高級素材として知られるシルク(絹)は、取り扱いがむずかしいイメージがありますよね。
汚れが気になるけど、洗濯してもいいのかな?と気になると思います。
そこで今回は、シルクをおうちで洗濯できるのか、そのときに洗い方はどうすればいいのか、注意点やポイントなどをまとめてご説明します。
もくじ
シルク(絹)の特徴は?どんな服に多い?
![蚕 絹 シルク](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/007/755/shutterstock_752601073-thumb_480.jpg?1527835072)
シルクは美しいツヤとしなやかさをあわせ持つ、肌触りのよい繊維。カイコの繭(まゆ)を糸の形状に整えて作られます。日本では「絹」の名で古くから着物などの織物の生地によく使われていますね。
羊から取れる「ウール」やカシミヤ山羊から取れる「カシミヤ」と並ぶ、貴重で上品な生地といえます。
身の回りでは、スカーフやハンカチ、ネクタイ、ブラウス、シャツ、マフラーなど肌によくふれるアクセサリー類として使われることが多いですね。
シルク(絹)の洗濯の前に確認すること
シルクは貴重でデリケートなので、普段着と同じ方法で洗濯できないこともあります。
まずは洗えるかどうかを確認するため、次の2つをチェックしましょう。トラブルなく洗濯するために、必ず確認してくださいね。
① 洗濯表示を確認
![手洗いできる 洗濯表示](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/005/699/wash_icon05-thumb_480.png?1513057881)
まずは隅に着いている洗濯表示を確認しましょう。洗濯表示に「手洗いできる」のマークがあれば、おうちでも問題なく洗えます。
![洗濯表示 水洗い不可](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/005/697/wash_icon03-thumb_480.png?1513057880)
シルクの衣類には「水洗い不可」のマークがついている服も少なくありません。
この場合は水で濡らすとシワができたり縮んだりとトラブルが起こる可能性が高いので、おうちでは洗えないと考えましょう。
水洗い不可の生地はクリーニングでしかできない「ドライクリーニング」という、水を使わない洗濯方法でキレイにするしかありません。
② 色落ちしないかをテスト
![色落ちテスト 洗剤](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/024/823/DSCF3295-thumb_480.jpeg?1649396545)
「手洗いできる」シルクの衣類でも、色柄物を洗うときは「色落ち」に注意が必要です。風合いを損ねないためにも、洗う前に「色落ちテスト」をしましょう。
薄めた洗濯洗剤をテッシュにつけ、洋服の目立たない場所をトントンたたきましょう。ティッシュに色が移ったり、柄が色が薄くなったりしないかチェックします。
シルク(絹)の正しい洗い方
![シルク スカーフ](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/025/136/DSCF3776-thumb_480.jpeg?1650504051)
シルクは数ある洋服の繊維のなかでも、とくにデリケートな素材の一つです。
水や洗剤、引っ張りなどに弱く、乱暴に扱うとせっかくの上品な雰囲気が台無しになってしまいます。水にひたすときから完全に乾くまで、いくつかの注意点があるので、あらかじめ把握しておくことが大切です。
![シルク(絹)を洗濯するときのポイント](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/026/820/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%82%AF%28%E7%B5%B9%29%E3%82%92%E6%B4%97%E6%BF%AF%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%8D%E3%81%AE%E3%83%9B%E3%82%9A%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%88-thumb_480.png?1687761444)
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シルク(絹)の洗濯|用意するもの
![手洗い](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/005/256/pixta_13947255_S-thumb_480.jpg?1510994448)
- 必須
- 洗面器(洗面所のシンクでも可)
- 『エマール』などのおしゃれ着用中性洗剤
- 洗濯ネット
- バスタオル
シルクの洗濯は「おしゃれ着用洗剤」とよばれる、繊維にできるだけ負担を掛けないようにつくられた洗剤を選びましょう。
あとは洗濯後水を切るためのバスタオルなどを用意したら準備完了です。
シルク(絹)の洗濯|洗い方
シルクは洗濯機を使わず、「手洗いでやさしく」洗うのが基本です。
洗面器で洗濯液をつくる
洗面器に水をため、その量に見合った分量の洗剤を入れる。
服を入れて押し洗いする
「やさしく手早く」を意識して洗う。押して離してを30秒以内で繰り返すだけでOK。
洗濯ネットに入れて脱水する
洗濯ネットに軽くたたんで入れ、洗濯機で15秒ほど脱水する。
すすぐ
洗面器にキレイな水を入れ直し、泡がなくなるまですすぐ。
タオルドライする
大きめのバスタオルを用意し、服を乗せてはさみこみ水分を取れば完了。
あとは洗濯表示にしたがって平干しや陰干しして乾かします。
ただ、丁寧に洗濯しても、少なからずシワが残ってしまう場合があります。もしシワが気になってアイロンをかけたい場合は、「110〜130℃であて布」をすれば大丈夫。できるだけ低温から徐々にこの温度まで上げていくと、よりシルクの負担を小さくできます。
シルク(絹)は洗濯機で洗えないの?
シルクの生地はとてもデリケートですが、パジャマなど、日々使う衣類などは洗濯機に対応したものもあります。
![洗濯表示](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/005/698/wash_icon04-thumb_480.png?1513057880)
上の洗濯表示に対応したマークがあれば、おうちの洗濯機でキレイにできますよ。次の手順で洗ってみましょう。
たたんでネットに入れる
服をたたんで洗濯ネットに入れる。汚れの目立つ部分が外側にくるようにすると効果的。
手洗いコースで洗う
おしゃれ着用の洗剤を入れ、やさしく洗えるコースで洗濯する。好みで柔軟剤をいれてもOK。脱水時間は短く15〜30秒ほどにとどめる。
ほかの洋服と混ぜて洗濯すると、脱水時にシワがつく可能性があります。できれば単品で洗ってあげましょう。
シルク(絹)の洗い方を覚えて洗濯しよう
![レース 洗濯物 洋服 ハンガー](https://d17uhz2kob7es4.cloudfront.net/images/pictures/images/000/002/280/shutterstock_519858844-thumb_480.jpg?1496131306)
シルクをおうちで洗ってもいいの?と疑問に思っていたと思いますが、ポイントさえ押さえれば洗えます。
シルクの洗濯は、「時間をかけず、できるだけ丁寧に洗う」を心がけて行いましょう。
シルクの洗い方を覚えておけば、ほかのおしゃれ着の洗濯にも応用できますよ。