最近SNSなどで話題の「オキシウォッシュ」。「100均で買えるってホント?」「どんな使い方ができるの?」などと気になっている人も多いかもしれません。
そこで今回はオキシウォッシュにまつわる情報をまるっと解説。
水回りの掃除から洗濯・染み抜きまで、家中で試して実践してみた様子をあわせてご紹介します。
「オキシウォッシュ」って?ダイソーやセリアでも売ってる?
「オキシウォッシュ」とは、紀陽除虫菊株式会社が販売する「粉末の酸素系漂白剤」のこと。
今回用意したのは1kgの大容量パックですが、ダイソーやセリアなどでは120gの小さなお試しパックが100円で販売されていて、手軽にお試しできることからSNSでも話題に。
パッケージを開けると中には白い粉と計量スプーンが入っています。一見すると何の変哲もない白い粉ですが、汚れを分解する酸素系漂白剤と油分をなじませる洗剤の成分がバランスよく配合されていて、見た目以上のパワフルな力をもっています。
「オキシウォッシュ」のココがすごい!
オキシウォッシュが評判の理由は、圧倒的に効果があり、場所も汚れも選ばず使えて、身体にも安全というすぐれた特徴があるからなんです。
成分の性質とあわせて、その特徴をくわしく紹介します。
どんな汚れも落とす
オキシウォッシュ最大の特徴はほとんどどんな汚れにも効果を発揮するところ。
洗浄力が高い「粉末の酸素系漂白剤」にさらに洗剤の成分が配合されているので、大掃除で立ち向かうような頑固な汚れまであっという間に分解できる力があります。
どこでも使える
オキシウォッシュは基本的に「水に強い場所ならどこでも使える」と考えて大丈夫。水回りはもちろん、リビングや玄関など幅広く使えます。
粉末なので濃度を自由に調整できるのもうれしいところ。ひとつあればどこでも掃除に取りかかれて重宝しますよ。
安全に使える
効果が高い洗剤は身体への負担が心配になりますが、オキシウォッシュの洗浄力は漂白作用のある「酸素」なので安心。赤ちゃんのおもちゃなどのデリケートな道具も安心して消毒できます。
ただ、洗浄力が高いので手肌を守るためにゴム手袋を着用する必要があります。
オキシウォッシュの使い方を解説!
オキシウォッシュの使い方は大きく分けると「掃除」と「洗濯」の2通り。
つけおきしたり薄めて使ったりと、粉末ならではの使い方があるので使いこなすのも楽しくできますよ。
掃除に使う
オキシウォッシュは「油汚れ」や「雑菌の汚れ」を分解するのが大の得意。この性質はキッチンやお風呂などの掃除にピッタリです。
小物は洗浄液をつくってつけおきして、テーブルなどは洗浄液を使って拭き掃除をすればOKです。
洗濯に使う
オキシウォッシュは「色素を含む汚れを分解・漂白する力」をもっているので、洗濯にも使えます。
普段の洗濯に加えるのも、頑固な汚れはつけおきで染み抜きするのも簡単。酸素系漂白剤は色柄物にも使えるので、どんな服でも失敗なく満足いく洗い上がりになりますよ。また、洗濯槽もきれいにできます。
オキシウォッシュの使い方を実践してみた!
オキシウォッシュの基本的な使い方は「40〜50℃のお湯に溶いてから使う」と、とても簡単。
お湯に溶かすとモコモコと酸素の泡が発生します。少量でつくれば壁や床などの掃除なら拭き掃除、小物類は液を多めにつくってつけおきするなど、シーンごとに使いやすく工夫してみてくださいね。
オキシウォッシュの使いみちはとても幅広くあります。今回7つの場所で実践してみたので、掃除するときの参考にしてください。
もくじ
オキシウォッシュの使い方〜キッチン編〜
キッチンはコンロに油汚れ、シンクに雑菌の汚れがありオキシウォッシュが大活躍できる場所。
普通の洗剤ではなかなか落とせない汚れも、オキシウォッシュならぐんぐん分解してくれます。
シンク周りの汚れ落とし
シンクの掃除はオキシウォッシュをお湯で溶いたもので軽くこするだけで落とせますが、おすすめなのが今回試した「シンクを使ったつけおき洗い」です。
シンクに栓をしてお湯を張り、オキシウォッシュを付属のスプーン1杯混ぜればつけおき液のできあがり。
オキシウォッシュはお湯に溶かすと洗浄作用の泡がモコモコと出てきます。
軽く混ぜて泡立たせたら、汚れがたまってきた鍋や小物類を放り込んでつけおきします。
1〜2時間ほどそのまま放置し、時間がたったら食器洗いと同じようにすすげば完了。
これだけで焦げつきや茶渋などの頑固な汚れが面白いように取れて、シンクもピカピカになりますよ。
コンロ周りの油汚れを落とす
コンロ周りは拭き掃除で汚れを落としていきます。今回はシンクにためた液を使ってIHコンロのトッププレートを拭き掃除しました。
拭いただけでは白い膜のような洗剤の跡が残るので、水拭きで仕上げるのを忘れずに。壁なども同じようにキレイにできます。
ガスコンロの場合は五徳などを外してシンクのつけおき液にひたしておくのもいいですね。
オキシウォッシュの使い方〜お風呂編〜
オキシウォッシュは雑菌が繁殖しやすいお風呂でも大活躍。塩素系漂白剤とちがい、ツンとする臭いもないのでテキパキと進められますよ。
小物類の汚れを一掃する
キッチンのシンクと同じように、お風呂の浴槽を使ってつけおき洗いができます。お湯を半分ほどに減らし、オキシウォッシュを付属のスプーンで5杯ほどいれましょう。
水4Lに対してスプーン1杯が目安ですが、オキシウォッシュはかなり泡立ちがいいのでこれくらいでも十分。
手桶やイス、フタや子供のおもちゃなど浴室小物をまとめて沈め、2時間ほど放置します。
時間がたったら水を抜き、軽くこすり洗いして仕上げます。なかなか落ちなかった黒ずみや石鹸カス汚れも、これでさっぱり落とせました。
排水口のヌルヌルを取る
オキシウォッシュの除菌効果は排水口まわりのヌルヌルにも効果的。
オキシウォッシュを溶いた状態だと流れやすいので、お湯を注ぎ入れたあとに粉末をふりかけるのがおすすめ。
しっかり除菌したいときはビニール袋などを使って、外したパーツをつけおきするといいですよ。
オキシウォッシュの使い方〜トイレ編〜
オキシウォッシュの除菌効果はトイレでも活用できます。便器やタンクなど、水がたまる場所は雑菌が繁殖しやすいので定期的にやってみてくださいね。
黒ずみの除菌
水面付近にリング状にできる黒ずみは雑菌やカビが繁殖した証拠。スプーン半分ほどのオキシウォッシュをお湯で溶いたものを全体に注ぎ入れ、放置するだけで簡単に除菌ができます。
もこもこの泡が便器に広がります。オキシウォッシュは長くつけおきしても問題ないので、寝る前にふりかけて朝流すようにするといいですね。
タンクの除菌
意外と盲点なのが、タンクの汚れ。長年開いていないトイレタンクは内部で雑菌が繁殖し、真っ黒になっているかもしれません。
便器と同じように、タンクにもお湯で溶いたオキシウォッシュを注ぎ入れます。
タンク内の水で薄まってしまうので、スプーン1杯ほどを使って濃い目につくっておくといいですよ。
オキシウォッシュの使い方〜洗濯槽や・洗面台編〜
オキシウォッシュは洗面所でも効果を発揮できます。
洗濯機のカビ取り
つい掃除を忘れがちな洗濯機も、オキシウォッシュでキレイにできます。オキシウォッシュの除菌作用、発泡作用で奥に潜むカビも退治できるんです。
やり方は簡単で「40〜50℃のお湯を満水までため、オキシウォッシュをスプーン2〜3杯加えて放置する」だけでOK。多めにいれると効果も高まりますが、泡があふれてくるので慎重にしましょう。
1〜3時間ほど放置すると裏側の汚れが水面に浮いてきます。軽く取り除いたら、1回通常コースで運転したら完了です。
シンクの掃除
キッチンのシンクと同じように、洗面台のシンクももちろんピカピカになります。
やり方もつけおきと同じで大丈夫ですが、洗面台の汚れはキッチンに比べると落としやすいので拭き掃除でも大丈夫です。
オキシウォッシュの使い方〜リビング編〜
水回りに効果の高いオキシウォッシュですが、リビングなどの拭き掃除にも活用できます。
ただ、少し強い洗剤なので事前に傷みなどが起きないか目立たないところで確認してから使うと安心です。
壁やテーブルの汚れ取り
壁の黒ずみやテーブルのベタベタは手垢や食べかすなどの油分が原因。
お湯1リットルにオキシウォッシュをスプーン3分の1ほどを溶かして洗浄液を作り、拭き取りましょう。
最後に水拭きで仕上げれば完了です。ひどい汚れでなければ、もっと薄めにつくっても大丈夫です。
カーペットの染み抜き
洗濯や染み抜きにも使えるオキシウォッシュはカーペットについた汚れを落とすのにも使えます。
大まかな汚れを取り除いたあと、お湯で絞った雑巾にオキシウォッシュを軽くふりかけてなじませ、トントンと叩きましょう。
油分を分解し漂白する効果があるので、カレーなど色の強い汚れでも簡単に元通りにできます。
オキシウォッシュの使い方〜玄関編〜
オキシウォッシュをお湯に溶いたときに出る泡は、汚れを浮かせて流しやすくする作用があります。これは、玄関タイルなどの黒ずみを落とすのにピッタリ。
お湯1リットルにオキシウォッシュをスプーン3分の1ほどを溶かしてタイルにまき、軽くこすり洗いしましょう。
最後に軽く水で流してオキシウォッシュをすすげば完了です。これでタイルに入り込んだ土汚れを落とせてピカピカにできますよ。
オキシウォッシュの使い方〜洗濯編〜
オキシウォッシュに使われている「酸素系漂白剤」はもともと洗濯向けにつくられたもの。衣類の汚れを落とすのももちろんできます。
普段の洗濯で使う
色柄物も傷めず汚れをさっぱり落としてくれるので、粉末洗剤としてふだんの洗濯に使えます。付属のスプーン1杯をいれましょう。
お湯に溶くのが一番ですが、めんどうなときはそのままで大丈夫。洗浄効果の高いオキシウォッシュなら、汗ジミや臭いなどが発生しにくくなりますよ。
染み抜きに使う
カーペットの染み抜きに使ったように、オキシウォッシュは染み抜きにも使えます。
洋服の場合は大まかな汚れを取り除いたあと、オキシウォッシュをお湯に溶いたオキシ液につけおきすればOK。
30〜60分ほど放置したら軽くすすぎ、普段どおりに洗濯すればOK。これだけで頑固なシミもスッキリ取り除けます。
靴洗いに使う
頑固汚れに効果の高いオキシウォッシュなら、靴の汚れもお手の物。
お湯4リットルにスプーン1杯のオキシウォッシュを溶かして混ぜ、2時間ほどつけおきしましょう。
酸素の泡が効いて汚れがぐんぐん浮いてきます。ブラッシングで汚れを落として仕上げれば完了です。
オキシウォッシュの使い方のポイントは?
オキシウォッシュはどこでも使える万能洗剤ですが、粉末でなじみのないタイプということもあり、使うときにはちょっとしたポイントがあります。
おさえておくと、より効果的に楽しみながら掃除できますよ。
お湯に溶かす
オキシウォッシュは「40〜50℃のお湯に溶かす」のが第一のポイント。温かいお湯を使うことで溶けやすくなる上、漂白効果を持つ酸素の泡が活発にはたらきます。
冷水で溶くとこのように水に溶けません。泡も発生せずせっかくのオキシウォッシュが効果を発揮できないんです。
洗濯などでめんどうなときは水に溶いても大丈夫ですが、最大限の効果は期待できないことを覚えておきましょう。
つけおきは長めに
オキシウォッシュを使ったつけおきでは「長めに放置する」のがコツ。汚れを分解する酸素はゆっくり働くので「30分以上」が目安。
最大一晩(6時間)を目安に、汚れにあわせて調節してみてくださいね。
手で触れない
オキシウォッシュは洗浄力の高い洗剤なので、素手で扱うと肌に必要な油分まで分解されてしまいます。
手荒れの原因になるので、必ずゴム手袋をして作業しましょう。
オキシウォッシュはどこで買える?ダイソーやセリアにもある!
オキシウォッシュは人気が高まっている洗剤ではありますが、まだ発売したてでどこのお店にも置いてあるわけではありません。
今回使った大袋タイプは大型のドラッグストアやホームセンターなどであれば扱っていることも。
120gのお試し小袋パックなら、近くのダイソーやセリアに売られているかも。まずは近くのお店を確認してみて、なければネット通販で取り寄せるのがおすすめです。
『オキシウォッシュ 計量スプーン付』(紀陽除虫菊)
幅広く使えるので、大容量タイプがほしい!という場合は今回準備した1kgのパックがおすすめ。
小分けにしておうちのあちこちで収納しておくと、いつでも使いやすくできますね。
『オキシウォッシュ ボトル入』(紀陽除虫菊)
まずお試しで使ってみるなら、680gのボトルタイプがおすすめ。保管しやすく扱いやすいのがメリットです。
計量スプーンはついていませんが、フタ山盛り1杯がパックタイプの計量スプーン1杯と同じくらいなので目安にしてくださいね。
オキシウォッシュが効かない汚れはある?
オキシウォッシュは家中の汚れに幅広く使えますが、ひとつだけ「水垢」には効果を持ちません。
水垢はシンクなどに現れる白い粉状の汚れ。水に含まれるミネラル分が残ったもので、クエン酸などの酸性の道具でないと分解できません。
逆に言えばオキシウォッシュは「水垢以外には効果がある」ということ。「とりあえずはオキシウォッシュを試してみる」と考えて使うのもいいですね。
オキシウォッシュで家中キレイに!
オキシウォッシュは、家中のあらゆる汚れに効果があります。まずは小袋から試してみて、その汚れ落ちを体験してみてくださいね。
いろんな場所に試しながら使うと、ふだんの掃除も楽しくなりそうですね。