セーターやコートなどを干すときによく耳にする「平干し」。どんな干し方だかわかりますか?

伸びやすい素材の洋服を、できるだけ負担をかけずに乾かすために使われる干し方で、覚えておくとさまざまな場面で活用できます。

今回は「平干し」の特徴ややり方などをまとめてご紹介します。

平干しとは?

平干しネット 2段

出典:楽天

平干しとは、字の通り、板など「平らな物の上に洗濯物を干す方法」です。

ほとんどの服はハンガーなどにかけて「吊り干し」するのが基本ですが、ハンガーだと生地が伸びて傷む可能性がある場合は平干しで乾かします。

例えば、ニットやセーターなどは平干しで乾燥させる洋服です。平たく寝かせるので生地への負担が少なく、吊り干しによる生地の伸びを防げたりします。

セーターやニット以外に平干ししたい洋服って?

洋服の吊り干し ハンガー

平干しが必要な洋服は、「洗濯表示」を見ればわかります

平干しを表すマークは次の通り。洗濯表示が2016年に改定されたことで、旧マークと新マークの2つがあります。どちらかがないかをチェックしてください。

⚫旧マークは「平」と記載

旧洗濯表示 干し方

⚫新マークは正方形内に「一」と記載

新洗濯表示 干し方

セーターなどのニット系は伸び縮みしやすいので、これらのマークが書かれていることが多いです。

洗濯で含んだ水分の重みで下側に負荷がかかり、「洋服の肩の部分にハンガーの出っ張りが…」という悩みも、平干しなら解消できますよ。

平干しの方法|平干しネット

平干しネット

平干しのやり方はとっても簡単です。

洗濯し終わった洋服を取り出して、平干しネットの上に置くだけ

キレイに仕上げるために、しっかりと振りさばいたり、パンパンとたたいてシワを伸ばしたりするのはほかの干し方と同じです。

平干しネットの上は広さが限られているので、洋服の袖を少し折りたたんでもかまいません。あとは乾くまで放置すればOKです。

平干しの方法|ハンガーなどでのやり方

ハンガーでニットを平干し

平干しは専用のネットがなくても、実はすぐにできたりします。

「風通しのいい場所」で「置いたときに裏面にも風が通る」ことを意識して選んでみましょう。

例えば次のような方法で平干し状態を作ることが可能です。

・ハンガー2本に広げて干す
・ピンチハンガーの天面に置く
・メタルラックに置く
・テーブルに置く

てっとり早くできるのは靴下や下着などを干す「ピンチハンガー」の天面を使う方法

ピンチハンガーならどこのおうちにもあって取り入れやすく、裏にも風が通り通気性も抜群ですよ。

平干しの方法|100均グッズで手作り

ワイヤーネット

平干しはただテーブルなどに洋服を置くだけでもいいのですが、通気性が悪いため、できれば平干し用のアイテムを用意するのがおすすめ。

実は100均グッズを活用すれば平干しグッズを自作することも可能です。

用意するものは「ひも」「結束バンド」「網目状の板」の3つ。網目状の板は、ワイヤーネットやバーベキュー用の網などで大丈夫です。

洋服の大きさに合わせて板を何枚か用意し、結束バンドで結んで大きな1枚の板にします。それをひもで物干し竿に結びつければ完成。

これだけであっという間に平干しグッズができますよ。

ほかにも大きめの洗濯ネットとハンガーを組み合わせても代用できるので試してみてくださいね。

平干しにおすすめのアイテム4選!

平干しに使う洗濯グッズといえば「平干しネット」ですが、ほかにもさまざまな商品が販売されています。ここでは特徴の違う商品をいくつかご紹介します。

『折りたたみ式 平干しネット 2段 平干し ネット』

平干しネット 2段

出典:楽天

2段の平干しネットです。使い終わったあとはたためるのでじゃまになりません。

『お風呂で平干しネット』(ダイヤコーポレーション)

セーター1枚をゆったり干せる大きさの平干しネットで、浴槽のフチに乗せて使えます。洋服についた水滴もお風呂に落ちて安心ですね。使い終わったあとは小さくたためるので収納もかさばりませんよ。

『セーター干しネット』(積水樹脂商事)

組み立て式の平干しネットで、4本の脚にネットをかぶせれば完成。同じ商品を上に重ねれば2段、3段と積み上げられ、一度に乾かせる量が増やせます。

『ホッセル ベランダ用』(エヌケープロダクツ)

ベランダの手すりに引っかけて使える物干しアイテム。枕などの天日干しにピッタリですし、タオルをかけるスペースとしても使えます。

平干しでニットやセーターの型崩れを防ごう

ニットセーター ウール

平干しはナイロンやウールなどの伸びやすい素材にとても効果のある干し方です。場所を取るデメリットはあるものの、大切な洋服への負担が少なくすみます。

洋服の特徴に合わせて吊り干しと使い分けて乾かしましょう。