洋服や布団、使わなくなったものなど、いろいろなものを収納できる「押入れ」。布団を置いている場所以外はめったに開けないという人も多いと思います。

ただ、実はホコリなどがたまりやすく、湿気が多い場所なので、定期的に点検しないとカビが発生することもあるんですよ。

しまっているものを汚れから守れるように、今回は押入れの掃除方法をご紹介します。

押入れは掃除が必要?頻度はどれくらい?

押入れ クローゼット 収納 洋室

押入れは扉がついているので汚れが入り込むイメージがないかもしれません。でも、意外とホコリなどがたまっているんですよ。

6か月〜1年に1回くらいのペースで汚れ具合を確認し、掃除するようにしましょう。

布団をしまっている押入れであれば、布団から出るこまかい繊維がたまってホコリに。閉め切った空間なので湿気もこもりやすく、ホコリをエサにカビやダニが繁殖する可能性があるので注意が必要です。

定期的な掃除で押入れを守ってあげましょう。

押入れの掃除に使う道具は?

掃除機

用意するもの
必須
掃除機
あると便利
『パストリーゼ』などのアルコール除菌スプレー
雑巾(いらない布)

6か月〜1年に1回の掃除だからといって意気込む必要はありません。基本的にはホコリやこまかなゴミが積もっている程度なので、掃除機があれば十分です。

拭き掃除まで必要な場合も、おうちにあるものだけでキレイに掃除できますよ。

押入れの掃除の仕方は?

押入れ クローゼット ケース 引き出し

大まかな流れは「収納しているものを取り出し、掃除機でホコリを吸い取る」だけでOK。掃除機だけでは取れない汚れが広がっていたときは、アルコール除菌スプレーを使って拭き掃除してあげましょう。

ここでは、拭き掃除までを含めた掃除法をご紹介します。簡単に済ませたい場合は②までだけで大丈夫ですよ。

荷物を取り出す

押し入れの掃除はまずなかの荷物を出すことから。押入れに入れた荷物をすべて取り出す。衣替えのタイミングにあわせて掃除をするとラク。

掃除機をかける

荷物をよけると大きなホコリや髪の毛などがでてくる。掃除機で念入りに吸い取る。このときに押入れ内の天井や側面も忘れずにかけるのがポイント。

アルコール除菌スプレーで拭き取る

カビの発生予防のためにアルコール除菌スプレーを雑巾に含ませ、隅々まで拭き掃除する。

しっかり乾燥させる

せっかく消毒しても、水分が残るとカビが発生することがある。押し入れを開けたまま、数時間放置。このとき扇風機などで風を送り込むと乾燥しやすい。

荷物のカビをチェックして戻す

取り出した荷物にカビが発生していないかチェックする。カビがついているものは除去し、天日干ししたり風通しのよい場所に置いたりして乾燥させる。最後に元に戻せば完了。

また、このタイミングで整理もするといいですよ。しばらく使っていないものは処分して、押入れをスッキリさせましょう。

押入れの掃除でカビを見つけたら?

傷み

しばらく掃除をしていなかったり、梅雨で湿気がたまっていたりするとカビが生えていることも…。

取り方は簡単で、先ほどのアルコール除菌スプレーを使った方法で取り除けます。カビを広げないように、こすらず、つまみ取るイメージです。使った雑巾はそのまま処分しましょう。

カビができたからといって『カビキラー』などの漂白剤を使うのはNG。押入れには木材や塗装された板材などがよく使われていて、漂白剤を使うと傷めてしまうので注意しましょう。

押入れにダニがいることもある?

布団を収納している押し入れにはダニが潜んでいることもありますが、目に見えないほど小さな生き物なので、見つかることはありません。掃除機を念入りにかけてハウスダストなどを取り除いておけば大丈夫です。

乾燥を嫌う生き物なので、心配なときはしばらく換気して内側をしっかり乾かしておくといいですよ。

押入れを掃除したらカビ対策!

押入れを掃除したらカビ対策

押入れにしまっている布団には人間のフケや皮脂などが多くついているため、カビやすい環境です。掃除のあとはぜひカビ対策に努めましょう。

収納を見直す

押入れにぎゅうぎゅうに荷物をつめこんでいる人は要注意。ただでさえ湿気がこもりやすい空間なのに、荷物までぎゅうぎゅうだと空気が循環せず、奥の方ではカビが生えやすくなってしまいます。

荷物を減らし、押入れに対して7割くらいが埋まっている状態を目標にしましょう。

換気する

天気がよい日は、押入れの扉を半分開けて換気をすることもカビ予防になります。普段のお掃除のついでに2時間ほど換気してください。

人目が気にならない場所なら、押し入れのふすまをつねに15cmほど開けておくのもカビ対策になりますよ。

専用のアイテムを使う

押入れのなかで「すのこ」を活用し、布団の下に敷いたり、側面にも立てかけたりすれば、壁との間にすき間ができて通気性がよくなります。

さらに除湿機か除湿剤を置けば、カビ予防はばっちりです。

押入れの掃除とあわせて湿気対策!

押入れを掃除してしっかり乾燥させても、気づかないあいだに湿気がたまってカビやダニの繁殖が活発になることも。出した物をしまうときに、いっしょに湿気対策のグッズも入れると押入れのなかがキレイな状態でキープできます。

『備長炭ドライペット』(エステー)

備長炭ドライペット タンクタイプ どこでも用

出典:shop.r10s.jp

押入れなど湿気の多くなりがちな場所で活躍する置き型の除湿剤です。湿気と一緒にイヤな臭いも吸い取ってくれるので、いつも快適な押入れに保ってくれますよ。

『ぐんぐん吸いこむ大判シート』(エステー)

ドライペット 除湿剤 ぐんぐん吸いこむ大判シート

出典:shop.r10s.jp

押入れの湿気を吸い込んでくれるシート状の除湿剤です。シート状なので布団の下に敷いたり、隙間に入れたりとさまざまな使い方ができるのが特長。天日干しして湿気を飛ばせば繰り返し何度も使えますよ。

押入れを掃除してホコリを綺麗に

クローゼット 押入れ

押入れは湿気がこもりがちなので、荷物を詰め込みすぎず、換気をすることがカビ対策になります。

押し入れは入れっぱなしにすることが多い場所だからこそ、半年に1回くらいは掃除をして荷物を見直す習慣をつけるだけでカビに悩まされることは少なくなりますよ。