子供が真っ黒な上履きを持ち帰ってくるとびっくりしますよね。ゴシゴシ洗っても生地が毛羽立つだけで一向に汚れが落ちず、うんざりしたこともあると思います。
実はガンコな汚れにはあるコツを取り入れると汚れが落ちやすくできるんです。
今回は、上履きや上靴の洗い方とそのポイントをご紹介します。
もくじ
上履きの汚れはどうして落ちない?
上履きの汚れがなかなか取れないのは、洗わずに汚れが蓄積している上に、汚れの種類が多様であることが原因です。
身につけている時間が長いので、足から出た汗をたくさん吸い込み、泥や土ボコリ、給食のときの食べこぼし、教室のホコリなどもくっついて、洋服とは比較にならないほどの汚れが染み込んでいます。
なので、ただこするだけで簡単にはキレイにはできません。
上履きを洗うのに使うものは?
子供の上履きは布でできていて、ついている汚れも洋服に近いので洗濯洗剤がよく効きます。ふだんの洗濯では多くの水に溶かして使っていますが「濃厚なまま使う」と効果をかなり高められるんです。
『ワイドハイター』などの洗濯用漂白剤もあわせて使うとさらに効果的。酸素が働きかけて上履きのガンコな汚れをスッキリ分解してくれますよ。
上履きの簡単な洗い方は?
上履きを洗うときのコツは「熱いお湯でつけおきする」ことです。時間をかけてこびりついた汚れは、同じように時間をかけて洗剤を染み込ませることでゆるんできます。次の手順で洗ってみましょう。
バケツに洗浄液をつくる
40〜50℃ほどの熱いお湯をバケツにいれ、洗濯1回分の洗剤と漂白剤を溶かす。
上履きを入れてつけおきする
2〜3時間放置し、汚れがゆるむのを待つ。つけおきの前に、固形石鹸などを上履きに塗り込んでおくと落ちやすさアップ。
取り出してこする
つけおきした液を洗剤代わりに、ブラシなどでジャブジャブこすり洗う。
すすぐ
洗浄液を捨ててきれいなお湯をためてすすぐ。泡が出なくなるまで何回か繰り返す。
脱水する
洗濯機を使って1分ほど脱水すれば完了。
すすぎ残りがあるとイヤな臭いや黄ばみの原因になってしまいます。すすぎはできるだけ念入りにおこなってください。
さらに効果を高めるには
この方法でも汚れ落ちが悪いときは、ブラシでこするときにさらにクレンザーを使うと効果的。
洗剤に含まれる顆粒が繊維に入り込んで汚れをかき出してくれます。ジフなどのクレンザーを塗り、ブラシでゴシゴシこすってみましょう。
上履きを洗ったら干し方にもひと工夫!
上履きの汚れを流して脱水まで終えたら、干し方も少し工夫しましょう。
つま先を上げて窓辺などに立てかけ、靴底にも風が通るようにします。外の日当たりのいい場所におくと乾きが早まるうえ、紫外線で雑菌の除菌効果も期待できます。
日に当てれば分厚い生地の上履きでも1日で乾きますよ。
上履きを洗うときに便利なアイテムは?
上履きの洗濯をもっと楽にするなら、使うアイテムや洗剤で工夫する方法もあります。
どれも上履きだけでなくガンコな汚れのついた布製品全般に使えるので、日々の洗濯で重宝しますよ。
『ウタマロ石けん』(東邦)
緑色が特徴的な『ウタマロ石けん』は、ガンコ汚れをスッキリ分解する洗濯石鹸です。白い生地を一層明るくしてくれる「蛍光増白剤」が配合されているので上履きの洗濯にピッタリ。
泥汚れも落とせて、公園で遊んで泥んこになってきても、この石けんがあればキレイにできますよ。
『ブルースティック』(矯正協会)
『ブルースティック』は部分汚れ専用の洗濯石鹸。ユニフォームや靴下など普通の洗濯では落としきれない汚れも、スッキリ落としてくれる力を持っています。
スティックタイプなので包み紙をはがしてこすりつけたり、カットして使いやすくしたり、使い勝手がよいです。
『オキシクリーン』(チャーチアンドドワイト)
液体の漂白剤よりも強力に汚れを分解してくれるのが、粉末タイプの漂白剤です。とくにオキシクリーンは漂白成分に加えて界面活性剤も含まれているのでガンコな汚れをぐんぐん浮かせて分解します。
液体漂白剤と同じように洗濯全般に使えるのはもちろん、掃除にも使えるとママたちの間で人気です。
上履きは洗濯機で洗ってもいい?
上履きの手洗いは大変なので、「洗濯機で洗えたら楽なのに…」と考えてしまいますね。
上履きを洗濯機で洗うことはできますが、汚れ落ちまでは保証できません。洗濯機の水流だけではどうしても汚れ落ちが不十分です。ブラシを使ってこすらないとキレイにはなりませんよ。
また、上履きは重さもあるので、洗濯機の中でゴロゴロ転がって洗濯槽を傷める可能性もあります。
汚れ落ちや洗濯機への影響から考えて、洗濯機を使うのは脱水のときだけにして、手洗いで汚れを落としてあげてくださいね。
上履きの洗い方をマスターすれば、どんな汚れも怖くない!
上履きは頻繁に洗うものではないので、ガンコな汚れがこびりついています。ただ、つけおきで時間をかけて汚れをふやかせばもう安心。
専用のアイテムなども駆使して楽に洗える環境を整えておけば、心に余裕を持って洗えますよ。