裁縫のとき、はじめに針に糸を通す作業がありますが、これがなかなかやっかい。うまく通らず、イライラしますよね。
スルッと通れば、そのあとも気持ちよく縫えるもの。
そこで今回は、針に糸を通しやすくする方法をご紹介します。糸通しを使わずにやる方法と、使う方法を順番に紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
糸通しのやり方!針に糸を通すコツは?
まずは糸通しを使わずに、針に糸を通す方法をご紹介します。
糸がうまく通らないのは、糸の先がケバケバしていたりグニャグニャしたりして安定しない、針の穴が小さすぎて見えないなどが理由です。
昔から糸の先を舐める方法がよく使われていますが、それでも入らないことが多いですよね。そんなときは、以下の方法を試してみてください。
糸の先を切る
糸の先を斜めにカットする方法です。先が細くなるので、穴に通しやすくなります。
ただし穴が小さい針だと、糸の一部しか入らず、途中で引っかかって穴部分でほつれることがあります。
糸が十分に入る穴なら有効ですよ。
糸の先を固める
ヘアスプレーやマニキュアを使って、糸の先を固める方法です。
ヘアスプレーを使う場合は指でとって糸にもみこみ、マニキュアを使う場合は通常通りの要領で塗るだけ。そのまましばらく待てば先が固まり、針に通りやすくなりますよ。
糸がうまく通ったら、固めた部分は切り落とすようにしましょう。
針と糸を持つ手を変える
通常は利き手で糸を持って針に通しますが、通らないときは逆の手で糸を持ってみてください。
利き手に針を持ち、糸に針の穴を近づけて通すイメージです。
意外と効果が高く、糸の先を固めてから試すとさらに通しやすくなります。
黄色い紙を背景にする
針の後ろに黄色い紙や布を置いておく方法もあります。
明るい色を置くことで、針穴の影がわかりやすくなり、穴まわりが見えやすくなります。
糸通しの使い方!楽に針に糸を通す方法は?
頻繁に裁縫をするのであれば、針に糸を通す「糸通し」を持っておくといいですよ。ここからは、糸通しの具体的なアイテムとその使い方を紹介しますね。
スレダー
薄い板やプラスチックなどの持ち手と針金でできた定番アイテム。正式名称は「スレダー」ですが、別名「糸通し」とも呼ばれます。
針金部分を針糸に通して使います。手に入れやすく、使い勝手もいいですよ。スリムで裁縫セットにそのまま入れられるのもうれしいですね。
スレダーの使い方
まずスレダーの針金部分を針穴に通します。
通した針金と針穴でできた輪に糸を通します。
スレダーを針穴から抜きます。
糸も抜いたら完了です。
とても簡単に通ります。
糸通しは、ワンタッチ針で楽にできる!
糸通しを使わなくても、楽に糸を通せる針を使うのも一つの方法です。
ワンタッチ針
一見普通の針ですが、針穴の上部に溝があるのが特徴です。糸を通さなくても、溝に引っ掛けるだけでOK。
ただ、針穴部分ば少し大きめのつくりで、パッチワークやデリケートな生地を縫うのには不向きです。
ワンタッチ針の使い方
針穴上部の溝に糸を当てます。
糸を針先方向に引っ張ります。
針穴に通れば完了です。道具なしでも簡単に通りました。
糸通しの使い方を覚えて針に糸を通そう
糸通しは、慣れなければスムーズに入れるのはむずかしいですが、いろいろな方法やグッズを使えば、簡単にできますよ。
手縫いのいちばんはじめの作業がスルッとできると、その後の作業もはかどるので、自分のやりやすい方法を見つけてみてくださいね。