敷布団の裏や隅っこにできてしまった黒カビ...。これから手入れすれば大丈夫だろうと、そのまま放置ししている人もいるかも知れません。
しかし、布団のカビをそのまま放置すると、布団やベッド、フローリングなどが劣化するだけではなく、健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。
今回は布団のカビをそのままにすると何がいけないのか、そして正しく除去する方法を説明します。
布団のカビをそのままにしてはダメなの?
布団にちょっとカビができたくらいならそのままにしても大丈夫だろう...と考える人もいるかもしれませんが、そのままにするのはNGです。
カビは自然に消えることはありません。対処しない限り、布団に残り続けます。カビは胞子を飛ばして布団だけではなく、寝室全体に広がっていきます。
その胞子は空気中にもただよっているので、それを吸い込むことでアレルギーを引き起こす原因にもなってしまうのです。
布団のカビはそのままにはせず、早めに対処することが大切です。
カビが残った布団でそのまま寝るとどうなる?
カビを除去せずにそのまま使い続けると、日々の寝汗や汚れが蓄積していくのでカビの繁殖スピードも早くなります。
布団にもどんどんカビが広がるだけではなく、布団を敷いているベッドやフローリングにもカビが移ってしまいます。ベッドやフローリングに黒カビができてしまうと取り除くのはむずかしくなります。
カビが生えた布団をそのまま使い続けるのは、あらゆる面に悪影響を及ぼすことは忘れないでください。
そもそも布団にカビができたのはどうして?
カビは「湿気」を好み、汚れをエサにして繁殖します[bold_end]。
布団は寝汗を吸っているのでつねに湿気を含んだ状態になっています。また、皮脂汚れや髪の毛、ホコリなどもたまるので、カビにとっては格好のすみかになります。
布団を数日敷きっぱなしにしていたり、定期的に布団を干して湿気を飛ばしたりしないと、短い期間で簡単にカビができてしまうんですよ。
布団のカビをそのままにせず、すぐ落とすには?
布団にできたカビは簡単には落とせません。
布団カバーなど洗濯できるものについたカビと、敷布団の裏側のように水洗いできない場所にできたカビでは落とし方が違います。
それぞれの方法を紹介するので、カビの定着具合に合わせて使い分けてください。
丸洗いできない布団のカビの落とし方
丸洗いできない布団のカビを除去するには、アルコール除菌スプレーを使いましょう。カビはアルコールに弱いので、しっかりと退治することができます。
また、カビはくっついた場所から場所へと移る性質があるので、拭き取るときは使い捨てできるキッチンペーパーなどを使いましょう。
カビにアルコール除菌スプレーをかける
カビがついた場所を含め広めにアルコールをかける。
カビを拭き取る
キッチンペーパーなどでカビを摘み取るように拭く。
再度アルコール除菌スプレーをかける
布団全体にアルコール除菌スプレーを吹きつける。
天日干ししたら完了
最後に完全に乾くまで天日干しする。
完全に乾かさないとカビが再発する恐れがあります。アルコールではカビの黒ずみまでは落とせませんが、カビ菌自体は除去できているので安心してください。
アルコールでは取り切れなかったカビのあとを落とすには、塩素系漂白剤などが必要です。ただ、塩素系漂白剤では布団の生地を傷めてしまうのでおすすめはできません。
丸洗いできる布団カバーやシーツのカビの落とし方
丸洗いできる布団カバーやシーツにしかカビが広がっていないなら、酸素系漂白剤でつけおき洗いしましょう。
酸素系漂白剤の規定量を溶かしたお湯にカバーやシーツを浸して1時間ほど放置するだけなので簡単ですよ。あとは通常通りに洗濯機で洗って乾かしましょう。
酸素系漂白剤が酸素の力でカビ菌や黒ずみをきれいに洗い上げてくれますよ。
そのままだった布団のカビを落としたらしっかり予防を
カビを除去できたら、再発しないように普段から予防に努めましょう。大切なのは「湿気をなくす」ことです。
湿気をためないように布団のケアを心がけてください。
万年床にしない
布団を敷きっぱなしの万年床にすると、裏側が湿った状態になりかびやすくなります。朝起きたら、布団をあげて風を通すようにしましょう。
布団を干す
敷布団は1〜2週間に1回は干して湿気を飛ばしましょう。天日干しなら表と裏の両面をそれぞれ1〜2時間日光に当てればOKです。布団を干すのが大変なら布団乾燥機を使うなど工夫してください。
シーツやカバーをこまめに洗う
敷布団のシーツや布団カバーなどをこまめにあらうのもカビ予防になります。1週間に1回程度洗えると効果的です。
布団のカビをそのままにするのはNG!清潔な布団を取り戻そう
布団にカビができたとき、ちょっとだけだからとそのままにしてはいけません。カビを放っておくと身体にも悪影響があり、布団やベッド、フローリングなどを劣化させる原因になります。
布団はカビやすい環境になってしまうので、普段からカビ対策を心がけてくださいね。カビが発生したときはそのままにせず、できるだけ早く対処しましょう。