糸やテグス、針を使ってビーズを編む「ビーズステッチ」。繊細でかわいいデザインがたくさんありますよね。
ビーズステッチは必要な道具も少なく、実は初心者でも気軽に始められるんです。
今回は、ビーズステッチのやり方や注意点についてご紹介します。
ビーズステッチとは?
ビーズステッチとは、糸やテグス、針を使って編む「ビーズ編み」のこと。
針を使うのでビーズを拾いやすく、初心者でも楽しみやすい手芸といわれています。
ビーズステッチを始めるときは、糸やテグス、専用の針、ビーズがあればOK。必要な道具が少ないのもうれしいですね。
同じ編み方でもビーズ次第でガラッと雰囲気を変えられるのも、ビーズステッチならではの特徴です。
ビーズステッチを始める前に…
ビーズステッチをする前に、ストッパービーズの止め方を覚えておきましょう。
「ストッパービーズ」は、編んでいる途中でビーズが抜け落ちないようにするストッパーの役割を果たします。
編みたいものに必要な長さの糸をカットして針を通したら、ストッパーになるビーズを1個通しましょう。
もう一度同じ方向から針を入れて、ビーズを固定します。
糸端から40cmほどのところで止まるように調整してくださいね。
ビーズステッチの基本的な編み方
ビーズステッチにはいろいろな編み方があります。ここでは基本になる編み方5種類をご紹介しますね。
ビーズステッチのやり方|① ペヨーテステッチ
ペヨーテステッチとは、レンガを並べたようにビーズが交互に並ぶ編み方です。
1段目に必要な数だけ、針でビーズをすくって通します。それから2段目のビーズを1個通し、1段目で通したビーズを1個飛ばして針ですくいましょう。
「ビーズを1個通して、下段のビーズを1個飛ばしてすくう」を繰り返し、好みの長さになるまで編んでくださいね。
ビーズステッチのやり方|② ブリックステッチ
ブリックステッチは、ペヨーテステッチと似ている編み方。レンガのような並びになりますが、ベヨーステッチとはビーズの向きが異なります。
端でビーズの増減が簡単にできるのが特徴です。
ビーズを2個通し、1個目と2個目にもう一度針を通します。それから3個目のビーズを通し、2個目と3個目にもう一度針を通しましょう。
「1個通して、1つ前のビーズと新しく通したビーズにもう一度針を通す」を繰り返して編んでいきます。
次の段で目を増やしたいときは、ビーズを2個通します。
下段のビーズとビーズの間の糸をすくって、2段目の2個目のビーズにもう一度通しましょう。
そして3個目のビーズを通し、下段の糸をすくって3個目のビーズにもう一度通します。
同じ手順を繰り返して端まで編んでいきましょう。
次の段で目を減らすときは、ビーズを2個通して下の段の端から2番目の糸をすくい、2個目から1個目の順番に針を通します。
さらにもう一度2個目のビーズに針を通します。
同じ手順で「ビーズを1個通して下の段の糸をすくい、もう一度同じビーズに通す」を繰り返して編んでいきましょう。
ビーズステッチのやり方|③ スパイラルロープ
スパイラルロープは、芯となるビーズに異なるビーズが螺旋状に巻きついたように見える編み方です。
芯になるビーズをいくつか通し、それから芯の周りに巻きつけるビーズを通しましょう。
芯のビーズに下から針を入れてすべてすくいます。巻きつけた周りのビーズは左側に倒してください。
芯になるビーズを1個通して、巻きつけるビーズを通します。
芯のビーズの下から2個目に針を入れて、上まですべてすくいます。巻きつけたビーズは先ほどと同様に、左側に倒してくださいね。
同じ手順を繰り返して編んでいきましょう。
ビーズステッチのやり方|④ ヘリンボーンステッチ
ヘリンボーンステッチは、2個のビーズがV字に見える編み方です。
1段目になるビーズを、偶数になるように通します。
2段目になるビーズを1個通して、下段のビーズの1個目をすくいましょう。それから2個とばして、もう一度下段のビーズを1個すくいます。
ビーズを2個通して、先ほどすくった下段のビーズのすぐ隣を1個すくいます。
これを繰り返して編んでいきましょう。
ビーズステッチのやり方|⑤ ネッティング
ネッティングは、ネットのような模様になる古典的な編み方です。
1段目になるビーズを通します。今回はわかりやすいように、18個通したと仮定します。
輪を作るように、下段のビーズを1個すくいましょう。針から数えて12個目をすくいましょう。
ビーズを5個通して、下段の一番端のビーズをすくいます。これで2つの輪っかが完成です。
「作りたいものに合わせた数のビーズを通して、同じ数ごとにビーズを1個すくう」を繰り返して編んでいきます。
ビーズステッチが終わったら糸始末をしよう
編み終わったら、編んできたビーズにジグザグと針を通してカットします。
もう一方の糸端も、最初につけたストッパービーズを外し、ジグザグと針を通してカットすれば完成です。
ビーズステッチの注意点
ビーズステッチは、ビーズ同士がピッタリとくっついていた方がキレイに見えます。
メーカーやシリーズなどによって穴の大きさや直径が異なるので、ビーズを用意するときは、同じメーカーのもので統一するのがおすすめです。
不揃いのビーズでは隙間ができてキレイに仕上がらない可能性があるので、注意してくださいね。
基本を覚えてビーズステッチを楽しもう
ビーズステッチは必要な道具も少なく、気軽に始めやすい手芸です。基本のやり方を覚えて、ぜひいろいろな作品に挑戦してみてくださいね。