夏の風物詩である祭りや花火に欠かせない「浴衣」。特別な日のおしゃれを楽しんだら、来年も着れるようにクリーニングに出そうと考える人も多いですね。
ここでは、そんな浴衣のクリーニングにまつわる情報をまとめてご紹介します。どれくらいの料金や日数がかかるか見てみましょう。
浴衣はクリーニングに出したほうがいい?
実は浴衣は必ずしもクリーニングに出す必要はありません。綿や麻などの丈夫な生地をミシンでしっかり仕立ててあるので、おうちでも洗濯できるものが意外と多いんです。
ただ、次のような浴衣はクリーニングに出すのがおすすめ。手持ちの浴衣は出した方がいいのか、まずはチェックしてみましょう。
お気に入りの浴衣
高価なものや長く着るつもりで買ったものなど、お気に入りの浴衣はクリーニングで洗うのがおすすめです。おうちで洗うよりも生地に負担をかけずに洗えます。
シワや型崩れの気になる浴衣
何度か着てシワや型崩れが気になってきた浴衣もクリーニングがおすすめ。おうちの洗濯では汚れを落とせるものの、アイロンをかけてパリッとしあげるのはとても面倒なもの。クリーニングでプレスまでしてもらえば手間がかからなくなります。
浴衣をクリーニングに出す料金や日数は?
浴衣のクリーニング料金はお店によってかなりばらつきがあります。大手のクリーニングチェーンに依頼した場合は「2000~3000円」ほどが目安。
お店によっては帯が別料金だったり、汗などの染み抜き加工がオプションだったりします。依頼する前によく確認してくださいね。
クリーニングにかかる時間は早くて5日ほど。1週間ほどかかるという想定で逆算してクリーニングに出せば、予定を組みやすいですよ。
浴衣をクリーニングに出す頻度は?
浴衣を着るとかなり汗をかくので、できれば着る度にクリーニングや洗濯するのがおすすめ。
しかし、その分手間もお金もかかるので「最低で年1回、長期の収納前に洗う」ことを心がけましょう。
それ以外は、着たあとにしっかり干して汗を取り、消臭スプレーなどをかけておけばとりあえずは問題ありません。浴衣の下にインナーを着て汗を吸い込まない工夫をするのも有効です。
浴衣のクリーニングを自分でやる方法!
本来、クリーニングでは溶剤(油)を使ったドライクリーニングという方法で衣類を洗っています。ただ、浴衣のなかには水洗いできるものも多いので、おうちでも手間をかければ十分キレイにできますよ。
浴衣の洗濯に使うもの- 必須
- 『エマール』などの中性洗剤
- 柔軟剤
- のり剤
- 洗濯ネット
- アイロン
浴衣の洗濯には、素材にやさしいおしゃれ着用の洗剤を使います。美しい和柄も色落ちさせずに、汚れを洗い流してくれます。
さらに仕上がりをよくするため、のり剤や柔軟剤なども用意しましょう。
洗濯機を使った洗い方
浴衣はシワがよりやすいものの、比較的丈夫につくられているので洗濯機で洗えます。ただし、必ず「ドライコース」「おうちクリーニング」「手洗いコース」などのやさしい水流で洗うモードを選択しましょう。
少々手間はかかりますが、これだけでクリーニングに出す手間を省けます。
たたんでネットに入れる
袖と袖をあわせて半分に折る「袖だたみ」にして、大きめのネットに入れる。
弱水流コースで洗う
「ドライコース」などの弱い水流のコースで洗う。柔軟剤と洗剤を入れておく。
のり剤を加える
すすぎまで終わったら再度すすぎを選び、のり剤を加えて仕上げる。
脱水
10~20秒脱水にかける。
干す
袖に物干し竿を通して形を整え、半日ほど干す。
アイロンがけ
シワを伸ばすためにアイロンをかけて仕上げたら完了。
帯はデリケートな素材が使われていることもあるので、水洗いは避けましょう。汚れが気になるなら、食パンをちぎって練り、消しゴムのように使うと汚れが落とせますよ。
浴衣をクリーニングして長持ちさせよう
特別な日を彩る浴衣は、毎年着るのを楽しみにしている人も多いですよね。
大切な浴衣を来年以降もずっと着るためには、クリーニングに出してしっかりケアしてあげるのがおすすめ。
着る頻度や汚れの量、素材なども見ながらクリーニングと洗濯を使い分けて、浴衣を長持ちさせましょう。