちが、カーペット類の寿命を縮めてしまうことになりかねません。

カーペットや絨毯はお掃除次第で何年もキレイな状態で使うことができます。月に1回のていねいなお掃除を心がけましょう。