秋が旬の栗は、自然な甘みとほっくりとした食感がおいしいですよね。味だけでなく栄養も豊富で、渋皮に含まれるポリフェノールには強い抗酸化作用があり、老化防止やがん予防にも役立ちます。

しかし、栗の正しい保存方法は意外と知られておらず、いつの間にか食べられなくなっていたということもありますよね。

そこで今回は、栗の保存方法をご紹介します。ムダなくおいしく食べ切れるよう、ぜひチェックしてみてくださいね。

栗はどう保存するのが正しい?保存期間は?

栗 茹で方

栗は主に「常温保存」「冷蔵保存」「冷凍保存」の3通りのやり方で保存します。

常温保存だと1週間ほどしか日持ちしないので、冷蔵保存か冷凍保存がおすすめ。冷蔵保存なら約1ヶ月、冷凍保存なら約3~6ヶ月保存ができますよ。

正しく保存すれば長持ちするので、ぜひこの機会にやり方をチェックしてくださいね。

栗の保存方法|① 常温保存のやり方

栗 茹で方 剥き方

常温保存するときは、水に浸けた状態で保存します。生の栗は乾燥しやすいので、水煮浸けて予防するんです。水が傷まないよう、1日1回は水を交換しましょう。

栗の保存方法|② 冷蔵保存のやり方

栗 茹で方 下茹で

冷蔵保存するときは、半日水に浸けてから行います。アクを取ったり中の虫を取り除くことができますよ。とくに拾ってきた栗の場合は、長めに水に浸けておいた方が安心ですね。

それからしっかり水気を拭き取ったら保存袋に入れましょう。チルド室で保存すれば1ヶ月日持ちしますよ。

栗の保存方法|③ 冷凍保存のやり方

栗 ペースト

栗は、低温にさらされるとでんぷんが糖に変わり、より甘くなります。1週間以内に食べないものは、新鮮なうちに冷凍するのがおすすめです。

冷凍保存するときは、「丸ごと保存する方法」「ペーストにして保存する方法」の2通りが◎。それぞれの手順をご紹介します。

① 丸ごと保存する方法

丸ごと保存するときは、半日水に浸けておいた栗を皮ごとまたは茹でて渋皮を剥いた状態で保存袋に入れましょう。

空気に触れないように密閉し、栗同士が重ならないように保存袋に入れます。すばやく冷えて水分の蒸発が防げ、おいしさをキープできますよ。

② ペーストにして保存する方法

お菓子づくりなどには、ペーストにして保存しておくと使いやすいですよ。

半日水に浸けておいた栗を50分ほど茹で、半分に切ってスプーンで実を掻き出し、軽くつぶして保存袋に入れます。

なるべく平らに薄く伸ばして冷凍しましょう。すばやく冷えておいしさを保てるだけでなく、少しずつ割って使えるので便利です。

砂糖を適量混ぜ込んでおくと、保湿性が上がりより長持ちします。

栗の保存方法|加工してから保存する方法もある!

アイデア

栗は、ラム酒漬けや渋皮煮など、調理した状態でも保存ができます。冷凍すればかなり長持ちしますよ。

① 栗のラム酒漬け

栗のラム酒漬けは、水に半日以上浸けた栗をメープルシロップ、ラム酒、少量の塩と一緒に保存袋に入れて漬けたものです。汁ごと冷凍すれば、約6ヶ月保存がききますよ。

② 渋皮煮

渋皮煮にして保存するときには、浸るくらいの煮汁と一緒に保存袋に入れて、冷凍保存しましょう。約3ヶ月保存できます。

栗の使用方法にあわせて保存しよう!

栗 保存 茹で方

栗は丸ごと保存したり、ペーストにしたりして保存できます。調理してから保存すれば、解凍するだけですぐに食べられて便利ですよ。使用用途に合わせて上手に保存して、栗料理やスイーツを楽しんでくださいね。