「ロングアンドショートステッチ」は、刺繍の刺し方のひとつ。面を埋めるときに利用します。

一見、難しそうに見えるかもしれませんが、覚えると楽しめる図案の幅も広がりますよ。

今回は、ロングアンドショートステッチのやり方やコツをご紹介します。

ロングアンドショートステッチとは

ロング&ショートステッチ 縫い目 刺繍 ステッチ 裁縫

ロングアンドショートステッチは、主に図案の面を埋めたいときに使います。長い針目と短い針目で、何段かにわけて図案を埋めていくステッチです。

途中で糸の色を変えることでグラデーションを表現したり、縫い目の長さを変えることで面を平らに見せたり、キレイに整地されたように見せたりできます。

同じく面を埋めるときに使うサテンステッチは、図案の端から端まで糸を渡すため、小さめの図案に向いています。

サテンステッチでは針目が長くなり過ぎる面積が広い図案には、ロングアンドショートステッチを使いましょう。

少しずつ刺繍糸の色を変えることでグラデーション表現ができるのも、ロングアンドショートステッチの特徴です。

ロングアンドショートステッチのやり方は?

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ロングアンドショートステッチのやり方をご紹介していきますね。3段階に分けて面を縫って行く手順を紹介します。

1段目

  1. 布裏に糸を残す最初は布裏に10cmほど糸端を残す。刺しおわった後、糸を始末する。
  2. 1針目は長くする(1cm)図案の中心から針を出して長めの針目を刺す。1cmほどがおすすめ
  3. 2針目は短くする(0.8cm)最初の穴のすぐ隣から針を出して、1針目と平行に今度は短めの針目を左右どちらかに刺す
  4. 2〜3を交互に繰り返す図案の端までは②ロングと③ショートの針目を繰り返す
  5. 端にきたら中心へ布裏に渡っている針目をくぐらせて中心に戻り残った反対側も埋めていく

2段目


2段目は、1段目の2針目で刺した短い針目の下からスタートします。1段目の端から端まで刺しおわったら、布裏の針目にくぐらせて戻ってきましょう。

針目の長さを一定にして、1段目の隙間を平行に埋めていきます。

端まで刺し終わったら中心に戻り、反対側も同様に埋めていきましょう。

3段目


3段目は、1段目で刺した基準となる1針目の下からスタートします。2段目の端から端まで刺し終わったら、布裏の針目をくぐらせて中心に戻ってきましょう。

針目の長さを一定にして、2段目の隙間を埋めていきます。

端まで刺し終わったら中心に戻り、反対側も同様に埋めていきましょう。

繰り返し


図案をすべて埋め終わるまで、繰り返し刺していきましょう。

すべて刺しおわったら、布裏の針目に数回くぐらせて、少し長さを残して糸をカットします。

刺しはじめに残しておいた糸も同様に、数回針目にくぐらせてから、少し長さを残してカットしましょう。

ロングアンドショートステッチのやり方のコツ

「糸と糸の間隔をそろえる」「糸が平行になるように刺す」のが、ロングアントショートステッチをキレイに仕上げるコツです。

針目の長さはきっちりとそろえても、ランダムでもOK。ランダムな長さにすると面が平らに見える仕上がりになります。

長い方を1cm、短い方は0.8cmくらいで揃えておくと、針目が整理されて見えるので仕上がりがすっきりしますよ。

ロングアンドショートステッチを覚えて刺繍を楽しもう

刺繍 糸 ミシン

広い面を埋めるときに使うロングアントショートステッチは、基本のステッチのひとつです。

図案をグラデーションにするなど、できるようになると表現の幅がさらに広がりますよ。

ロングアントショートステッチを覚えて、刺繍を楽しんでくださいね。