寝室がなんだかジメジメしている…。そう感じたら、布団にカビが生える可能性と隣り合わせ。布団はカビが発生しやすいものなので、正しい対策が不可欠ですよ。
今回は布団の正しいカビ対策と、カビができてしまったときの取り方などをご説明します。
もくじ
布団や敷布団にカビが生える原因は?
布団や敷布団にカビが生える原因は、主に「湿気」です。カビは高温多湿の環境を好み、布団のなかはまさに格好のすみかになっています。
大人は眠っているあいだにコップ1杯分の汗をかくといわれ、これを吸い込んだ布団はつねに湿った状態に。こまめに布団を干したり、敷布団をあげたりしないと、こもった湿気がとどまってカビが繁殖してしまいます。
カビ菌はどこにでもいるので、湿気の多い季節は布団を少し敷きっぱなしにしていただけでも、あっという間にカビだらけ、なんてことになりかねません。
布団のカビ対策|正しい手順は?
布団や敷布団にカビがつくのを防ぎたいなら、カビが好む「湿気」をなくすのが一番です。普段から以下のように湿気をためないカビ対策を心がけましょう。
対策①|毎日、寝室の換気をする
寝室の湿度が高いと、それだけ布団も湿気りやすくなります。毎朝は難しくても、2〜3日に1回は寝室の窓を開けて空気の入れ換えを。窓は2ヶ所を開けて、空気が流れるようにするのがポイントです。
対策②|布団や敷布団を天日干しする
布団や敷布団は毎朝あげて、1〜2週間に1回は天日干しをしましょう。裏表それぞれ1時間ずつ日に当てれば、カラッとします。外に干せなくても日の当たる窓際に置いておくだけでも乾燥しやすくなります。
対策③|敷布団の下にすのこを敷く
敷布団が接している部分がもっとも湿度が高くなるので、すのこを敷いて空気の通り道をつくってあげると湿気がこもりにくくなります。すのこはホームセンターなどで手軽に手に入りますよ。
対策④|防湿シートをおく
すのこが固くて嫌な人は、湿気を吸い取ってくれる防湿シートを敷くのはいかがでしょうか?薄いシートなので、下に敷いている違和感もありませんし、布団の湿気をぐんぐん取ってくれます。湿気を吸ったシートは天日干しすれば繰り返し使えます。
対策⑤|シーツやカバーをこまめに洗う
敷布団や掛け布団のシーツ類はこまめに洗いましょう。シーツを外したほうがなかの布団も乾燥しやすくなり、シーツについた汚れも一掃できるのでおすすめです。
布団のカビ対策|おすすめのカビ防止グッズは?
布団類のカビ対策には市販の便利グッズを活用するのがおすすめです。効果的にカビ予防できて掃除の手間も減りますよ。
『ダブルインパクト』(テイジン)
敷布団の下に置くすのこは防カビ・除湿効果の高いものがおすすめ。この「ダブルインパクト」は、乾燥剤に使われるシリカゲルよりも約2倍の吸湿効果をもつのが特徴。湿気を吸いきっても天日干しすればくり返し使えます。
『調湿シート からっと寝』(西川リビング)
敷布団と床の間に敷く薄型のマットで、湿気を吸収してカビが繁殖しにくい環境に整えてくれます。コンパクトな上、干して乾かせば繰り返し使えるうれしい商品です。
『ふとん快適シート』(エステー)
布団や敷布団の湿気対策に、シートタイプの除湿剤を使うのもおすすめ。400mlもの水分を吸収してくれる上、この商品も干せば繰り返し使えます。
『布団干し袋』(東和産業)
花粉や黄砂、排気ガスを防ぎ、空気だけを通す極細の繊維素材を使っているカバー。これをかけてベランダで干せば、外の汚れを寄せつけずに湿気だけを取り除けます。黒い袋で太陽熱を集めやすく、効率的に干せるのもうれしいですね。
布団のカビ対策|カビを見つけたときは?
どんなにケアをしていてもカビが発生することはあります。軽いカビなら自分で取ることもできます。
アルコール除菌スプレーを用意して、カビが生えた場所にたっぷり吹きつけてください。これで表面のカビ菌は駆除できます。あとは水で固く絞った雑巾で拭き取りましょう。カビを広げないように、1回ごとに新しい面を使って拭いてください。
水で濡れたままだとカビる原因になるので、天日干しなどしてしっかりと乾燥させれば完了です。
布団のカビ対策|買い替えのタイミングって?
いくら布団や敷布団のカビ対策をしていても、環境によってはカビが生えてしまうことがあります。表面にできたカビならとれますが、奥まで入りこんだカビは自分で取り除くのは困難です。
漂白剤を使う方法などがありますが、自分でやると布団自体を傷める原因になるので無理は禁物。できれば丸洗いしてもらえるクリーニング店に相談しましょう。
ただ、プロの手でも奥底のカビまで除去できないことはあります。その場合は、新しい布団に買い替えてしまうのも一つの方法です。
布団のカビ対策はちょっとした心がけが大切
布団は毎日使うものなので、ケアを怠ってしまうとすぐにカビが生えてきてしまいます。すのこや防湿シートを敷いていればある程度は防げますが、それでも頻繁に布団を上げたり干したりしないといけません。
自分一人で布団のお手入れをしようと考えると大変ですが、毎朝起きたら自分の布団は自分で片付ける、週末には家族みんなで布団を干すなど、協力しあって取り組んではいかがでしょうか?
家族みんなでフカフカの布団とリラックスできる寝室を守っていくための習慣を始めてみてください。