天ぷらや揚げ物をするときに、専用の天ぷら鍋や揚げ物鍋を使っている人もいると思います。一般的な鍋に比べて油の温度を均一に保ちやすく、カラッと揚げられるのがいいですよね。

しかし使ったあとの洗い方には毎回頭を悩ませますね。油でベタベタになった状態をどう洗うのが正しいのか、気になりますよね。

そこで今回は天ぷら鍋や揚げ物鍋の洗い方について詳しく説明します。

天ぷら鍋・揚げ物鍋の洗い方は素材で違う

鍋の焦げ

天ぷら鍋や揚げ物鍋を洗うときは、その素材に注意が必要です。

ステンレス、銅、鉄などさまざまな素材がありますが、ステンレスと銅は基本的な洗い方は一緒です。ただ、鉄だけが洗い方が違ってきます。

というのも、ステンレスや銅、アルミの鍋は食器用洗剤を使っていいのですが、鉄の天ぷら鍋・揚げ物鍋を洗剤で洗うと表面をコーティングしている油まで剥がして焦げ付きやすくしてしまうからなんです。

天ぷら鍋・揚げ物鍋を洗うときはまずその素材をチェックしてみてください。

天ぷら鍋・揚げ物鍋を洗う前に油を処理する

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天ぷら鍋・揚げ物鍋を洗う前に、使用した油を正しく処理しましょう。

天ぷらや揚げ物に使った油は、そのまま排水口に流すのはNGです。市販の凝固剤を使うか、牛乳パックと新聞紙に吸わせるかして捨ててください。

ただ揚げ物に使った油は正しく保存すれば3~4回くらい繰り返し使えます。しっかりと濾して揚げ物のカスなどを取り除き、オイルポットに入れて冷暗所に置けばOK。揚げ物をする機会が多いのであればオイルポットを常備しておくと油の再利用ができるのでおすすめです。

ステンレス・銅の天ぷら鍋の洗い方

重曹

ステンレスや銅であれば重曹と洗剤を使ってしっかりと油のベタつきを落としましょう。

重曹を振りかける

鍋の中に残った油を重曹に吸わせる。重曹は油汚れを落とす力があるので効果的。

キッチンペーパーで油を吸った重曹を拭き取る

重曹に油を吸わせたらキッチンペーパーでざっと拭き取る。

お湯で流し、洗剤で洗う

食器用洗剤とスポンジでやさしく洗う。お湯を使うと油落ちがよい。

洗剤をすすぎ、水分を拭き取る

流水ですすいだあと、布巾などで水分をしっかり拭き取る。

乾かす

風通しのよい場所でしっかりと乾かせば完了。

重曹を使うことで油のベタつきを抑えることができます。

天ぷら鍋・揚げ物鍋にはアルミ製のものもありますが、アルミに重曹を使うと化学反応を起こして黒ずみができてしまいます。素材がアルミの場合には重曹は使わず、キッチンペーパーなどで油を拭き取るだけにして、あとは洗剤で洗ってください。

鉄の天ぷら鍋の洗い方

中華鍋 洗い方 タワシ 焦げ

鉄の天ぷら鍋は、重曹や洗剤を使わずにお湯とタワシだけで洗います。天ぷら鍋の表面になじんだ油まで落とさないためです。

キッチンペーパーで油を拭き取る

キッチンペーパーで残っている油をざっと拭き取る。

お湯で流しながらタワシで洗う

お湯をかけながらタワシでゴシゴシ擦り洗いする。

すすいだら水分を拭き取る

水で流したら布巾などを使って水滴をすべて拭き取る。

加熱して水分を飛ばし、冷ます

鉄は錆びやすいので加熱してわずかな水も飛ばす。水蒸気が出なくなるまで加熱したあとに火を止めて冷ませば完了。

鉄の天ぷら鍋・揚げ物鍋には重曹や洗剤は使いませんが、汚れや焦げ付きがひどいときは重曹や洗剤でしっかり洗っても構いません。そのあとで油を塗ってコーティングしてあげればOKです。

天ぷら鍋・揚げ物鍋の温度計の洗い方は?

キッチンの蛇口・水道

天ぷら鍋や揚げ物鍋には、温度を一定に保てるように温度計がついているものもありますね。

温度計は基本的に水洗いはNGになっているものが多いので、鍋とは別にして対処します。丸洗いできないと不安に感じるかもしれませんが、キッチンペーパーなどで拭き取れば十分キレイになりますよ。

時間が経ってしまうと油が固くなって落ちにくくなるので、揚げ物が終わったら早めに取り上げて油がサラサラの状態で拭き取るのがおすすめです。

天ぷら鍋・揚げ物鍋の洗い方を覚えて長く使おう

天ぷら鍋・揚げ物鍋は大量の油を使うので、油汚れがベタベタ残ってしまいますよね。ベタベタした状態で洗うとスポンジもすぐだめになってしまうので悩ましいですよね。

しかし正しく油を処分して、キッチンペーパーや重曹で残った油を拭き取ればベタベタ汚れに悩まされることは少なくなりますよ。

天ぷら鍋や揚げ物鍋の正しい洗い方を覚えて、長く使い続けてくださいね。