ふさふさと生地が毛羽立って保温性にすぐれているフリース。ほかの洋服とちがって、毛がたくさん付いているので汚れたときに「洗濯できるのかな?」と迷いますね。
今回は、そんな疑問にお答えするためにフリースの洗濯方法をまとめてご紹介します。洗い方をマスターすれば、おうちでキレイに洗えますよ。
フリースを洗濯する前に!「洗濯表示」でNGをチェック
フリースとは、表面を起毛させた(毛羽立たせた)洋服の総称です。よく服の素材と勘違いされることもあるのですが、実際は違います。
フリースの服には「洗濯機」が使えないもあって、「手洗い」でしか洗濯できない場合があります。まずは洗濯表示で洗い方を確認しましょう。
フリースの洗濯|必要なものは?
- 必須
- 『エマール』などのおしゃれ着洗剤
- 『レノア』などの洗濯用柔軟剤
- 洗濯ネット
- 手洗いの場合
- 洗面器
フリースの洗濯には『エマール』などのおしゃれ着洗剤を使います。ふだんよく使う『アタック』などのアルカリ性洗剤に比べて洗浄力がおだやかで、生地に負担をかけずに洗えます。
フリースは静電気が起きやすいですが、柔軟剤を入れるとその発生を抑えられるのでおすすめです。しかもふんわりと仕上がるので一石二鳥ですよ。
フリースの洗濯|洗濯機での洗い方は?
ここからは洗濯の方法を「洗濯機で洗う場合」と「手洗いする場合」の2つにわけて、それぞれどんな手順で進めるのか順番にご紹介します。
洗濯表示にしたがって洗い方を選んでくださいね。
フリースを洗濯ネットに入れる
毛玉がつかないように裏返し、軽くたたんで洗濯ネットに入れる。
洗濯する
「ドライモード」「手洗いモード」など、弱い水流で洗うコースを選択する。
洗濯機で洗うときは「ほかに洗濯物を入れない」のがポイント。色移りすることがあるので注意しましょう。
脱水は短い時間がいいので、10秒ほどに設定します。設定で変更できない場合は、脱水時に一時中断して取り上げましょう。10秒ほどの脱水で十分です。
フリースの洗濯|手洗いの手順は?
手洗いはやさしく手早く洗うのがポイント。揉んだりこすったりするのはNGなので避けましょう。
洗面器で洗濯液をつくる
洗面器に水をため、その量に見合った分量の洗剤を入れる。
裏返した服を入れて洗う
基本は押し洗い。シワになるのでこすったり揉んだりしない。
洗濯ネットに入れて脱水する
軽くたたんで洗濯ネットに入れ、洗濯機で10秒ほど脱水する。
すすぐ
洗面器にキレイな水を入れ直し、泡がなくなるまで何度かすすぐ。
柔軟剤を入れて脱水する
最後に柔軟剤をふくませて、再度10秒ほど脱水すれば完了。
フリースの乾燥や干し方|乾燥機はNG?縮ませないコツは?
フリースを洗ったあとは干せば完了。洗濯表示にしたがって干してあげます。
基本はハンガーを使った吊り干しでOK。少し形を整えてから日陰に干しましょう。
余裕があれば、ブラシや乾いたタオルなどで表面の毛をなで、毛並みを整えておくと仕上がりがキレイになりますよ。
乾燥機の使用は避けたほうが無難です。熱風で風合いを損ねる可能性が高いので注意してくださいね。
フリースを縮ませないためには「弱い脱水」と「自然乾燥」が大切
フリースと呼ばれる服の多くはポリエステル素材からできているので基本的にはおうちで洗えるはずです。
ポリエステルは色移りしやすい素材でもあるので白色の服と混ぜないことが大切。
また、フリースが縮む原因の多くは「乾燥機」にかけたり、長い時間強く「脱水」してしまうことだったりします。最後はゆっくり乾燥させることでシワや縮をふせげますよ。
フリースにアイロンはNG?
なかには乾燥後、シワが気になることもあると思います。
その場合は、130〜160℃ほどの中温であればアイロンをかけられます。
ただアイロンをかけるのではなく、必ずあて布をした上からアイロンをかけるようにしましょう。
フリースはおうちで洗濯してゆっくり干してあげよう
フリースは色落ちや毛玉がつかないように「少していねいに」洗ってあげるのがポイント。
もともと静電気でゴミを集めて汚れやすい素材なので、適度に洗濯してあげるとキレイな状態で着回せますよ。
柔軟剤がとても大切な役割をはたすので、忘れずに入れてあげてくださいね。