栗は、秋になるとスーパーなどでもよく見かける食材。栗拾いなどで一度にたくさん入手することもありますよね。そんなとき、長持ちさせられるかが気になるところですよね。
そんなときは冷凍保存がおすすめ。日持ちするのはもちろん、栗の甘みをアップさせる効果もあるんですよ。
今回は、栗の冷凍保存についてご紹介します。
栗は冷凍できる?保存期間は?
栗は冷凍保存ができる食材。
寒い環境に置いておくことで栗に含まれるでんぷんが糖に変わる甘くなるメリットがあります。鬼皮(外側のかたい皮)もやわらかくなって剥きやすくなるのもうれしいですね。
保存期間はだいたい3〜6ヶ月ほど。常温だと1週間、冷蔵保存だと1ヶ月の日持ちなので、かなり長持ちしますね。
ただし、保存期間はあくまで目安。適した方法で行うことで長持ちするので、正しい保存方法を覚えておきたいですね。
栗の冷凍保存の手順は?
栗を冷凍するときは、おもに「丸ごと冷凍する方法」「ペーストにして冷凍する方法」「加工して冷凍する方法」の3通りのやり方があります。
冷凍した栗は解凍すると柔らかくなり、扱いづらいので、皮を剥いてから使用用途に合わせて冷凍するのがおすすめですよ。
① 丸ごと冷凍する方法
生のままか茹でた状態の栗の渋皮を剥き、保存袋にまとめて入れて冷凍しましょう。
まずは、栗を水に半日ほど浸けます。中の虫を追い出す効果がありますよ。とくに拾ってきた栗の場合は、長めに水に浸けるほうが安心ですよ。
茹でる場合は、鍋に栗を入れて、ひたひたに浸かるくらいの水を張り、中火にかけます。ふつふつ泡が出てきてから、弱火で50分ほど茹でましょう。
途中で水が減ってきたら水を足してくださいね。
粗熱が取れてから渋皮を剥き、保存袋に入れて密閉して冷凍室へいれます。すばやく凍らせるために、栗同士が重ならないようにして保存袋へ入れてくださいね。
② ペーストにして冷凍する方法
栗は、ペーストにして保存しても◎。お菓子作りをするときなどそのまま使えて便利ですよ。
栗を半日ほど水に浸け、栗が被るくらいの水量で50分ほど茹でます。その後、栗を取り出して半分にカットし、スプーンで掻き出して軽くつぶして冷凍用保存袋へ入れましょう。
お好みで砂糖を入れます。水分が保たれておいしさをキープできますよ。
さいごに保存袋をなるべく薄く平らに伸ばして冷凍しましょう。必要な分だけ割って取り出せしやすいので、少しずつ使いたいときにも便利ですね。
調理した栗は冷凍できる?保存期間は?
栗は、調理したものでも冷凍保存できます。
例えば栗の渋皮煮は、浸るくらいの煮汁と一緒に保存袋に入れるこで冷凍保存が可能です。保存期間は約3ヶ月と長持ち。
ほかにも、栗のラム酒付けは約6ヶ月、マロンクリームは生クリームを使用していなければ最大4ヶ月の保存がききます。
先にまとめて作っておけば、手間のかかるスイーツづくりもラクに楽しくできそうですね。
栗を冷凍保存するときの注意点は?
生の栗を冷凍保存すると長持ちしますが、日が経つと徐々に乾燥して身が縮み、変色したり味が落ちたりします。
そんなときは、砂糖をまぶして冷凍保存すると◎。砂糖によって水分が保たれ、縮んだり変色したりするのを防げますよ。
ただし解凍すると水っぽくなってしまうので、凍ったままの使用がおすすめです。砂糖を軽く水洗いしてから使ってくださいね。
栗の冷凍保存を利用して料理を楽しもう
栗は冷凍することでかなり長持ちします。ペーストや加工した状態でも冷凍できるので、少しずつ使いたいときにも便利ですよ。まとめて購入した栗も冷凍保存を上手に活用して、おいしく食べ切ってくださいね。