洋服から小物まで、いろいろなものについているスナップボタン。簡単にとめられるので便利ですが、パーツが2つもあるので、つけるのはむずかしそうなイメージがありますよね。
一般的なボタンと比べて複雑そうな見た目ですが、意外と簡単にしっかり取り付けられますよ。
今回は、スナップボタンの正しい付け方をご紹介します。
もくじ
スナップボタンってどんなもの?
スナップボタンとは、突起のついたパーツとそれにあわせたくぼみを持つパーツから成るボタンのこと。
押し合わせればパチンと音がすることから、簡単にとめられるので、洋服だけでなくカバンなどにもよく使われています。
パーツが2つあるので、一般的なボタンと比べて取り付けには時間がかかりますが、正しい付け方を覚えれば、しっかり頑丈につきます。
キレイな仕上がりにもなるので、この機会にぜひマスターしちゃいましょう!
スナップボタンの付け方|必要なものは?
スナップボタンをつけるときは、「針」「糸」「はさみ」の3つを使います。普通の裁縫道具があれば問題ありません。コンビニなどで売られているソーイングセットでも十分です。
「まち針」があるとつけやすさがアップします。簡易ソーイングセットには入っていないものも多いので、必要であれば別途用意してくださいね。
スナップボタンの付け方|①基本の手順は?
ここからはスナップボタンの付け方を、写真を交えてご紹介します。
スナップボタンの凸凹はつける位置と順番があります。まずは凸のパーツからつけます。ボタンをとめるとき、上側にかぶせる布に縫いつけましょう。
① 玉結びをする
針に糸を通して玉結びをします。
② 表から針ですくう
ボタンをつけたい場所をすくいます。
ずれるのが心配な人は、チャコペンなどでマークしておくといいですよ。
③ スナップ穴に糸を裏から通す
スナップボタンを根本まで通したとき、玉結びが隠れるようにします。
糸を通し切ったら、親指で押さえます。ずれるのが心配な人は、まち針でボタンを固定するといいですよ。
④ スナップ穴の横に針を通す
スナップ穴のすぐ横に針を刺し、生地すくいます。
スナップ穴から再び出すとき、針を半分くらい刺したら、ボタンから伸びている糸を針に巻きつけます。
そのまま針を抜いて、ゆっくり糸を引いていきましょう。こうすることで、スナップボタンを糸でしっかり固定できるんですよ。
これを3〜4回繰り返してください。
⑤ となりのスナップ穴へ移動する
1つ目のスナップ穴が縫い終わったら、移動するスナップ穴の下をすくいます。
そのままスナップ穴から針を抜きます。これで移動は完了です。
この要領で、すべてのスナップ穴を縫っていきます。
⑥ 玉止めする
縫い終えたら、スナップボタンの近くで玉止めをします。
⑦ 裏側に糸を抜く
スナップボタンの下を通して針を抜きます。
こうすることで玉止めが隠れ、スッキリとした見た目になりますよ。
⑧ 下側の生地に印をつける
凸パーツが縫い終わったので、次は凹パーツを縫います。
凹パーツをつけたい生地に、凸パーツを押し当てて布に跡をつけます。
このように跡がつきます。
⑨ 凹パーツを同じ要領でつける
凸パーツと同じ要領で、⑧でつけた印に凹パーツを付ければ完成です。
スナップボタンの付け方|②糸を使わないつけ方も!
スナップボタンといえば衣類に縫い付けるタイプをイメージしますが、糸を使わないで取り付けるタイプもあります。
衣類に穴をあけて、布をはさむようにして取り付けるボタンで、糸を使わず簡単につけられます。
表からボタンが見えるため、それを活かしたおしゃれなデザインのタイプもあるんですよ。小物入れを作るときなどに使ってもいいですね。
スナップボタンの付け方|凹凸やゼッケンで失敗しないコツ
スナップボタンをつけるときは、以下のポイントに気をつけて縫いましょう。仕上がりがうつくしく頑丈になりますよ。
印を付ける
ゼッケンや衣服にスナップボタンを付ける場合、目印をつけてからスナップボタンを取り付けるようにします。1番の失敗は、ゼッケンがよれた状態でスナップボタンの位置が決まってしまうこと。
これを避けるためには、ゼッケンのサイズに合わせて衣服に付けるスナップボタンの位置を鉛筆など落としやすいもので印を付けることが大切です。
ゼッケン側のスナップボタンの位置を決めるときも、先に設置した衣服のスナップボタンに鉛筆などで色をつけておき、その上からゼッケンを押し当てるなどしてゼッケンのスナップボタンの位置がわかるようにしてからスナップボタンをつけましょう。
スナップボタンを糸で固定する
少し手間ですが、スナップ穴に通して縫うときは、ひと針ずつ糸を巻き付けてから抜くようにしましょう。外れにくく頑丈になります。
表に糸を出さない
裏生地がついた衣類に縫うときは、表側に糸が見えないように縫うといいですよ。
縫い目がないことでスッキリと見え、美しく仕上がります。
縫うときは針の先や糸の行方が見えないのでむずかしいですが、生地をすくうのに針を深く刺し過ぎないようにするのがコツです。
スナップボタンの付け方で頑丈さが変わる
スナップボタンはパーツが2つもあるので、取り付けが大変そうですが、正しく縫えば頑丈につけられますよ。
ぜひこの機会に、スナップボタンの正しいつけ方をマスターしてくださいね。