アイロンの使い方は誰に習うということもないので、おうちによってそれぞれのやり方があると思います。そのため、「これで本当に大丈夫かな…?」と心配になることもあるのではないでしょうか。
そこで今回は、アイロンの基本の使い方と、ワンポイントテクニックをまとめてご紹介します。
アイロンを使う前に確認することって?
アイロンは基本的にシワが気になる洋服に使えばOK。ただ、アイロンをかけられない服があったり、アイロンの設定温度にバラツキがあったり、アイロンの使い方は洋服によってまちまち。
まずは、洋服につく「洗濯表示」を確認し、最低限のトラブルを回避しましょう。
洗濯表示には、バツ印のついた「アイロン禁止」のマークと「低」「中」「高」の3段階の表示があります。基本的にはアイロンもこの3段階に設定できることが多く、表示にあわせておけばトラブルは起きません。
もしアイロンのかけ方の記載がないときは素材を見て温度を選びます。いくつかの素材が編み込まれている場合は、温度を低い方にあわせると安心です。
アイロンの使い方|準備するものは?
- 必須
- アイロン台
- アイロン
- あて布
- 霧吹き
- あると便利
- アイロン用シワ取り剤
あて布はデリケートな洋服のアイロンがけに使います。薄手のハンカチを1枚用意しておくといいですよ。
ワイシャツなどをピシッと整えたいときは、花王が販売している『キーピング』などのシワ取り剤やノリ剤を活用するとキレイに仕上がります。
アイロンの使い方|基本の手順とポイントは?
アイロンをかけるのはむずかしいと思い込みがちですが、そんなことはありません。アイロン自体に重さがあるので力を入れる必要はなく、軽くサッとすべらせていけばOKです。
上手にアイロンをかけるコツがいくつかあるので参考にしてください。
空いている手で服をなでながら
右利きの人は左手を、左利きの人は右手を使って服をなでながらアイロンをかけるとキレイに仕上がります。服をピンと伸ばすなど、常にフォローしてあげましょう。
縫い目は引っ張りながらかける
ボタンや襟など、縫い目の部分はアイロンをかけてるあいだにも少しずつ縮むことがあります。引っ張りながらアイロンをかけるとシワが少なくなります。
一方向へ動かす
アイロンは尖っている方(前方)に向かってすべらせるのが基本です。ジグザグに揺らしながらかけるとシワができるのでNGですよ。
アイロンの使い方|スチーム機能を使ってシワ伸ばし
通常はドライの状態でアイロンをかけることが多いと思います。ただ、「スチーム機能」などもうまく活用すれば次のような使い方もできますよ。
洋服についた臭いを消す
アイロンのスチームは脱臭・除菌効果があります。洋服から1cmほど離してスチームを当てれば、気になる臭いを抑えられます。
セーターなどの縮みを伸ばす
洗濯でセーターやニットが縮んだときもスチームが使えます。「蒸気を当てて、手で引っ張る」を繰り返すと少しずつ伸びて、縮みを戻せます。
汚れを浮かす
ついてから時間が経ってこびりついた汚れにもスチームを活用しましょう。汚れをふたたび湿らせて浮かせ、ティッシュなどで取りやすくなります。
洗濯後に早く乾かす
洗濯物にアイロンをかけてから干すというテクニックもあります。こうすることでシワが伸ばせるうえに、乾きも早まり一石二鳥ですよ。
アイロンを使ったあとの手入れは?
アイロンは使っているとどんどん表面(底面)に汚れがついてきます。気になるようなら手入れしてあげましょう。
キッチンペーパーなどに水をふくませて底面に貼り付け、10分ほど放置します。汚れがふやけたところで歯ブラシなどでこすってください。スチームの穴は念入りに。
もし落ちない汚れがついているなら、重曹を使ってこすると効率的に落とせますよ。
アイロンの使い方の注意点!陥りがちなトラブルとは?
アイロンをかけていると「こんなときどうするんだろう…?」と疑問に思うこともありますよね。ここではよくある疑問をいくつかご紹介し、その対処法をお答えします。
アイロンの滑りが悪いとき
アイロンはかけているうちに、熱で溶けた繊維やのり剤などがこびりついて、すべりが悪くなることがあります。使ったあとは濡れたフキンで拭くと滑りがよくなりますよ。
ビーズやししゅう飾りがあるとき
ビーズなどが溶けないように「低温」に設定します。そして生地を裏返し、タオルのうえにのせてアイロンをかけます。こうすることでビーズなどのデコボコを避けてアイロンをかけられます。
生地をこがしてしまったとき
ひどい場合は、残念ながらもとに戻りません。薄いこげなら、オキシドール1:水3で混ぜた液を吹きかけて日光に当てるととれることがあります。
アイロンの使い方をマスターしてパリッとキレイな服を着よう
アイロンの使い方は基本を覚えておけば、あとはそれを応用するだけ。数をこなしていくとどこでうまく力を抜けばいいかもわかってきます。
むじかしく手間のかかるものと考えすぎずに、市販の便利グッズも活用しながらパリッとキレイな服を身に着けましょう。1日を気持ちよく過ごせますよ。